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天将星と天堂星|頭領と隠居

【向かい合う星】

十二の星は、一本の線に並んでいるだけではありません。

輪になっています。丸い時計のイメージです。

だから、生まれる前の天報星(てんぽうせい)、あの世の天馳星(てんそうせい)が隣り合う。
どちらも分かれて散る性質を持ちながら、天報星は集まって形になり、天馳星は広がっていきます。

同じように、明るく好かれる天印星(てんいんせい)の向かいには、静かに好かれる天極星(てんきょくせい)が置かれている。

二つ並べると、それぞれの輪郭がはっきりします。今日の二つも、ちょうど向かい合う関係です。

今日は七番目と八番目。頂点と、その次に来る場所です。

会社でいえば社長と引退した名誉会長みたいな関係でしょうか?
年齢でいえば50~60代まできました。
一日で例えるなら、午前中が終わり、まさに正午になりました。
天将星です。



【天将星】(てんしょうせい)

頭領のとき/12点

1 十二の中で最大のエネルギー
2 自信・自我心・頑固さ
3 初代の質(人の跡を継がない)
4 子ども時代は力を出しきれない
5 上に行くほど孤独になる


広い大陸にも、いちばん高い山があります。
人の一生にも、力がいちばん出る時間がある。

それが天将星です。

青春の不安定さも、壮年の慎重さも、ここでは通用しません。

あるのは、ゆったりとした自信です。


この星は、それ自体が頭領(とうりょ)の器です。
だから実生活で頭領の役目を果たさないと、良さがどこにも出ません。

去っていく人を嫌い、寄ってくる人を好み、人を手元に集めようとする。
「帝王の星」という別名は、そこから来ています。

大きなところで温かいので、家の中の細かいことには驚くほど冷たくなります。

これは誤解されやすい部分。


中身のエネルギーがどの星より大きいため、子どものうちは使い切れません。
行き場のない力が肉体のほうへ回って、体を壊しやすくなります。
上に親がいて目上ばかりの時期は、どうしても消化しきれないのです。

その代わり、大人になってからは人並み以上に丈夫になります。

ここが大事なところなのですが、天将星が親の愛にたっぷり包まれて育つと、この星は目を覚ましません。

おとなしくなり、歩みが遅くなり、一つ迷い始めると迷いが次を呼びます。

専門的には「陰転」と言います。
因みに良い循環は「陽転」です。


王座に就くというのは、幼くして身内の縁が薄く、安住が遠のくということでもあります。

そして、この星は「初代の質」です。
人の跡を継ぐ天命がありません。

創始者
帝王
孤独

意味がそう並ぶ理由です。


天将星に与えられた許可証は、たったひとつです。

自分の信念をかかげ、人を率いて、新しい世界を切り開くこと。
ただそれだけです。

だから、この星を持って「平凡な暮らし」に収まってしまうと、親に不満、連れ合いに不満、子に恵まれない、という形で歪みが出てきます。
力が余っているのに使い道がないと、いちばん近い場所へ向かってしまうのです。


上へ行くほど孤独になります。
いくつになっても落ち着けないのは、「長になる人の宿命」なのだと思います。

平凡という文字が与えられていない星でもあります。
義理と人情に厚く、得にならないことにも本気を出す。
騙されても恨まないし、騒ぎません。


それが、のんびりした人に見えることもあります。

一度始めたら、終わるまで休まない。
自我と頑固さはどの星よりも強く、自分の心に正直です。

その一方で、子どものように無邪気で、さびしがりで、意外に脆い面も持っています。
強い星ほど、そういうところがあります。



【天堂星】(てんどうせい)

老人のとき/8点

1 一歩退いて次の世代に譲る星
2 自制心(引込み思案に見える)
3 静けさを好み、無言で動く
4 年齢の離れた相手と付き合える
5 現実の中で精神を上げていく


東から中天まで昇った太陽も、いつかは西へ傾きます。
「盛んなものは必ず衰える」仏教の「無常観」を表す言葉のとおりです。

役目を終えた人が一歩退いて、次の世代に譲る。

それが天堂星の時間です。

自分の仕事は終わり、余生を楽しんでいる姿。
そこにあるのは、諦めとも悟りともつかない静けさです。


天堂星は、静かな中に鍛えられた「理性と知性」を持っています。

自分から動くことはありません。

ただ、それは秘密主義でも無関心でもなく、強い自制心から来る「出処進退」のわきまえです。

この星は、「自制心」の一語に尽きます。


だから外からは引っ込み思案に見える。

引込み思案
自制心
隠居

意味はそう並ぶのに、中身のエネルギーは天将星の次に大きい。
ここが天堂星の面白いところです。


派手なことを嫌い、静かに生きようとします。
甘えがなく、無言のまま動くことが多いので、分かってもらうまでに時間がかかります。
「無愛想」に見えてしまうのです。

その代わり、一度理解してくれる人が現れると、その付き合いは一生続きます。


言葉が通じにくい星でもあって、表現力を売りにする世界ではあまり力が出ません。

だから芸術や動物のほうへ向かい、人ではないものと対話しようとします。
芸術の才があるというより、「無言の場所」に自分を置きたいのです。


年の離れた相手と付き合えるのも特徴です。
子どもとも年寄りとも話せるのは、老成した面と無邪気な面を両方持っているからでしょう。

人生の歩みは粘り強く、速度が一定です。
もし口を開けば、驚くほどバランスの取れた意見が出てきます。

どこかの流派に染まらず、外側より中身、名誉や地位より内容を選ぶ。
外から見れば「地味な人」に映ります。


若いうちに教養を積んでおくことが、この星には効きます。
団体の中で過ごす時間がないと、ひとりよがりに傾きやすいところがあるからです。

そして天堂星は、現実を離れて悟ろうとはしません。
あくまで現実の中に足を置いたまま、そこから精神を上げていきます。


12点と8点。順位でいえば一位と五位ですが、この二つは向かい合っています。

天将星が前へ出るところで、天堂星は引いて人を押し上げる。
力の大きさは似ていて、使う方向が逆なのです。

次回は天胡星と天極星。

社会から「実質的なもの得る」から、「精神的な見えないものを得る」人生段階のフェーズにはいります。

現実の社会から、静かに離れていきます。


自分の図にどの従星が入っているかは、こちらで確かめられます。
忘れていた自分が、ぽろっと出てくる。そんなツールです。

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