加工アプリと自己否定のパラドックス〜マネキンシステム第一部〜
彼女は加工アプリ、化粧、整形に殺されてしまった。精神上では素の状態を超えられない。精神は加工アプリも化粧も、整形もない。
この乖離状態を人間は、脳は精神はどう折り合いをつけているのだ?
10年以上前、加工アプリが流行した当初は夜職のアプリのイメージが強かった気がする。
彼女らはメリットしかない。盛れる上に身バレ防止になるのだ一石二鳥だ。そこには乖離は少ない。
加工アプリを使えばアプリ上では別人に、若返ることも自由自在だ。そこに自らの『肉体』は存在しているのか?そのマネキンには精神はあるのか?仮面はどう作用している?
これをマネキンシステムと呼称する。
彼女ら(男も当然使いますが、使用頻度の差を考慮)は一人一人が『仮面の告白』という本を出せるだろうか。
YouTuberがすっぴんから化粧完了までを動画配信する行為。まさに『仮面の告白』だ!!
しかし、すっぴん状態の動画すらリアルタイムの加工アプリがある。そのYouTuberが使っていたかはわからない。
もう虚構を暴く以前の問題だ。それは虚構でなく現実だと思いこむことが『能力』だ。
自己洗脳して生きていくか、宗教にのめり込むかどちから。洗脳からは逃れられない。化粧も整形も立派な『宗教だ』
しかし、三島由紀夫さえボディビルという虚構のせいで死んでしまった。それは虚構という闇に敗れてしまったのだ。彼は一貫して『肉体』『美』に拘っていた、いや執着されていたように思う。自分の意思ではない何かに。それはまるで妖怪に取り憑かれたかのように。
結局、三島も過去のマネキンシステム利用者だった。
これはコンプレックスの昇華が如何に自己成長と破壊の二面性をもっているかという問題定義でもある。自己啓発行為は緩やかな自己否定であり、自殺なのだ。
生まれ持った肉体や精神、根本的にはDNAは覆せない。それを覆そうとする悪魔の行為が『自己啓発だ』自分を一生いじめる行為だ。
ここにきて反出生主義が顔をだす。そうDNAの問題だ。
自己を変えようとして頑張っている姿は尊く美しい。その美しさは精神を燃やし続ける。その精神は給油出来るか?あなたは給油する手段を知っているか?教えて欲しい。
イイね!や再生回数はガソリンになり得るのか?その数字は本当に『肉体』に給油出来るものか?虚構のマネキン専用じゃないのか?
表面上だけ満足して、でもそれは『他人』というマネキンへの賞賛なのだ。この事実を認識することが出来るのか?いや、認識を拒んでいるのか、それとも思考停止しているのか。
サルトルの実存主義はアプリや化粧、整形など選択肢が多くなりすぎた現代には通用しないのだ。
サルトルが生きていたらアルゴリズムに殺されていたか逆か極端だろう。低身長だから相手にはされないのは現代の方がキツい。
だれにも相手にされず、いいねも1つもつかずにずっと一人でXをやっていて欲しい。それで実存主義をポスト出来れば本物だ。
加工アプリを勧めないという勧める行為(いきなり矛盾してる!)をしないのは、競争から脱落されると虚構がバレてしまうからだ。君は恐れているのだ。 加工を勧めるインフルエンサーは五万といるが、危険性を提唱するインフルエンサーは皆無だ。
私は数字で何十年も否定され続けた。成績や視力、身長。年収。成績で親から肉体を否定され、視力で自衛隊に行けず、身長で女子からヘイトを受けた。だからこそこの記事を書いたし、書きたいんだ。
本当はみんな『肉体』を見て欲しいはず。でも現代が許さない。
ありのままでいいよ、これが如何に欺瞞で虚構に対抗できないか。救いにならないのだ。
それは諦めて競争から脱落しろ!!とジャッジされているのと同じだ。
肉体を自分で認めるという、極めてシンプルな行為、つまり純粋な承認が一番困難なのだ。
次回は加工アプリのない時代にマネキンシステムの初期型を採用した三島由紀夫を掘り下げます。シリーズ物です。
