公務員・大手勤務はUber Eatsのカバンを背負えるか
リアルに想像して欲しい。
Uber Eatsの配達があなたの年収を超えた時、
あなたはあのカバンを背負えるだろうか?
家を出る時、近所の人に会うかもしれない。
スタバに入る時、同僚がフラペチーノを飲んでるかもしれない。
仮に、今のあなたの年収より稼げるとしても
「Uber Eatsの配達員におれはなる!!!」

とはならないだろう。
「運動にもなって、めんどうな人間関係もなくて稼げる」
そんな最高の働き方ができるのに、
なぜだろうか?
それはおそらく、
"稼ぐ"こと以上に恐れていることがあるから
・・・
あれを背負った瞬間、
「自分はちゃんとやってきた側」
というアイデンティティが消えるから。
僕自身、国家公務員を退職後、
30歳でUber Eatsの配達をしていた時期がある。

正直、恥ずかしかった。
家を出る時近所の人に会わないように、カバンを隠しながらこそこそでかけた。スタバに入る時もマスクして目立たないようにしてた。
この仕事を自分で選んで、お金をもらっているのになに言ってんだって話だが、そう感じてしまうのだからしかたがない。
「おれはちゃんと受験もして、公務員にもなって、これまでちゃんとやってきた側の人間なんだ。おれに肉体労働なんてふさわしくない」
心のなかでそう叫んでいたのだと思う。
でも、これからの時代は、
この価値観自体がひっくり返る可能性がある。
それはAIというゲームチェンジャーが登場したから。
AIでホワイトカラーの仕事が危うい、
という話はもうみんな知ってる。
資料作成、分析、調査、議事録。
これまで「頭を使う仕事」とされてきたものは、
すでにAIでかなり代替できる。
その結果、
ホワイトカラーの価値は下がり、
現場仕事や配達のようなブルーカラーの価値が上がった。
いま起きているのは、
わりとはっきりした逆転現象。

本来なら、
人はもっと素直にブルーカラーへ流れてもいい。
でも流れない。
それは会社名や肩書きが、単なる所属ではなく、
その人のアイデンティティになっているから。
人は自己紹介する時に、
「市役所勤務です」「〇〇会社勤務です」と言う。
職業を説明してるようで、
実際は「自分はこういう人間です」っていうアピールに近い。
大手勤務とか公務員っていう肩書きには、
「自分はこれまでちゃんとやってきた側の人間だ」っていう自負まで乗っかっている。
しかも本人は、
そのことにあんまり気づいていない。
これを象徴するような話がある。
情報商材で稼げるようになって、大手を辞めて独立した人がいる。でも大手を辞めた途端、自分がただの「情報商材屋」になってしまった感覚に耐えられなくなって、結局ちゃんとした事業を立ち上げ直し、会社にも戻った。
会社員をしながら副業をしている時はうまくいくのに、会社を辞めて独立した瞬間、急に失速する人もいる。
パターンは同じで、能力が落ちたわけじゃない。商品が悪くなったわけでもない。むしろ時間が増えた分、良くなってるくらい。
それでもうまくいかなくなるのは、会社員という肩書きが消えた瞬間、自分のアイデンティティまで一緒に揺ぎ、仕事に対する熱量や継続力がなくなるから。
僕がUber Eatsのカバンを隠したくなったのと、
たぶん根っこは同じだと思う。
ホワイトカラーにとって耐えがたいのは、肉体労働そのものじゃない。会社や肩書きに守られていた自分が、むき出しになることだと思う。
これ、公務員でも大手でも士業でも同じで、
「自分はちゃんとやってきた側の人間だ」っていう自己像を脱ぐのが怖いから、稼げる方を選べなくなる。
だから、みんな苦しくてもその椅子にしがみつく。AIでホワイトカラーの椅子がどんどん減ってるのに、そこに座りたい人は減らない。むしろ競争は激しくなっていく。
AIが本当に突きつけてくるのは、仕事が減るかどうかじゃなくて、その肩書きが本当に自分自身なのかどうかだと思う。
これから分かれるのは、稼げるかどうかより、
その肩書きを脱げるかどうか。
少なくなった椅子を取りに行くために自分を磨き続けるか、肩書きを捨てて稼げる方に行くか。
あなたはどちらを選びますか?
影山
🔽「人生このままでいいのか」と思っている公務員へ
■プロフィール
・大学卒業後、厚労省に国家公務員として勤務
・国税局に転職し様々な業種の税務調査を担当
・30歳で公認会計士試験に合格
・BIG4に転職し上場企業の監査
・パブリック領域のコンサルを経験
・400人超の自己管理コミュニティで経営者や医師のコーチを担当
・ベネッセが運営するUdemyで資産形成講座が「最高評価」を獲得
・30,000人以上の指導実績を持つ資産形成を指導する法人で活動
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