紹介するのが難しい映画
映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』の
レビューを書きました。
こういう映画の感想を書くのは、
なかなか難しいんですよね。
なぜならば、どこがおもしろい
というのが伝えにくい
作品だからです。
ハマる人はハマるでしょうが、
わからない人には
おもしろさがさっぱり
わからないかもしれません。
なぜ、そうなのかというと、
一般的なエンタメ作品とは違って、
「おもしろい」と思う部分が
不明瞭だからでしょう。
例えば、映画で言えば
「ストーリーがおもしろい」
「アクションがすごかった」
「最後のどんでん返しにビックリした」
というような作品は、
わかりやすい魅力があると
言えるでしょう。
しかし、
『ナイト・オン・ザ・プラネット』
みたいな作品は、
そのどれにも当てはまりません。
正確に言うと、
「なんだかわからないけど、
おもしろかった」
というのが正直なところです。
それでも、自分なりに、
この作品はここがこうだから、
「おもしろい」と感じるのではないか、
と思う部分はあるんですよね。
それを言語化することに、
私は意義を感じています。
「なんだかわからないけど、
おもしろいから観てね」では、
誰にもおもしろさは伝わらないんです。
少しでも、自分なりに
「いい!」と思う部分を見つけて、
それを伝えることができてこそ、
読んだ人は「観てみたい!」
と思うはずですよね。
みんながみんな、
そう思うとは思ってはいませんが、
そんな淡い期待を抱きながら、
レビューを書いています。
映画では、こういう作品が
よくあるんですよね。
主流ではないので、
それほど認知されていませんが、
ストーリーや
アクションではなくて、
映像の魅力で
引っ張っていくタイプの
作品ですね。
そういう作品は、
もう画面を観ているだけで、
心地いい時間が過ごせます。
ずっとその世界に
浸っていたくなるんですよね。
『ナイト・オン・ザ・プラネット』には
そんな魅力があったと思います。
小説で言うと、
純文学に近いのかもしれません。
音楽で言うと、
歌がないインスト、
もっと言うと、
口ずさむことすらできない
ジャズにも似ているでしょう。
以前、詩について書きましたが、
「詩」というのは、
言葉では表現できないことを
表現しているんですよね。
そういう意味では、
『ナイト・オン・ザ・プラネット』
のような類の作品も
「詩」に近い感じがします。
セリフや文字では表現できないものを
「映像」という形で表現し、
その受け止め方は鑑賞する人によって、
まったく異なるのです。
こういう表現ができるのも
映画のおもしろいところですね。
例えば、テレビドラマだと、
どうしても「わかりやすさ」が
求められてしまうので、
このような詩的な表現は
最小限にとどめられている気がします。
映画だからこそ、
このような表現が許されるんですよね。
そういう部分も映画ならではの
おもしろさの一つだったりもします。
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