《葬送のフリーレン》空を飛べる魔族の方が女神様に近い存在では?
アニメ『葬送のフリーレン』ではリュグナーが飛んでいるせいで印象が薄まっているのですが、原作では飛行魔法の歴史は鏡蓮華のエピソードとレヴォルテ編で二度も丁寧に説明している重要な設定です。(第4巻30話、第8巻73話)
※原作のリュグナーは空を飛ばないので、レヴォルテ編で魔族の飛行魔法を見て驚いたフェルンにフリーレンが解説するという流れがあります。



人類が使っている飛行魔法は、魔族の魔法術式を原理がわからないまま転用したもので、「40年前まで空は魔族の独壇場だった」のです。
では、なぜ女神様の使徒を「鳥」に例えるのだろう?

思うに、これはやはり、魔族の方が人類よりも女神様(神様)に近い存在なのでしょう。
死ぬと体が魔力の粒子になって消える存在ですし、人類よりもずっと上手に魔法を使える存在なのですから、考えれば考えるほど「それはそう」なのですが。
少し前にも書きましたが、魔族の起源については、
人工生命体説(エーヴィヒによる永遠の命の研究の過程で、事故か意図してか、生み出された。水鏡の悪魔や支配の石環といった魔導具はその遺物である)
女神様の忌み子説(女神様は魔族のために世界の法則を書き換えて魔法を生み出したが、後に忌み子として追放した)
などがあり、どちらもそれなりに根拠があって、私も定見はありません。(それぞれの根拠については過去記事を参照ください)
エーヴィヒ周辺を読み込むと人工生命体説が有力だと感じますが、物語全体に散りばめられた状況(特に最新第15巻147話と魔法技術に関する設定や歴史改竄の痕跡)を拾っていくと忌み子説こそ本命なのでは?という印象を持ちます。
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どうも腑に落ちないのは…
もし仮に私が作者であれば、人工生命体説を匂わす伏線をもっと露骨に設置してそちらへ読者をミスリードしておいた上で、忌み子説を開示してどんでん返しをする、ということを目論みます。しかし、そうはなっていない。「お前如きに何がわかる」ということではあるのですが…。
もう一つは、クラフトと僧侶アゴヒゲです。私はこの二人をうまくストーリーの流れに組み込んで理解することができていません。歴史年表のどこに位置付けられるのかもわかりません。クラフトの剣が勇者の剣でアゴヒゲが所持しているのが聖典なら、二人の偉業はフリーレンが生まれる高々数百年前のことで、なのになぜフリーレンは何も知らないのか。統一王朝による歴史改竄があるにしても、その影響がエルフの社会まで及ぶものだろうか?
といったことです。
何か見落としがあるのではないか…
『葬送のフリーレン』の原作マンガはまだ読んだことがないという方には原作マンガを、既に読んだことのある方にはある一つの視点からの再読をお勧めしています。
『葬送のフリーレン』に関する記事は下記のマガジンにまとめています。
