確定しない完成日と、突然の終わり / 中古マンション フルリノベ実況中継 Vol.20
都心から少し離れた海のある街に住む、30代の会社員(夫)です。購入した中古マンションでフルリノベを進めています。これまでの経緯はこちらから↓
壁紙と床材が張られていき、一気に空間が色づいてきた新居。 完成まであと少しと安心していた私を待っていたのは、「引越し前後のカオス」でした。
確定しない完成日とカオスのようなパズル
予算の壁や構造の制約、リノベ業者との施工の確認。
それらを乗り越え、「あとは完成を待つだけ」なんてことにはなりませんでした。
最後に待ち構えていたのは、引越し前後のスケジュール調整です。
この調整を圧倒的にややこしくしていたのは、中古マンションリノベゆえの「入居可能日がずれるかもしれない」という不確実性でした。
解体直後ほどではないにせよ、工事終盤でも想定外のトラブルが発生するリスクはまだまだ潜んでいます。
さらに、マンションの管理規約により工事が進められる日時には制限がありました。スケジュールの遅れを現場の力技でリカバリーすることが不可能なのです。
不確定なリノベの進捗に合わせて、引越し業者の手配、新しく買った大型家具の搬入、Wi-Fiの開通工事、エアコンの設置を逆算して組んでいきました。
一つの予定がずれれば、すべての日程変更をやり直さなければならないドミノ倒し状態です。
そして最大の悩みどころが、「今住んでいる家の退去申請をいつするか」ということでした。
家無しを避けるための「保険代」
結論から言うと、今の賃貸の退去申請は焦らず、リノベの完成がほぼ確定してから行うことにしました。
未就学児の娘を抱えて「家無し」になるリスクを避けるためでもありますし、余裕を持ったスケジュール調整を優先したのです。
家賃と新居のローンの二重払いは痛いですが、これは保険と思って割り切ることにしました。
慎重派の私は、それでもなお入居日がズレたらどうしよう、なんて不安を感じていました。
ただ、退去申請をした時にはすでに床や壁紙までほぼ形が見えていました。 なので、万が一どこかの部屋で追加工事が必要になったとしても、入居自体がNGになることはありません。
世の中には、部分的に引っ越しを始めたり、住みながらリノベを並行するなどの荒業をこなす方もいるそうです。 そんな話を知っていたので、最悪そんな状況になってもなんとかなるか、と腹をくくることにしたのでした。
そして、その日はやってきた
退去申請も無事に終え、数日後の夕方。 リノベ業者から一通の連絡が入りました。
「お待たせしましたが、予定通り来週には工事が完了できそうです。お施主様確認の日時を調整しましょう。不動産屋の担当者さんにも同席してもらう予定です」
終わる。
いよいよ、終わる。私たちのリノベが。
私は不思議な気分になっていました。
頭ではいつか終わりが来ることをわかっていましたし、そのための引越しの段取りも進めていました。
それでも心のどこかで、「リノベは永遠に続くのではないか」と、そんな風に錯覚していたのです。
日中は現場へ足を運び、娘が眠った深夜に妻と議論を交わす。そんな生活が私たちの「当たり前」になっていたことに、このとき改めて気がついたのです。
私たちの新しい暮らしが目前まで迫っています。
しかしそれは同時に、この数ヶ月間、一緒に難局を乗り越え、走り続けてくれたプロフェッショナルたちとの別れも意味していました。
今後の更新予定
Vol.21:施主検査と、プロフェッショナルたちとの別れ
「家づくり」という人生最大のプロジェクト、ぜひお付き合いください!
