インド南部で迎えた、忘れられないクリスマス
インドのクリスマス、どんな風に過ごすか想像できますか?今回ご紹介するのは、インド南部ケララ州の大学に通う、学生さんがパタナムティッタを訪れた体験記です。
電車旅、友人宅での生活、釣り、音楽、そして地域ならではのクリスマス行事まで。
観光ガイドには載らない「インドの日常に入り込んだからこそ見えた景色」を、ぜひ一緒に追体験してみてください。
9月入学でインドにやってくると、すぐに12月下旬になりインドにもクリスマスがやって来ます🎄🎅🏻💫
うちの大学ではクリスマスから新年までの休みがあり、暇になるのが嫌だったのでコチから電車で2時間くらいのパタナムティッタ(pathanamthitta)にある友達の家に滞在することにしました。
前日ギリギリまで中間テストで締めのDJパーティーにも参加したので、寝不足かつ全身筋肉痛で正直駅まで遠く10キロで、荷物もあったのでしんどかったです笑
5時に駅に集合で電車が来たのは6時過ぎだったのですっかり暗くなっておりました。駅に到着し、片道50円の切符を購入すると、約2時間の電車旅の幕開けです。

編集部👩:インドのローカル列車は、移動手段であると同時に“旅そのもの”。短距離でも、車内の雰囲気や景色が強く印象に残ります。
パタナムティッタ到着、友達宅での生活
パタナムティッタに到着後、友達のローカルフレンドに友達宅まで送り届けて貰いました。
荷物を整理し、シャワーを浴びるとすでに時計は10時を回っており、少し遅めの夜ご飯を頂きました。
友達宅での初晩御飯はマギーだったのですが、この味付けが焼きそばそのもので感動しました。パンに挟んで美味しく頂きました😋
湿地帯での釣り体験
ゆっくりと休んで10時ごろに起床し、軽く朝食を済ませます。朝食にはチャパティと豆カレーを頂きました!この日は釣りに出かけました。
パタナムティッタには広大な湿地帯と田んぼが広がっており、水辺があればどこでも魚を捕る事ができます。

一旦、釣具屋に出掛けてスネークヘッド(雷魚)釣り用のルアーと手釣り用の糸、針、オモリなどをまとめて購入し、家に帰って仕掛けを作ってから良い感じの水たまりにやって来ました。

編集部👩:ケララ州は水資源が豊富で、釣りや水辺の暮らしが日常に根付いています。観光ではなかなか体験できない“生活の一部”です。
釣果と食文化 - 霧の朝と、山頂からの日の出
早朝に友達が良い場所に連れてってくれると言っていたので、早起きして行って来ました。朝のパタナムティッタはどこも霧が佇んでおりとても寒いです。

編集部👩:南インド=暑いというイメージを持たれがちですが、朝晩は冷え込む地域も多くあります。


クリスマスムード一色の街へ
夜には車で2時間くらいの場所にある友達の従兄弟宅まで移動しました。
しばらく休憩して川で泳いだりした後に、コンサート会場に向かいます。
街は完全にクリスマスムードで街中光る星でライトアップされています。
人の数が凄かったので、交通整備も大変そうでした。

コンサート会場にはムキムキで大柄なセキュリティガードがたくさんいて、彼らに1枚400円のチケットを見せます。
また、手前がスタンディング席で後ろが椅子席だったのですが、スタンディング席は男女で分かれていて、女子の方は空いていいましたが、男子の方は身動きが取れないほど混んでいたので、一通りの曲が終わってDJパーティーの時間になってから向かい友達たちと一緒に踊りました。

伝統行事とNarayana Guru
家に着くと友達が歌の練習に行かなければいけないというのでどんな歌なのか聞くと、パタナムティッタでしか聴けない伝統的なものだというのでついて行ってみる事にしました。

