映画『未来』感想―なぜ「もうこれ以上不幸にならないで・・・」と願いながら観たのか
5月10日 TOHOシネマズすすきのにて13時10分の回を鑑賞
日曜日。
朝から映画「ロストランド」を観たあと、北海道で初めての散髪へ向かった。
「ロストランド」については以前書きました。
散髪が思ったより長引き、「未来」の札幌シネマフロンティアの回には間に合わず、1時間後のTOHOシネマズすすきのへ移動することにした。
転勤前、映画をはしごしていた頃なら、新宿にある映画館は9か所あるから、5分~15分あれば移動できた。
去年、180本も劇場で映画を観られたのは、あの環境があったからだと思う。
「今年は減りそうだな」
不定休の仕事、札幌での新しい生活。
なんかちょっと悲しい・・・
そんなことを考えながら映画館へ向かった。
あらすじ
ベストセラー作家・湊かなえの集大成と評された同名小説を、「ラーゲリより愛を込めて」「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督が映画化したミステリードラマ。
複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になる夢をかなえた篠宮真唯子。ある日、彼女の教え子である佐伯章子のもとに、「20年後のわたし」と名乗る人物から手紙が届く。半信半疑のまま返事を書くことで、父を亡くした悲しみや心を閉ざした母との孤独な日々に耐える章子だったが、母の恋人からの暴力や、いじめ、そして信じがたい事実が彼女を追い詰めていく。深い絶望のなか、章子は唯一の友人である亜里沙と「親を殺す」という禁断の計画を企てる。そんな章子を救おうとする真唯子は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながらも手を差し伸べるが……。
複雑な過去を抱えながらも子どもたちに寄り添おうとする教師・真唯子を黒島結菜、過酷な現実のなかで懸命に生きる少女・章子を山﨑七海、章子の両親・良太と文乃を松坂桃李と北川景子、真唯子の恋人・原田勇輝を坂東龍汰、真唯子や章子の人生に大きな影響を与える樋口良太と森本真珠を細田佳央太と近藤華がそれぞれ演じた。
2026年製作/130分/PG12/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2026年5月8日
by.映画.com
前日に「シンプル・アクシデント偶然」、その日の朝に「ロストランド」、そしてこの「未来」。
気づけば、重たい映画ばかり続けて観ていた。
もちろん自分で選んでいるのだが、さすがに精神的に削られる。
感想
この映画を観ながら、ずっと
「幸せになってくれ、お願いだから」
「もうこれ以上不幸にならないで・・・」
と思っていた。
でも、その願いは何度も裏切られる。
少し希望が見えたと思ったら、また突き落とされる。
とにかくしんどい。
映画.comのレビューを見ると★3.2と意外に低い評価だった。
おそらく、重すぎて観ていてつらいという感想が多いのだと思う。
私もかなりしんどかった。
湊かなえ作品らしく、人の悪意や弱さが容赦なく描かれる。
子どもたちが、身勝手な大人たちに翻弄されていく。
特に、どうしようもない男たちに。
観ていて、本当に苦しくなる。
そして思った。
「大人でごめん」と。
でも、この映画には完全な絶望だけではなく、ちゃんと“まともな大人”も出てくる。
だからこそ、なんとか生き延びてほしいと思った。
そういう願いの映画なのかもしれない。
湊かなえさん原作の映画は結構ある。
「母性」(2022年)
「望郷」(2017年)
「少女」(2016年)
「白ゆき姫殺人事件」(2014年)
「北のカナリヤたち」(2012年)
「告白」(2010年)
観たことがあるのは「告白」だけ。
これもかなり重かった。
「告白」と、ドラマ化された「Nのために」は小説も読んだ。どちらも面白かった記憶がある。
そういえばこの作品、途中で「あれ、これ知ってるな」と思った。
以前、Audibleで聴いていた作品だったのだ。
ただ、途中でしんどくなってやめてしまっていた。
映画を観ながら、その理由を思い出した。
とにかく、つらい。
でも私は面白かったし、最後は感動して泣いてしまった。
周りを見ても、泣いている人が多かった気がする。
そして最後には、ちゃんと“未来”のあるラストだったと思う。
かなりしんどい映画だった。
でも、観終わったあとには確かに希望が残っていた。
おすすめ度:★★★★★★★★☆☆(8/10)
原作をAudibleで聴くの再開しようかな。
余談
主人公の女性、どこかで観たことがあると思ったら映画「渇水」にでてた山﨑七海という方でした。
この映画も、大人に翻弄される子どもの話。
どこか悲しげな表情の彼女がすごく印象的だ。
これからどんどん活躍されるんだろうな。
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