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<第二話>自分と仕事のズレに悩み、退職・独立に至る44歳4児の父の物語

自分と仕事のズレ感が大きく大きくなり、これは一刻も早く解決すべき問題だ、むしろ放置されている社会問題だ!と思い立ち、「社会起業大学」に通ってみたり、「キャリアコンサルタント養成講座」に通ってみたりと、興味を引くもの、役立ちそうなもの、目につくものに、あれよこれよと手を出し始めたのが2022年頃。

⇒ 第一話はこちらから

子供も四人目が生まれ、共働きで平日夜や土日はなかなか自由がきかない中での通学。それでも早く何とかしないと、という焦りの方が強く、日に日に家族への腫れ物感は強くなり、家族が起き出す前に早起きして、コワーキングスペースやカフェに一人こもっていた。

他にも転職エージェントに話を聞きまくったり、ビジネスコンテスに応募してみたり、キャリアコンサルティングを同僚に試してみたりと、興味の方向にあの手この手でもがいてみるもイマイチしっくりと来ず、会社を辞めてまでやりたいことか、大家族を食わせていく覚悟はあるのか、できるのかと、悶々と葛藤する日々が続いた。

仕事を続けるのもしんどければ、転職するもの何か違う、今すぐ起業するのも難しい。

それでも現実は続き、延命措置のような仕事を続け、4児の父としての役割を果たしながら、【+αの活動】を続けるうちに、次第と燃え尽きてきた。

そこで疲労回復と心の整理を目的とした【Strategic Day Off(戦略的有給休暇)】と勝手に名付けた、職場にも家族にも内緒のサイレント休暇を1週間ほど取得した。

「行ってきまーす」と家を出て、会社からも家族からも、世界から自分の存在や役割を頭からすっぽり消して、精神的な一人時間に没頭したかった。というか心と体がそれを求めていた。

あれこれ考えたり、将来や選択肢を書いたり、消したり、本を読んだり、散歩をしたり、ゆっくりしたりと、社会的な役割からくる「しなければならないこと」「気にしなければならないこと」を徹底的に排して個人的な「したいこと」「考えたいこと」に身を浸しているうち、次第に気持ちは元気に前向きになり、ようやく冷静に考えられるようになった。

さっそく休み明けには、仕事の役割を減らしてもらうよう会社に相談した。

仕事だからと、管理職だからと、本当は思ってもいない嘘の目標設定をして、毎日毎日ただ周りに悪く思われないように仕事をしていることに対する罪悪感と、本格的に人生のトランジッション期間(移行期間)に入ったことを、精神的な一人時間で頭ではなく心から痛感できた。

当時思い描いていた選択肢は大まかに三つ。

①会社を続けながら、副業として次の道を模索する
②興味のある業界へ転職してみる
③いきなりエイっと起業する

「何か」したい気持ちはある。
でも「何を」したいかは掴みきれない。
なんとも朧げな現段階。

まずは現実的ステップとして②で業界の軸足を変えてノウハウや経験、人脈を得るところからかな、なんて思い、改めての転職活動を開始。

すると、二社ほど未経験でも挑戦できそうな、給与面の条件やらが合致する会社が見つかった。

「研修」と「コーチング」関係の二社。両社とも実績もノウハウもたくさんありそうで、製造業からのキャリア軸足移しにはぴったりだなと、自分なりに納得感があった。

そこからは転職活動で書類やら面接やらと仕事の合間にバタバタと取り掛かり、受かれば2023年10月からのスタートになりそうで、10月に一つの節目を置いてあれこれ計画し始めると、頭の中のモヤモヤは消えて思考はシンプルになり、ストレスは激減した。

つづく


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