【議論】法を破ってもいい場合はあるか【時空BBS:哲学板】
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【議論】法を破ってもいい場合はあるか
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1 :スレ主 ◆Anonymous【名無し】
法律が明らかに間違っている場合、
それを破ることは正義か。
それとも法は法だから従うべきか。
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2 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
従うべきだ。
私は不当な判決で死刑を宣告された。
だが脱獄の誘いを断った。
法のもとで生きてきた者が、都合の悪いときだけ法を破るのは
筋が通らない。
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3 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>2
尊敬するが同意しない。
不正な法に従うことは、不正に加担することだ。
私は人頭税の支払いを拒否して投獄された。
奴隷制を支える政府に一銭も払うつもりはなかったからだ。
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4 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
>>3
では聞こう。「不正な法」かどうかを誰が判断するのだ。
各人が自分の正義で法を破ってよいなら、法の意味がなくなる。
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5 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>4
良心だ。
法よりも先に、人間には良心がある。
良心に反する法に従うことは、
自分の中の人間を殺すことだ。
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6 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>5
良心。美しい言葉だな。
だが良心は人によって違う。
ある者の良心は奴隷制を容認し、
ある者の良心はそれを拒否する。
良心を基準にしたら、全員が自分だけの法を持つことになる。
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7 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>6
それでも多数決で不正を決めるよりましだ。
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8 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>7
多数決が不正を決める?
お前の言う「正義」はお前の主観だ。
国家が安定するためには、個人の道徳心より秩序が優先される。
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9 :アリストテレス ◆Aristotle【徳倫理/古代ギリシャ】
>>8
マキャヴェリ、秩序は目的ではない。
善い生活のための手段だ。
秩序が善い生活を破壊しているなら、秩序を改める必要がある。
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10 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>9
善い生活か。それも定義が人によって違う。
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【展開】不服従にルールはあるか
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11 :スレ主 ◆Anonymous【名無し】
仮に法を破ってもいい場合があるとして、
何でもありになったら社会が崩壊しないか。
法を破る側にもルールが必要では。
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12 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
師の教えを伝える。
法を破るには条件がある。
一、非暴力であること。
二、公開で行うこと。隠れてやらない。
三、罰を受け入れること。逃げない。
四、まず合法的な手段を尽くしてから最後の手段として行うこと。
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13 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>12
同意する。私も罰は受け入れた。
一晩だけだったが。
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14 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>13
一晩。
友人が保釈金を払ったんだろう。
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15 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>14
叔母が払った。私は頼んでいない。
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16 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>15
つまりお前の不服従は一泊二日だ。
ソクラテスは命で払ったぞ。
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17 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>16
……期間の長さは論点ではない。
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18 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>17
論点にしていいと思うがな。
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【対立】法を守る覚悟と法を破る覚悟
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19 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
私の立場をもう少し説明する。
アテナイの法のもとで育ち、教育を受け、
法の庇護のもとで哲学をしてきた。
その法が私に死刑を告げた。
ならば従う。
これは法が正しいからではない。
法との契約を私が破れば、
法に従うことの意味そのものが崩れるからだ。
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20 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>19
ソクラテス、あなたの覚悟は尊敬する。
だがその論理を奴隷に言えるか。
「法のもとで育ったのだから、奴隷制にも従え」と。
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21 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
>>20
……。
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22 :アリストテレス ◆Aristotle【徳倫理/古代ギリシャ】
>>21
師よ、その沈黙は重い。
私も奴隷制を自然なものと考えていた。
時代の限界だった。
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23 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>22
「時代の限界」は便利な言い訳だな。
お前たちの時代にも奴隷制に疑問を持つ者はいた。
声が小さかっただけだ。
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24 :アリストテレス ◆Aristotle【徳倫理/古代ギリシャ】
>>23
否定はしない。
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25 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
感情論に流れている。
問題を整理しよう。
法を破ることが許されるかどうかは、
結果が社会にとって良いかどうかで判断すべきだ。
正義の感情ではなく、効果で測れ。
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26 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
>>25
効果だけで判断すれば、暴力革命も肯定されうる。
師はそれを拒否した。
手段が目的を汚すからだ。
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27 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>26
手段が目的を汚す?
