天貴星と天恍星|子どもと青少年
【点数のこと】
前回、星の名前のあとに「点数」を添えました。
あの数字は、その時間がどれくらい現実を動かせるかという目盛りです。
天将星の12点が最も大きく、天馳星の1点が最も小さい。
ただしこれは力の量であって強弱でも吉凶でもありません。
点数の低い星は弱いのではなく、現実から少し離れた場所で働くということ。
精神の仕事は、むしろそちらのほうが得意です。
今日は三番目と四番目。
子ども時代と、その次に来る「揺れの時期」です。

【天貴星】(てんきせい)
児童・少年のとき/9点
1 意識と自覚が始まる星
2 自負心・自意識・プライド
3 純粋に学び取る力(学者や教授の星)
4 長男・長女の役目を負う
5 古いものと伝統を好む
天貴星は、子どもが子どもらしくなる時間です。
ここでようやく、意識と自覚に支えられる時代に入ります。
算命学ではこの場所を魂の入るところと見ていて、「三つ子の魂」という言い方があるとおり、ここで入ったものは死ぬまで消えません。
自負心、自意識、プライド。
この星の意味にそれらが並ぶのは、子どもがこの頃に初めて「自分」を持つからです。
天貴星は、生きるための術をまるごと学び取ろうとします。
子どもの頃に覚えたことは、いくつになっても残っているものです。
だから、学ぶ力が純粋に強い。
その代わり、人を疑いません。
周りが間違ったことを教えれば、それをそのまま抱えて生きていきます。
ここは少し危うい部分です。
積み重ねて覚える星なので、探求心も相当なもの。
ただ、それは潔癖さと完全主義から出ているので、ある年齢から先は考えが上へ伸びにくくなります。
面白いのは、その潔癖さが教える側に回ったときです。
綿密に下調べをして、用心深く伝えていく。
学者や教授の星と言われるのは、そのためです。
そして、学ぶこと自体はいつまでも好きなままです。
人生の中では、子どもの頃にいちばん良い面が出ます。
親には素直で、大人になっても目上に反抗しない。
目下にも律儀すぎるほど律儀に接します。
心にもない義理や、世の中の裏側が苦手です。
そのせいで「幼い」と言われることもあります。
けれど、その純粋さが持ち味なので、直す必要はないのだと思います。
長男・長女という役目を負う星でもあります。
必ずしも長男に生まれるわけではありませんが、八割がたは長男か末子。
長男でなくても、気づけば家を支えていたり、親と一緒に暮らしていたりします。
古いものが好きで、伝統を重んじる。
自分の主観を出さないので、引っ込み思案に見えることもあります。
それがそのまま、人に教えるときの「見事さ」になります。
お金や物には少し無頓着です。
それでも心は高いところに置いたまま。
精神の貴人、という言葉が合う星です。

【天恍星】(てんこうせい)
青少年のとき/7点
1 子どもと大人の谷間、模索の星
2 夢・ロマン・恋・芸能
3 生まれた土地と家を離れる
4 さびしがりやを明るさで隠す
5 多く学び、多く忘れる(要領がいい)
天恍星は、幼さを過ぎた次に来る時間です。
世の中の厳しさも、楽しさも、まだ本当には分かりません。
子どもと大人のあいだで、内側が揺れ続けています。
この時期の育ち方が、その後の人生を決めてしまうほどの場所です。
社会と自分の接点を探そうとして、時代にも親にも反発する。
周りからは、ずいぶん無礼な人に見えます。
この星は「模索」で表されます。迷いの多い世界です。
そして、世間の常識があまり通用しません。
気持ちが動いたときにだけ動く。
心から動いているときは全身が温かいのに、それを自分の意思で出すのが難しいのです。
良く言えば正直。
悪く言えばわがまま。
夢、ロマン、非常識、芸能、恋。
この星に並ぶ意味は、そのまま青少年の姿です。
算命学ではこの時期を「巣立ちのとき」と見ていて、生まれた土地と家を離れる星とされています。
精神の試練は、十二の中でいちばん大きい。
そのぶん、精神的な苦労には強くなります。
ただ、どんなに辛くても表からは分かりません。
重荷が増えるほど、夢とロマンのほうへ自分を運んでいく。
現実でないところに逃げ場を作れる、と言い換えてもいいと思います。
故郷を離れるということは、孤独とセットです。
だから、さびしがりや。
それを明るさときらびやかさで隠しています。
その明るさが周りまで照らすので、「芸能」という意味が出てきます。
人の心を明るくして回り歩けば、それは放浪でもあります。
宗教の道に進む人も多い星です。
自意識は強く、大きなものを前にしても縮みません。
学び方は天貴星と正反対です。
積み重ねずに、平面に広げる。
だから多く学んで、多く忘れます。
その代わり、要領は見事なもの。
もうひとつ。
年を重ねても、どこかに「若さ」が残ります。
逆に若い頃は、「年齢より上」に見られがちです。
いわゆる「もてる」星ナンバー1だと思います。
ただ、壮年期や晩年期にこの星が強く出ている場合は、少し自制が必要かと・・・
何かに憧れながら旅を続ける星。
通ったあとには、いつも爽やかな明るさが残ります。
ただし、本人は孤独で、わがままで、さびしがりやのままで。
最後、恋愛事情の特記です。
「恋多き天恍星」
天恍星は十二大従星のなかで「色気・異性意識・美化」を一手に背負った星です。
恋愛では相手を理想の姿に染めて見る力がとても強く、夢が続くうちは華やかに恋を重ねていきますが、これという人に出会えたときは驚くほど一途になる。その逆もしかりなのです。
そんな落差を持った星です。
とにかく極端に出ます。ここは意識しないといけません。
「天貴星」は積み重ね、「天恍星」は広げる。
同じ学ぶ力でも、向きがまるで違います。
9点と7点。
どちらもまだ現実の真ん中ではありません。
それでも、この二つで人の骨格ができあがります。
次回は天南星と天禄星。
いよいよ社会の最前線に出ます。
自分の図にどの従星が入っているかは、こちらで確かめられます。
忘れていた自分が、ぽろっと出てくる。そんなツールです。
次回、青年期と壮年期の星「天南星」「天禄星」となります。
もし良ければ、こちらも合わせてご覧ください。
「スキ♡」や「フォロー」で応援いただけると、明日への投稿の励みになります。どうぞよろしくお願いします。
富士山麓の祭壇の前より、あなたへ
ボンちゃん
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!
いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!
ありがとうございます。