人生の午後に読む荘子-渾沌の話 “当たり前”を手放して、人と自分を自由にする生き方のヒント
こんにちは。
Framing|花子です。
本日も読みに来てくださり
ありがとうございます。
「この子のためを思って言っているのに、
うまく伝わらない」
「“普通”こうするものじゃないの?」
そんな気持ちになったこと、
ありませんか?
私自身、子育ての真っただ中にいた頃、
毎日のようにそんな葛藤を抱えていました。
「こうした方がいい」
「こうあるべきだ」と
信じて疑わなかった“正しさ”が、
子どもを苦しめているかもしれないと
気づいたことがありました。
私の考え方を変えるきっかけは、
色々とあるのですが、その1つが
昨日もご紹介した荘子との出会い。
中国の思想家・荘子の中に出てくる
「渾沌(こんとん)」という寓話です。
「子育てはもう終わったよ」という方も
読んでくださっているかもしれません。
けれどこの話は、
きっと、子育てだけでなく、
職場やパートナーシップ、
人間関係全般にも通じる
“気づき”をくれると思います。
今日はそんな「渾沌」のお話を通して、
“ジャッジしないこと”について
一緒に考えてみませんか?
よろしければお付き合いくださいね☕️
🪶「穴をあけてあげよう」と思ったら…
荘子には、こんな一節があります。
南の海の帝・儵(しゅく)と、
北の海の帝・忽(こつ)は、
中央に住む渾沌(こんとん)に
いつも厚くもてなされました。
二人はその徳に報いようと、
「人は皆、目や耳、鼻や口といった“七つの穴”を持っているのに、渾沌にはそれがない。作ってあげよう」と考えます。
そして毎日ひとつずつ穴をあけていったところ、
七日目に渾沌は死んでしまったのです。
この話を読んで、感じることは
人によって様々かと思います。
あなたは、何を感じますか?

初めてこの話を読んだとき、私が感じたのは
「“当たり前”を押し付けることの怖さ」でした。
渾沌は“穴がない”ままで
ちゃんと生きていたのに、
「普通はこうだよ」という善意によって、
本来の姿を失ってしまったんです。
🌱 “当たり前”は、時代によって変わる
この寓話に出会ったのは、
私が子育てに追われていた頃。
「こうするのが正しいんじゃないか」
「こう育てるべきなんじゃないか」と
毎日迷いながら、正解を探していた時期です。
でもこの話を読んで、
ちょっと考えさせられました。
「私が“良かれ”と思ってしていること、
本当にこの子のためになっているのかな?」と。
今の子どもたちが生きている世界は、
私が育った時代とはまったく違います。
情報の量も、人とのつながり方も、
価値観も大きく変わっている。
だからこそ、「こうあるべき」という
昔ながらの“当たり前”が、
かえって子どもの自由を
狭めてしまうこともあるのではないか。
☁️ 「母親」も時代とともに変わっていく
もちろん今でも、
口を出すことはあります。
でも、子どもが大きくなったこともあるけど、
前よりずっと静かに
見守れるようになった気がします。
かといって、
口を出すということが悪いこととも
思っていないのですけどね。
ただ、ちょっと
エネルギーの循環が良くなった気が
しています。
母親という形も、
時代とともに変わっています。
私は大家族の中で育ちました。
家事も育児も、みんなで分担して
自然と助け合っていたんです。
でも今は核家族が主流。
私も核家族です。
家事も子育ても、
私と夫で抱え込むしかありません。
2人とも仕事をしながら。
そんな中で、
結構な努力をしているのに、
「もっとちゃんとしなきゃ」
「全然できていない」と
落ち込むことも…
けれど今は、
「ここまでよくやってるじゃない」と、
自分を少し褒められるようになりました。
きっとそれは、
他人に“当たり前”を
押し付けないように気をつけていたら、
自分にも“当たり前”を
押し付けなくなったからではないか?
と思っています。
「穴がなくてもいい」
「当たり前は人それぞれ」
渾沌の話は、
子どもだけじゃなく、
私自身も自由にしてくれました。
⚖️ ジャッジって、本当は重たいもの
そういえば、裁判員制度が始まったとき、
多くの人が「選ばれたくない」と
感じていましたよね。
人の人生を左右する“判断”なんて、
自分には重すぎる、と。
それなのに、私たちは日常では、
びっくりするくらい簡単に
人をジャッジしてしまいます。
「あの人ってこうだよね」
「普通はこうするでしょ」
「それは間違ってるよ」
本当は“判断する”ってとても重いことなのに、
日常の中ではその重さを
忘れてしまうのかもしれません。
渾沌の話は、普通や正しさの押し付けは、
「誰かの“そのまま”を
壊してしまうかもしれない」ということを、
とても静かに教えてくれます。
そして同時に、
「自分に向けている厳しい目も、
少しゆるめていいんだよ」と
やさしく教えてくれるのです。
荘子は、
「これはこう考えなさい」とは
言いません。
寓話(たとえ話)を通して
“生き方”を感じ取らせてくれる本。
読むたびに違う気づきがあり、
人生のステージが変わるたびに
響く場所が変わる不思議な魅力があります。
よく、ミニマリストの考え方で、
判断を減らすために、服をパターン化したり、
「しないことリスト」を作ったりしますよね。
しないことリストに
「ジャッジ」を入れる日があっても
良さそうです。
本日も
荘子から受け取ったそんな学びを
noteに書き留めておきます。
心の片付けにも役立つかしら?
荘子はこの「渾沌」のような
小さなお話がたくさん集まってできています。
気になる方は、ぜひ
他のお話にも触れてみてくださいね。
🍃本日の一句🍃
裁かずに ただそばにいる だけでよし
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