天南星と天禄星|青年と壮年
本日で12大従星、半分まで来ました。
【三つの場所】
十二大従星は、人体星図の斜め三か所に出ます。
右上が若年期、右下が壮年期、左下が晩年期。
年支から若年、月支から壮年、日支から晩年を出します。
つまり同じ十二の星でも、どこに座っているかで意味が変わります。
若い頃に強い星が来る人。
晩年に強い星が来る人。
人生のどこで力が出るかは、生まれた時点で配られているわけです。
三つ並べて初めて、その人の一生の形が見えてきます。
今日は五番目と六番目。
現実がいちばん濃くなるあたりです。
会社員でしたら新入社員~中間管理職あたりまでとなります。

【天南星】(てんなんせい)
青年のとき/10点
1 社会の最前線に立つ星
2 反骨・冒険・躍動・希望・目的
3 一つの目的に全精力を注ぐ
4 仕事と財力が一致しない
5 若い時期の鍛えられ方が後年を決める
天南星は、夢の時期を抜けた直後の時間です。
模索が終わると、そこに希望が芽を出します。自我がはっきりと立ち上がり、人は社会の最前線へ出ていく。
希望と目的は、若さに与えられた特権です。
そして青春というのは、いちばん大きな負担を背負うことでもあります。
良いことも悪いことも、世の中の犠牲はたいてい若い人が引き受けている。
そこには冒険があります。
反骨、冒険、躍動、希望、目的。この星の意味は、すべて青春の一語から出てきます。
天南星の人は、若いうちに人生の目的を決めていきます。
ただ、急ぎすぎるので手段が粗くなる。
それが外からは一本気に、直情的に見えます。
ここは誤解されやすいところなのですが、天南星は生まれつき強いエネルギーを持っているわけではありません。
若いエネルギーを持っているだけです。
だから、若い時期にどれだけ鍛えられたかで、後年がまるごと変わります。
同時にいくつも抱えることはできません。
遊びであれ仕事であれ、一つに向かって全部を注ぎ込む。
複数の目的を持ったとき、神は味方をしてくれないことになります。
考え方はいつも新しく、古いものを捨てて自分で組み立てます。
それだけに批判が厳しい。
若さのまま、痛烈に切り込みます。
目上だろうと目下だろうと、自分の考えを押していく。
強引さが敵を作って、争いになることもあります。
進むことは知っていても、退くことを知らない。
だから失敗も多い。
けれど、そのたびに内側が強くなっていきます。
面白いのは、人との縁の結び方です。
一度きちんと交われば、十年、二十年と続きます。
時間とともに味が出てくる。
そして時代との相性がはっきりしています。
何かが始まる時期や、世の中が揺れている時期には、大きな推進力になる。
逆に安定した時代に入ると、苦しくなりやすい。
前へは進めても、後ろへ下がれない星だからです。
仕事にはロマンで燃えられるのに、お金の感覚は薄いまま。
爽やかな青春と、無限の可能性。
前だけを見て新しい場所を作っていく、少し無鉄砲な冒険者です。

【天禄星】(てんろくせい)
壮年のとき/11点
1 四十数年を過ごしたあとの星
2 安定・堅実・用心深さ・観察力
3 守りが堅く、冒険はしない
4 縦の関係と家族を大切にする
5 補佐役の器(頭領ではない)
天禄星は、社会に出てから四十数年が過ぎたあたりの時間です。
夢だけを追っていた日々も、その後の体験も、全部が下に敷かれています。
その上で静かに先を見ている。
天禄星の重みは、そこから来ています。
壮年期の知恵と、落ち着きと、力強さ。
安定、用心深さ、堅実、観察力。
この星の意味はそういう並びになります。
冒険には走りません。
守りが堅く、外からは用心深く、時には小心にすら見えます。
ただ、小心なのではありません。
安定を守ることが第一で、そのために受け身でいるだけです。
何かを始める前に全体を見ます。
バランスを取りながら動くので、発展性がないとか、事なかれ主義だとか言われることもあります。
それでも、引き受けた役割については驚くほど粘ります。
どんな苦しみが来ても、難関があっても、忍耐に徹して目的を手放さない。
途中で退くことは、まずありません。
観察力は鋭く、批判のしかたは的確で、しかも柔らかい。
天南星が若さのまま痛烈に切り込むのに対して、天禄星は穏やかです。
ただし中身は辛口。
批判すること自体は同じで、出方だけが違います。
天禄星が最も大切にするのは、いまこの現在です。
大切にするからこそ、過去の流れをたどって先を読もうとする。
それが論理的な用心深さになります。
理屈っぽく見えることもありますが、理論と体験がそろわないうちは批判そのものをしません。
そのぶん、この星が本領を出すのは年を取ってからになります。
安定が第一なので、縦のつながりを大切にします。
横の交流は少なめ。
人生の速度はゆっくりで、一気に転げ落ちるような不運は持っていません。
これは家族を大切にすることにもつながっています。
根っこがいつも現実にあるので、幸せを感じるのも生活が満たされたときです。
逆に不運が出るときは、健康か経済のどちらかに出ます。
もうひとつ、特殊な才能があります。
薬の世界を支配する力です。
科学や医学の分野でも見事な発揮をします。
これだけ重いエネルギーを持ちながら、役割は補佐役で、頭領ではありません。
社会の真ん中で平和を支える側。
形のないものには惑わされない、いちばん知的な現実派です。
安定感でいえば12大従星ナンバー1だと思います。
10点と11点。十二の中で、現実の力が最も濃くなる場所が並びました。
同じ強さでも、天南星は前へ出て、天禄星は足元を固めます。
若い力と、経験の力。
どちらが上ということはありません。
次回は天将星と天堂星。頂点と、そこから退く場所です。
自分の図にどの従星が入っているかは、こちらで確かめられます。忘れていた自分が、ぽろっと出てくる。そんなツールです。
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富士山麓の祭壇の前より、あなたへ
ボンちゃん
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