彼曰く、全てのマリヤリがこの歌を歌える訳ではないとの事でした。
歌の練習を見て、なんとなく真似して一緒に歌ったりして夜になってパフォーマンスの時間になりました。
この時になって分かったのですが、Narayana Guruというケララの高名な僧侶を祈るための歌で、彼の教徒達が列をなして歩いてくる時に手拍子と共にこの歌を歌い、迎えさせていただきました。
編集部👩:Narayana Guruは、ケララ州で非常に尊敬されている思想家・宗教指導者で、地域文化に深く根付いた存在です。
クリスマス当日、教会とキャセロール
25日を迎え本格的なクリスマスがやってきました。教会でケーキを食べたり、花火を見たりして楽しみました。


教会でのコーラスが終わると、大柄なサンタクロースが爆音のバイクに乗って現れ、ポケットからキャラメルをばら撒きながら、教会の中にジングルベルのBGMと共に入って行きました 🍬
この時、皆はサンタの動画を撮るのに夢中で、サンタに続いて続々と教会の中に入って行きましたが、自分達はサンタがばら撒いたキャラメルを拾い集めて裏にある勝手口から教会の中に入りました。
サンタの演説は所々ジョークが入り混じっているみたいで皆は笑っておりましたが、マリアラムがわからない自分はただキャラメルを食べていました😂
編集部👩:ケララ州はインドでもキリスト教徒が多い地域。クリスマスは地域全体で祝われる大きな行事です。
まさかの「クリスマスキャセロール詐欺」
一通りの、イベントが終わると皆んなが車やバイクでサンタハットを被って移動し始めたので、自分も友達のバイクに乗り彼らについて行きました
しばらくして着いたのは誰かの家で、全員が揃うと誰かが太鼓を叩き出し、皆でクリスマスソングを歌いました。
歌い終わると神父さんが祈りを捧げてアーメンと一言、、、
この一頻りが終わると家の人たちはケーキやスプライトを皆に配って、また他の家に行って歌うというのを何軒も繰り返しました。
後で分かったのですが、これはクリスマスキャセロールという風習だそうです。
クリスマスキャセロールは日本だと食べ物を表しますが、この地域だとクリスマスソングを歌い、祈りを捧げるという一連の流れをそう呼ぶようでした。
最後に訪れた大きな家では蒸したタピオカと骨のないプリプリのビーフカレーを頂きました。食べ放題でいっぱい食べたかったのですが、友達宅で晩御飯が準備されているとのことだったの調整しながら頂きました😅
夜11時頃に友達宅に帰ると電気がほとんど付いていなくてとても暗かったので驚きました 🌚
彼らが言うにはこの時期になるとクリスマスキャセロール詐欺がこの地域で横行するらしく、祈りを捧げるわけでもなく、キリスト教徒でもない若者達が、電気のついている家々を夜中に訪れ、ドアの前で演奏を始めドアが開くまで演奏を続け、金銭を要求するというのが横行しているとの事でした。
夜12時近くになった頃、太鼓の音が聞こえてくると友達の家族は家を完全消灯し門の鍵を閉めていました。
友達の部屋から外を見守っていると本当に彼らがやって来ていて、無差別に電気の付いている家の前で演奏していました。
友達も「お!アイツら次のターゲット見つけたぞ!!笑」みたいな感じで、
彼と一部始終を見ながら楽しんで、彼らが見えなくなった時に就寝しました。
次の日の夜9時頃、油断していると15人ほどの非公式キャセロール集団が門を開けて勝手に入って来て演奏を始めました。
もうどうしようもなかったし、友達の地元の友達もいたのでもう笑うしか無かったです。友達の家族は彼らに謝礼のお金を渡していました。
自分も仲間に入らないか?と誘われ、面白そうでしたがやめておきました。
次回はクリスマスギャングに仲間入りしようかなと思います🤣🤣🤣

🪷 編集後記|StudyIndia インド留学サポート 編集部より
友人宅で過ごす、南インド・ケララのリアルな日常。文化、宗教、笑い、少しのハプニング——。インドで過ごす時間が、どれだけ人の記憶に残るものになるのかを、改めて感じさせてくれる体験記でしたね。

