占いの本当の使い方|老舗BAR オシャンティ キノコで深酒 Vol.11
──ここは、街の片隅にある小さな老舗BAR オシャンティ。
私はバーテンダーのジェイコブ。
夜が深まるほど静けさが濃くなり、 グラスの音だけが、ゆっくりと時間を刻む……
筈だったのですが、今夜はそんな静けさとは裏腹に、店内は少し賑やかです。
というのも、この界隈に住む常連さんたちが、 月に一度の“ゆるい集まり”をしているからでしてね。
さっきまでは、近況報告やら子どもの話やら、 ごく普通の世間話で盛り上がっていました──
おや、どうやら、話題が少し変わったようです。
……ふむ、占いの話になりましたか。
大人が語る“占い”というのは、 若い人のそれとはまた違った味わいがあるものです。
さて、どんな本音が飛び出すのか。 少しだけ、聞き耳を立ててみましょう。
佐知子(さちこ)
(ジェイコブ解説:月1で旦那さんと来る常連。30代後半の主婦。)
ねぇ、この記事読んだんだけど……
“MBTIは科学じゃない”って、あれ結構ショックだったわ
亮(りょう)
(ジェイコブ解説:佐知子さんのママ友の旦那。30代後半。)
俺も。
なんか“科学っぽい占い”って言われると、妙に納得しちゃったよ
健一(けんいち)
(ジェイコブ解説:佐知子さんの夫。40代前半。)
俺は逆にスッと腑に落ちたな。
部下にMBTIやらせても結果が安定しないんだよ。
この記事の“揺れる理由”の説明は、かなり説得力あった
香織(かおり)
(ジェイコブ解説:30代前半のデザイナーで、この店の常連。知識人タイプ。)
“境界タイプは揺れやすい”ってやつね。
あれ、すごく分かりやすかった。
私も毎回EとIの境目で揺れるからさ
佐知子
あとさ、占星術で説明できるって話。
あれ面白かったわ。
“水0だから感情を行動基準にしない”って、
あの表現すごく刺さった
亮
俺もそこ好き。
なんか“自分の癖”を言語化された感じがしたんだよね
健一
ただ、占星術で説明できるってのは意外だったな。
MBTIと占星術が構造的に似てるって話、あれ本当なのか?
香織
四元素とMBTIの4軸が対応してるってやつね。
あれは確かに昔から言われてるよ。
ユングが占星術を参照してたのも事実だし。
佐知子
この記事の“MBTIは占星術の簡易版かも”って推測、
あれ半分冗談かと思ったけど……
読んでみたら、あながち間違いじゃないのね。
まさか、きの子ちゃんがAIを言い負かしちゃうとは思わなかったわ。
香織
ああ、あれね。
普通は委縮しちゃって何も言えなくなるのに、
ネットで情報を集めているAIよりも、
深くて精度の高い情報で見事に言い負かしてたわね。
ちょっと笑っちゃた。
健一
深層心理学が“反証不可能だから科学じゃない”って指摘も良かった。
あれでMBTIの立ち位置がよく分かったよ。
亮
そうそう。
“科学じゃない=価値がない”じゃなくて、
“科学じゃない=使い方を間違えるな”って話だったのが良かった。
佐知子
うん。
“人生を変えるツールじゃなくて、思考のログ”って言葉、
あれすごく好き。
香織
そんな事書いてあったっけ?
