【初めてのnote】AirPodsルポを書き終えて(Apple帝国のNPC スピンオフ)
1. はじめに
先日公開した連載『【実録】保証期間内のAirPods 4を店頭に置いて帰った話(Apple帝国のNPC)』全5話。
初めてのnote投稿であり、さらにX(旧Twitter)も約9ヶ月ぶりの更新というリハビリ状態でのスタートだったが、予想を遥かに超える多くの方に読んでいただき、ただただ感謝している。
今回は本編で語りきれなかった「なぜあの書き方をしたのか」「執筆中の裏側で何を考えていたのか」について、少しだけ書いてみたいと思う。
2. なぜ「怒り」ではなく「ファクト」で書いたのか
トラブルに直面したとき、人はついSNSやブログに「感情的な怒り」をぶつけたくなる。しかし、感情論で「対応が酷かった」「ひどい目に遭った」と叫んだところで、第三者から見れば「ただのクレーマーの愚痴」として処理されてしまうのが関の山だ。
だからこそ、私は徹底的に感情を殺すことにした。
いつ、どこで、誰と、どんなやり取りをしたか
相手から届いたメールの件名、タイムスタンプ、本文の文面
こちらが提示した論理的な要求
手元に残る「動かぬ事実(ファクト)」だけを淡々と、時系列順に並べる。それだけで大企業の洗練されたイメージの裏側に潜む「組織の歪み」や「NPCのような迷走」が自然と浮かび上がってくると確信していたからだ。
結果として、記事を読まれた方から「引き込まれて全話一気読みした」「外堀の埋め方が参考になった」という感想をいただけたのは、狙い通りの着地であり、密かにガッツポーズをした瞬間でもあった。
3. ルポ執筆を決意した「7月31日 17時35分」
「これを一つのルポとして世に出そう」と腹を括った決定的な瞬間がある。
それは、役員室チームの担当A氏から、決定的な返信メールが届いた7月31日 17時35分のことだ。
こちらが「記録保全のために電話対応は拒否する」と理由を明記して送信した直後であるにもかかわらず、相手は拒否理由に1文字も触れることなく、ただ「お電話でご対応させていただきたく存じます」とマニュアル通りのセリフを繰り返してきた。
その画面を見た瞬間、「あ、これで相手からまともな回答が返ってくることはもうないな」と確信した。
最高権限チームすらも思考停止に陥り、ただのNPC(スクリプトを繰り返す存在)に成り下がった未来が見えたからこそ、手元にあるすべてのログとスクショを抱えて「よし、ここからの展開も含めてすべてを記録(コンテンツ)にしてやろう」と完全に腹が決まったのだ。
4. 怒りが「おもしろさ」へ変わった瞬間
正直に言えば、最初のGenius Barで「スマホで動画を撮れ」と理不尽な要求をされた瞬間は、それなりにモヤモヤしていた。
しかし、展開が進むにつれて私の感情は「怒り」から「冷徹な観察者」へと完全にシフトしていった。
8日も経ってから届いた「忘れ物」という謎の通知
焦った店舗側から届いた「下取りiPhone」の誤送信メール
個人iCloudアドレスからの「誤りががりました」という誤字再送
役員室チームの「壊れたレコード」のような電話誘導
トラブルが起きるたび、私は怒るどころか「次はどう出てくるんだ?」と、スマホの画面の前で不謹慎にもワクワクしてしまっていた。
24,800円のイヤホンは返ってこなかったが、この前代未聞のリアル体験型エンターテインメントの特等席代と考えれば、24,800円は安すぎる授業料だったと今でも本気で思っている。
5. 初めてのnote、そして届いた温かい言葉
noteを書き始めて、一番嬉しかった出来事がある。
それは、初めてのnoteのコメントをいただいたことだ。
全5話を一気に完走してくださった上、こちらの意図した「ファクトによる組み立て」を完璧に汲み取った温かいメッセージをいただいた。手探りで投稿した記事が、画面の向こうの誰かにまっすぐ届いたことを実感できた、忘れられない体験となった。
また、久しぶりに動かしたXでも古い知り合いから「お目覚めを心待ちにしていました」と声をかけてもらい、長く離れていた場所に自分の居場所が残っていたことに胸が熱くなった。
6. おわりに
こうして私の「初めてのnote」は、ひとつの決着を迎えた。
これからも日常の中で起きた奇妙な出来事や、筋の通らない面白い体験があれば、感情論抜きで淡々とログに残していきたいと思う。
最後になりますが、全5話を最後まで読んでくださった皆様、スキやコメントをくれたレッドさん、そしてXの古き知人うさぎさん、本当にありがとうございました。
またいつか、次の「ファクト」で!!
