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祭がはじまる【行こ行こ#11】大阪万博2025

「万博って、なんで嫌われているんだろう?」

そんな疑問が頭に浮かんだのは、サウナのテレビを見つめていた、ある日のこと。

「意味不明」「税金の無駄」「前時代的」

訳知り顔のキャスターや文化人のお歴々が、眉間にたっぷり皺を寄せて如何にも深刻そうに語っている。

天邪鬼な僕は、何をしたか。

2024年9月購入


そう、すぐさま入場券を買ったのである。

行き当たりばったりの性格ゆえ、僕は今。
北新地(大阪)の串揚げ屋で一杯呑みながら明日の万博の下調べをしている。
キッカケなんてそんなもんだよね。
天邪鬼万々歳だ!





万国博覧会


万博――正式には「国際博覧会」。

博覧会とは、名称のいかんを問わず、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう


AI筆者が要約するならば、
「人類の文明の良いとこ集めた見せびらかしフェスティバルで、未来のイイ感じのもの持ち寄らない?」である。


いいじゃないか!


大好きだよ、そういうの。
博物館も美術館も海外旅行も文明も科学も大好きだ!
私が行かない理由は無い。
「これって僕のために来た?JAPANに」
と勘違いしても差し支えないコンセプトだ。

万博のWikipediaを隅から隅まで熟読して、串カツが揚がるのを待とう。

はふはふウマウマである



チョンマゲ結って万博へ

万国博覧会。そのはじまりは、19世紀のロンドンにまでさかのぼる。

1851年、ロンドンのハイドパークに建てられた水晶宮(クリスタル・パレス)で、世界初の万博が開催された。
産業革命の最中、各国が最新技術と芸術を競い合い、まさに“世界のショーケース”だった。

この流れに、日本が初めて参加したのは1867年、パリ万博。
江戸幕府が「日本」という名で出展している。
時代は幕末、まだ役人はチョンマゲ結ってるだろうね、きっと。
その展示内容は、刀剣、漆器、浮世絵、そして人力車。日本の存在は、西洋社会に強烈なインパクトを与えたという。

熱いぞ!ジャポニズム!
それをキッカケに印象派に影響を与えた事、文化の狂おしい程美しい融合を知っているぞ!
それでこそWikipediaを読んで涙ぐめるというものだ。(酔いが回ってきた)



エッフェル塔の少女


万博で思い出すのはなんと言っても「ふしぎの海のナディア」だろう。
アバンタイトルを誦じられる位にはナディアが好きな私にとって、万博は夢の象徴だ。


主人公ナディアと、発明家の少年ジャンが出会うきっかけとなったのも、1889年のパリ万博。
そう、あのエッフェル塔が作られた万博だ。

いまやパリのシンボルとなったこの鉄塔も、当時は「景観を台無しにする醜悪な建造物」とフランス市民から激しく非難されたという。
だが100年以上たった今、それを否定する声はもうないだろう。

いつの間にか、眉を顰めた人が“最初からいなかったかのよう”にパリと言えばエッフェル塔である。



前夜祭

伊丹空港に到着したのは、今日のお昼のことだった。そこから宿に荷物を置き、軽くサウナを浴びたあと、私はある場所へ向かった。

電車を乗り継いだ辿り着いたのは…


太陽の塔だ!

いやー、うっかりサウナで整ったせいで、16:30の最終入園時間に間に合わない失態を演じたが、万博会場へ到着した。

EXPO70の。


さて、この馬鹿馬鹿しいネタの為に来たのではない。実際の万博会場(過去の)に行った時の高揚感を追体験しようと思ったのだ。


2021年。生まれて初めて、大阪に行った時のこと。
太陽の塔の内部に入る機会に恵まれた。(友人に感謝だ)

生命の讃歌」という曲が流れ、岡本太郎が作り上げた壮大な生命の樹を目の当たりにした時。
私の目からは拭っても拭っても涙が出てきた。
芸術の力はこうも私の心を震えさせるのか!と。

涙腺が爆発だ


美しい。全くもって美しい。


これひとつ取っても万国博覧会に来る理由があるというものだ。
では、当時は太陽の塔は、誰にでもすんなり受け入れられたのだろうか?


当時の資料を調べてみると…。
「意味がわからない」
「なぜこのような奇妙な造形が万博のシンボルなのか理解できない」「不気味」「不快」

更には 「万博の未来イメージにそぐわない」
(大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」だった)「未来的ではない」「時代錯誤」との批判も。

丹下健三の大屋根をぶち抜いている事もあり、「建築的に浮いている」「周囲の未来的なパビリオンと調和していない」「設計の意図が不明確」

などと言った声も多く聞かれたという。


はあぁ?!


どの口が言うのか?
実際に見ればこんなに素晴らしいことは自明なはずである。

「70年の万博は良かった」「素晴らしかった」「非の打ち所がない」って、件のワイドショーで言ってたぞ!

つまり「万博批判」が巻き起こるのは100年前からの通常営業なのだ!(とはいえ見ていて悲しい)



今の価値で過去や未来を測るな

これは私が常々言っている事である。
「今の価値で過去や未来を測ってしまったら」
僕らの“今”は誰かに否定されてしまうのだ。

今を一生懸命作れば良いじゃないか。
明日の万博を楽しみにすれば良いじゃないか。
汁かけご飯も頼めば良いじゃないか。
木造リングの再利用方法は終わった後に、みんなで知恵を出し合えば良いじゃないか。

僕は他人の揚げ足を取ってせしめた金で、今晩の飲み代を払いたくないもん。
真っ当に働いて頂いたお金で、もう三件も梯子している。それが唯一胸を張れる事である。

(旅好きの友人が勧めてくれた店を「1日で全部行ったらビックリするだろうな」という浅はかな発想で、もう6杯目のハイボールを流し込んでいる)



話を戻そう。

私は明日、万博へ行く。
幾つかの〆切を先延べし、方々へ“さも都内に居るが如き”メールを送信して、此処(大阪)に居る。

大食漢の私でも、流石に四軒目で7杯目の生ビールは少々ヤリ過ぎ感が否めない。
半分空いたジョッキを見つめ、このnoteの締めくくりを考えている。


行ってもいない万博記事を書くなんて、どうかしてる。


ーーそれでも、書いておきたい。この気持ちを。
私は行ってみたい。何処かで誰かが批判しても。

肉の眼で、今の“万博”を見てみたい。


酔いが回り過ぎて、パビリオンについてたいして調べられなかったが、明日はきっと楽しい日になる。
そうに決まっている。
決まっているから書いちゃおう。

そんな感じです。


続きはこちら

記事:まるのすけ



追伸:食べたもの博覧会

友人に聞いた大阪の美味いものとか記録のために書いとこう。安くて旨くて安くて旨い。

たこセン(わなか)
豚まん(551)
串カツ(ズッキーニ、エビとヘレとあとなんだっけ?)
てっさ
里芋の唐揚げ
ビフテキ
うなぎバター
焼き餃子(弐ノ弐)
たこ梅
鯨、大根、こんにゃく
汁かけご飯
フキのおでん


実に旨い。出汁の本場。
上州の山奥まで「食い倒れの街」と噂が轟く理由がわかる。


友人にこの写真を送ったらキッチリ引いてました。
「胃袋が無限」の称号を得ました。


おやすみなさい

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