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JR鎌倉駅|平日の小町通りを歩く。オーバーツーリズムの街で飲む一杯のコーヒー

観光地の名前は、時々ニュースで耳にする。
最近の鎌倉も、そのひとつだ。

「オーバーツーリズム」。

そんな言葉が、しばしば話題になる。
確かに週末の鎌倉は、人であふれている。江ノ電の混雑や、狭い道路の渋滞もよくニュースになる。

だが、平日はどうだろう。

私はふと歩いてみたくなり、鎌倉駅に降り立った。

改札を出ると、すぐに観光地の空気がある。以前ほど中国人観光客の姿は目立たない気もするが、それでも平日の駅前には観光客がしっかりいる。

鎌倉という街のブランド力を感じる瞬間だ。

駅を出ると、自然と足は小町通りへ向かう。観光客のほとんどが、ここへ入っていく。

入口からすでに人の流れがある。
土日のような身動きが取れないほどの混雑ではないが、それでも観光地らしい賑わいだ。

歩き始めてすぐ、楽しそうな声が聞こえてきた。

高校を卒業したばかりだろうか。若いグループが、笑いながら店を探している。

そしてそのまま、プリクラの店へ入っていった。

あの、どこか浮き足立った感じ。観光地には、こういう若さのエネルギーがよく似合う。

しばらく歩くと、甘い匂いが漂ってくる。
見ると、緑色の外観の店がある。

鎌倉では有名なクレープ屋、
コクリコ クレープ店だ。

この店の前には、いつも人がいる。
クレープを片手に歩く若者たちの姿は、小町通りの定番の風景だ。

甘い匂いと、人の笑い声。観光地らしい空気がここにはある。

そのまま通りを歩いていると、少し気になる路地があった。
小町通りからほんの少し外れた場所だ。

入ってみると、そこにおしゃれなパン屋がある。

BREAD IT BE

食べログの評価が高い店としても知られている。
外観はシンプルだが、店内はとても洗練されている。

木の棚に並ぶパン。落ち着いた照明。

まるでイギリスのベーカリーにいるような気分になる。
観光地の賑やかさとは、少し違う空気が流れている。

鎌倉という街は面白い。
こうした小さな店が、さりげなく存在している。

通りに戻ると、再び観光地の空気だ。

お土産屋の店先には、見慣れた鳩のマークが並んでいる。

鎌倉土産の定番、
鳩サブレー。

販売しているのは、
豊島屋。

お菓子だけでなく、最近はグッズも多い。キーホルダーや雑貨が並んでいて、見ているだけでも楽しい。

観光地のお土産屋というのは、どこかワクワクする場所だ。

少し歩くと、柴犬の写真が並んだ店が目に入った。柴犬カフェらしい。

少し興味はあるが、今日は入らないことにする。
店の前では、外国人観光客が写真を撮っている。

欧米人の姿も多い。鎌倉が世界的な観光地であることを、改めて感じる。

小町通りの終わりが近づくと、景色が少し変わる。

視界が開けて、その先に参道が見える。ここから一気に、鎌倉らしい空気になる。

向かう先は、
鶴岡八幡宮。

観光客の流れも、自然とその方向へ向かう。

平日なので、土日のような大混雑ではない。
だが、観光地としての存在感はしっかりある。

こうして歩いていると、ふと思う。

このまま、もう少し歩いてみようか。

鎌倉は歩く街だ。
その気になれば、寺はいくらでもある。

このまま北へ進めば、
建長寺にも行ける。

春の気配が、少しずつ近づいている。空気が柔らかく、歩くのが気持ちいい。

ふと、カバンの中を思い出す。

パン屋の近くで立ち寄ったコンビニで、コーヒーを買っていた。

渋い色の外観の、ファミリーマート

そこで買ったブラックコーヒーだ。

カバンから取り出し、ひと口飲む。

不思議なものだ。

鎌倉で飲むコーヒーは、
いつもより少し美味しく感じる。

観光地の空気のせいかもしれない。
春の気配のせいかもしれない。

あるいは、ただ歩いたからかもしれない。

ニュースでは、鎌倉はオーバーツーリズムの街と言われる。

確かに、週末は人が多い。
それは事実だ。

だが、平日の小町通りを歩いてみると、また違う景色がある。

若い観光客の笑顔。
外国人旅行者。
老舗の店。
新しい店。

そして、鎌倉の寺へ向かう道。

歩くと、その街の空気がよく分かる。

鎌倉は、やはり特別な街だ。
そして駅から始まる散歩は、いつも少しだけ楽しい。


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