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心の在処と魂|『葬送のフリーレン』読解・考察

第6巻51話「迷宮戦闘」ではフリーレン複製体の攻略を目指して様々な検討が行われています。(拘束魔法や精神操作魔法の有効性など)

この検討項目の一つに「複製体に心はあるのか?」という問題があります。

結論としては「複製体に心はない」(その代わりに心の働きを精密に模倣している)ことが判明するのですが…

「心がある」とか「心がない」とはどういうことを意味するのでしょう?

これはエーヴィヒを描いた壁画です。

中央は水鏡の悪魔シュピーゲルです。左のエーヴィヒは少し暗い色で描かれていますから複製体で、右が複製元のエーヴィヒ本人でしょう。(この壁画からも想像はつきますが、水鏡の悪魔シュピーゲルは、永遠の命を研究するエーヴィヒがその手始めとして人を複製するために作った魔導具だと私は考えています)

こちらは第2話でハイターがフリーレンに解読を依頼したエーヴィヒの魔導書で、永遠の命の研究に関するものです。左側のページを見てください。

天秤に魂が載せられています。きっと特殊な天秤で計測してちがいを調べているんですね。左の魂は明るい色で、右の魂はくすんだ色で描かれています。ですので、左が複製元の人の魂で、右が複製体の魂でしょう。魂の複製が上手くいっていない(心がない)のです。(アウラの服従の天秤との関係も気になります)

そうすると、この魔導書の著者は心の有無を魂の色で表して描き分けている様に思えます。(人類の魔法技術では魂の観測ができないため、あくまでもイメージ図かもしれませんが、神話の時代には魂の観測ができたのかもしれません)

そこで気になってくるのは魔族の魂です。(第3巻22話)

フリーレンの魂は白、アウラの魂は黒です。

先程のエーヴィヒの魔導書の図を踏まえると、魔族の魂が黒いのは「心がない」からではないか?と思えます。

ただ、魔族の場合は「心はある」が心の在り方が人とは異なっている。人と同じ心を持っているわけではない、と言った方が正確でしょう。

エーヴィヒは魔族の心を操る魔導具・支配の石環を作っています。(第9巻83話。支配の石環はそもそもは複製体をコントロールするための魔導具ではないかと思います)


『葬送のフリーレン』の原作マンガはまだ読んだことがないという方には原作マンガを、既に読んだことのある方にはある一つの視点からの再読をお勧めしています。

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