息子の巣立ちを喜べないわたしはダメな親でしょうか?
わたしには今年25歳の娘と23歳の息子がいます。
子育ては大変でしたが、あっという間に成人して巣立ちのときを迎えました。
巣立ちはめでたいこと、喜ばしいことはよくわかっているのですが、やはりずっと子どもたちと一緒にいたぶん、寂しさもひとしおです。
寂しい気持ちや悲しい気持ちって、ムリに封印すると暴走しがちですよね。
この前、息子にぶつかってしまいました。
※
先日、大学4年生の息子が内定式を済ませました。来春、いよいよ社会人になります。
娘が巣立ち、息子も内定をいただいた昨年末。やっと子育てが一段落したとホッとしていたところで、息子から「ひとり暮らしをしたい」と打ち明けられたのです。
やっぱり……。そうくると感じてはいました。
2つ上の娘が今年の4月に就職し、ひとり暮らしをはじめたばかり。
24年間、一緒に暮らしていたので、娘のいない生活は夫も息子ももちろんわたしも寂しかったです。
娘がいたときは、娘が大学院、息子が大学生で忙しく、夕飯を一緒に食べるなんて週に1度あるかないか。
それでも、朝起きると部屋で娘や息子が寝ていたのに……。
3月、娘の大学院の卒業式と引っ越しで忙しく、寂しさを感じる暇はないと思っていましたが、ちゃんと寂しさは襲ってきました。
引っ越しが終わると、夫は誰もいない「娘の部屋」を、ただ眺めていました。「この部屋で暮らしていたんだな」としみじみ思っていたらしいのです。
息子は2つ上の姉(娘)と仲がよく、夜遅くまでリビングで話をすることもしばしば。話し声がうるさくて「早く寝なさいよ」と何度言ったことか。
そんなたくさんの寂しさがやっと薄れていき、娘のいない生活に慣れてきたと思ったら、今度は息子か……。
息子も家を出てしまったらひとり暮らしをし、この先家族4人でそろって暮らすことはもうないでしょう。
家族4人暮らしが3人になり、近々2人の生活になる。
そう思うとやっぱり寂しいものです。
なので、この時点で息子の要求には答えられないなと思いました。
でも、息子のひとり暮らしに全面的に賛成できない理由は寂しいからだけじゃないのです。
息子の部屋は、毎日「片付けて」と言わなければならないほど、ゴチャゴチャしています。
参考書や教科書が机の上に山積みされているし、飲んだペットボトルは床に転がったまま。掃除機はいつかけているのかな?と思うほど。
足の踏み場がないまではいかないけれど、決してキレイな部屋ではありません。
部屋の掃除よりも寝るのが好きな息子。
息子には言わないけれど、「汚部屋」と呼んでいます。(ゴメンよ)
そんな状態の部屋なのに、ひとり暮らしをはじめたら料理もせずコンビニ弁当ばかり食べて、ゴミは部屋に転がっている。ゴミ屋敷化するんじゃないか、とわたしの想像は膨らむばかり。
思わず「ダメダメ!いまの生活を見ていたら、賛成できないよ!」と口から出てしまいました。
息子は「ひとり暮らしをしたら、それなりにやるし!」とは言いますが、わたしは「自炊しないで、コンビニ弁当ばかりになるんだったら、ひとり暮らしさせられないよ」と強く言ってしまったのです。
それから息子は言い争いを避けて、何も言わなくなりました。
すると、静観していた夫が真剣な顔で「夫婦だけになるのが寂しいんでしょ!」と一言。
え、なによそれ!?
と一瞬思いましたが、いくら考えてもぐうの音も出ず、「また後で話そう」と息子に伝えました。
わたしも夫も地方出身で東京の学校へ進学したため、ひとり暮らしをしていました。
ひとり暮らしをしたことで、ゴミはゴミの日に出さないと捨てられなくなることや、お金の使い方を学びました。その経験は結婚生活にも活かされています。
それだけでなく、夫が23歳、2つ年下のわたしが結婚するとき、両親はそれにも反対しませんでした。心配だったろうけれど、それをおくびにも出さずに送り出してくれました。
思い返すと、両親は「寂しい」ことを理由に、ひとり暮らしや結婚を拒否したことはなかったと気づきました。
先日の話し合いで夫から痛いところを突かれ、ハッとしました。
わたしは自分の寂しい気持ちを棚に上げ、息子のできないことを理由にひとり暮らしさせないように仕向けていたのです。
寂しい思いはあるけれど、だからといって、いつまでも子どもを縛っておくことはできません。
夫から指摘されるまで自分の気持ちに気づいていませんでした。夫が冷静に話してくれたので、自分が子離れできていないことに気づけました。
寂しい気持ちに向き合うのはしんどいものです。でも今回のことで、無理に気持ちに蓋をするとかえって家族を傷つけてしまうことがわかりました。
これからは、家族の言うことに頭から反発しそうになったら、自分の気持ちがどこにあるかをまずきちんと確認しなくちゃいけない、と学びました。
でもやっぱり、あんな汚部屋の息子がひとり暮らしなんて大丈夫なの?と思わずにはいられません笑
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