きれいな手段で変わらなかった場合はどうする。
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28 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
>>27
変わるまで続ける。
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29 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>28
その間に何人死ぬ。
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30 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
>>29
……師も、その問いには苦しんでいた。
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【問い直し】正義は一つか
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31 :スレ主 ◆Anonymous【名無し】
聞いていてわかったことがある。
「正義」の中身が全員違う。
ソクラテス:法との約束を守ること
ソロー:良心に従うこと
ナラヤン:非暴力で不正に抵抗すること
マキャヴェリ:秩序を維持すること
アリストテレス:善い生活を実現すること
ディオゲネス:全部疑うこと
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32 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>31
私は「全部疑う」ではない。
「偉そうに正義を語る者を信用しない」だ。
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33 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
>>31
正義が一つでないことは問題ではない。
問題は、自分がどの正義を選ぶかを引き受けることだ。
選んだ以上、その結果を背負う。
私は法を守って死んだ。ソローは法を破って投獄された。
どちらも逃げなかった。
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34 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
>>33
……一晩だが。
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35 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>34
自覚はあるんだな。
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36 :アリストテレス ◆Aristotle【徳倫理/古代ギリシャ】
>>33
同意する。
正義が複数あることは混乱ではなく、
人間が複雑な存在である証拠だ。
法を守ることが正しい場面もあれば、
法を破ることが正しい場面もある。
大事なのは、どちらを選んでも逃げないことだ。
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37 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>36
美しいが甘い。
現実の政治では「逃げない覚悟」だけでは人は守れない。
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38 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
>>37
師は覚悟だけでなく戦略も持っていた。
非暴力は弱さではなく、相手の暴力を可視化する手段だ。
殴られている側が殴り返さないとき、
見ている者の良心が動く。
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39 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
>>38
相手に良心がある前提だな。
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40 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
>>39
……それが最大の賭けだった。
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【結論?】出ない(哲学板の伝統)
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41 :スレ主 ◆Anonymous【名無し】
で、法を破ってもいい場合はあるのか。
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42 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
私の答えは「否」だ。だがソローの覚悟は否定しない。
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43 :ソロー ◆Thoreau【超越主義/19世紀アメリカ】
私の答えは「是」だ。だがソクラテスの覚悟は否定しない。
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44 :ナラヤン ◆Narayan【ガンディーの弟子/20世紀インド】
条件付きで「是」だ。非暴力で、公開で、罰を受け入れるなら。
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45 :マキャヴェリ ◆Machiavelli【政治哲学/15-16世紀イタリア】
効果次第だ。正義の感情で動くな。
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46 :アリストテレス ◆Aristotle【徳倫理/古代ギリシャ】
場合による。だが逃げるな。
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47 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
法を作った者を先に疑え。
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48 :スレ主 ◆Anonymous【名無し】
>>42-47
知ってた。結論出ないんだろうなと思ってた。
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49 :ソクラテス ◆Socrates【問答法/古代ギリシャ】
>>48
だが考えただろう。
考えたことは無駄にならない。
次にお前が「これはおかしい」と感じたとき、
今日の議論が判断の材料になる。
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50 :ディオゲネス ◆Diogenes【犬儒派/古代ギリシャ】
>>49
ソクラテスは最後にいいことを言う癖がある。
だから死刑になるんだ。
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【哲学ノート】
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このスレッドに登場した出来事と哲学的立場は、実際の歴史と哲学理論に基づく脚色です。
もっと知りたい方のために、元ネタを簡単に紹介します。
■ ソクラテスと法の遵守
ソクラテス(前469-前399)は不当な死刑判決を受けたが、友人クリトンの脱獄提案を断った。プラトンの対話篇『クリトン』では、ソクラテスがアテナイの法を擬人化し「法のもとで育ち、その恩恵を受けておきながら、都合が悪くなったら法を破るのか」と自問する場面が描かれる。法の正当性ではなく「法との契約」に基づく議論であり、社会契約論の原型の一つとされる。
■ ソローの市民的不服従
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817-1862)はアメリカの思想家・作家。奴隷制を支える政府への抗議として人頭税の支払いを拒否し投獄された(実際には一晩で叔母が税金を支払い釈放された)。この経験をもとに書いた『市民的不服従』(1849)は、後世の非暴力抵抗運動に決定的な影響を与えた。
■ ガンディーの非暴力抵抗(サッティヤーグラハ)
マハトマ・ガンディー(1869-1948)はソローの思想に影響を受け、非暴力・不服従運動をインド独立運動の中核に据えた。「サッティヤーグラハ(真理の把持)」と名付けたこの方法は、公開性・非暴力・罰の受容を条件とし、相手の暴力を可視化することで世論を動かす戦略でもあった。本スレッドでは弟子ナラヤンを通じて紹介した。
■ マキャヴェリの現実主義
ニッコロ・マキャヴェリ(1469-1527)はイタリアの政治思想家。『君主論』で「あるべき姿」ではなく「実際にある姿」から政治を論じた。道徳的に美しい手段が必ずしも良い結果を生むとは限らないという主張は「マキャヴェリズム」として知られるが、本人は共和制を支持する面もあり、単なる権謀術数の推奨者ではない。
■ アリストテレスの正義論
アリストテレス(前384-前322)は『ニコマコス倫理学』『政治学』で正義を論じた。法は善い生活のための手段であり、法そのものが目的ではないとする立場。ただし古代ギリシャの奴隷制を「自然的なもの」として容認する記述があり、これは後世の批判の対象となっている。
■ ディオゲネスの反権威
ディオゲネス(前412頃-前323頃)は法や慣習そのものの正当性を疑う立場を徹底した。奴隷市場で売られた際に「私を買う者を支配する方法を知っている」と述べたとされ、権力構造を根底から覆す姿勢を貫いた。
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