ま、まぁ、いいか(気まずそうに笑って)、
そ、そう、この記事、全体的に“自分で考えた人の言葉”って感じがしたよね。
AIとの対話形式なのに、妙に人間味があるというか。
亮
結局さ、自己理解ツールって、
“自分の物語をどう作るか”なんだよなって思ったよ。
佐知子
そうね。
MBTIも占星術も、
“自分を説明しやすい言葉”を探すための道具なんだなって。
香織
この記事、そういう意味でめちゃくちゃ良かったよね。
読み終わった後に、なんか自分のことをもう一度考えたくなる感じ。
ジェイコブ(心の声)
……なるほど。
どうやら今夜の話題は、
“占い”ではなく“自己理解”そのもののようですね。
さて、この先どんな本音が飛び出すのか──
もう少しだけ、聞き耳を立ててみましょうか。
亮
でもさ、この記事読んで思ったんだけど……
俺、占いとかMBTIとか、結局“自分のこと知りたいだけ”なんだよな。
佐知子
うん。
“水0の人は感情を行動基準にしない”って説明、
あれ読んで“あぁ、そういうタイプもいるんだな”って思ったわ。
なんか、人の考え方の幅が分かるというか。
香織
そうだね。
占いでもMBTIでも、
“自分はこういう傾向があるかも”って話すと、
普段より本音を言いやすくなるんだよね。
亮
それそれ!
“占いだからさ〜”って言うと、
ちょっと軽く話せるんだよな。
健一
なるほどな。
確かに“外部の枠組み”を使うと、
自己開示のハードルが下がるのはあるかもしれない。
佐知子
うん。
“私ってこういうとこあるんだよね”って、
占いをきっかけに言えることってあるし。
香織
自己理解って、
“自分の癖に気づく”ところから始まるんだよね。
占いもMBTIも、そのヒントにはなる。
亮
なんかさ……
大人になってからの自己理解って、若い頃より深いよな。
経験がある分、言葉が刺さる。
健一
そうだな。
そして、こういう場で話すと、自分の考えが整理される
亮
でもさ……俺、この記事読んでて思ったんだよ。
“人って変わるのかな?”って。
俺、昔から同じことで悩んでる気がしてさ。
香織
うーん……変わる部分と変わらない部分、両方あると思うよ。
“素材”は変わらないけど、“物語”は変えられる、みたいな。
健一
素材って、性格とか価値観の“核”の部分か?
香織
そうそう。
それは急に変わらないけど、その素材をどう扱うか──
つまり“どんな物語にするか”は自分で選べるんだよね。
佐知子
なるほどねぇ……
じゃあ、占いとかMBTIって、“素材を知るためのヒント”ってこと?。
健一
そうだな。
素材を知らないと、物語も作れない。
自分の癖や傾向を知るのは、“どう生きるか”を選ぶための前提だ」
亮
じゃあさ……
俺が“気を遣いすぎる”っていう素材は変わらなくても、
そのせいで疲れる物語にするか、
誰かを助ける物語にするかは、
選べるってことか。
香織
そういうこと。
同じ素材でも、“悲劇”にも“成長物語”にもなる。
自己理解って、その“編集の仕方”を上手くするためのものなんだよ。
佐知子
なんか……ちょっと気が楽になるね。
“変われない部分”があっても、“どう生きるか”は選べるってことなんだ。
健一
結局、占いもMBTIも“正解”じゃなくて、“物語を作るための鏡”なんだろうな。
亮
うん…… なんか今日の話、すごく良かったわ。
自分の物語、ちょっと書き換えたくなった。
──私は、静かにグラスを磨きながら耳を傾けていた。
人は素材を選べない。 けれど、その素材でどんな物語を紡ぐのかは、 いつだって自分の手の中にある。
占いも、MBTIも、深層心理学も── 正解を教えてくれるわけではない。 ただ、そっと鏡を差し出してくれるだけだ。
鏡を覗き込み、 自分の輪郭を確かめ、 そこから先をどう描くかは、 誰の人生でもない、“その人自身”の物語。
今夜の常連さんたちの語らいは、 まるで静かな夜に灯るランプのように、 それぞれの物語を、少しだけ明るく照らしていた。
さて── 今夜も良いお話を聞かせていただきました。 物語の続きは、また次の月にでも。
カラン……と、 氷が静かに溶ける音だけが、 深まる夜に溶けていきました。
本編記事、第1話はこちら
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「MBTIは科学」だと思ってる人が知らない話1/4
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