《葬送のフリーレン》アニメ2期予習 第66,67話「好きな場所」「穏やかな時間」
原作最新話(第147話)までのネタバレ及び今後のストーリー予想を含みます。
シュタルクの仕返し
第7巻66話と67話、フリーレンは温泉と魔法店めぐりをしているため、シュタルクとフェルンは暇になってしまいます。

フェルンは暇をアピールするのですが、シュタルクは一人で武器屋へ行こうかなどと言い出し、フェルンに「本当に気が利きませんね」とやり込められてしまいます。
そこでシュタルクが思い付いたのは第4巻35話と同じ様な「仕返し」でした。「ガキ」です。


おそらくここで二人が想定しているのは「一緒に買い出しに行く」程度のことなのですが、シュタルクとしてはそこを「デート」と言うことで上手を取れると思ったのでしょう。
なんやかんやあって、オリエンタルな雰囲気を持った温泉のある街でシュタルクとフェルンはデートをすることになります。
親としてのフリーレン
普段、フリーレンはフェルンに身の回りの世話をしてもらってかなり甘えています。(第1巻6話)

ですが、本来はフリーレンが親で、フェルンが子供です。(第4巻36話)

フリーレンは「親代わり」になれているかどうか自信が無いようですが…

シュタルクが「たぶんちゃんと親をやれてるよ」太鼓判を押します。

シュタルクがフリーレンのどこを見てそう判断するのか読者としてはわかりませんが、おそらく描写のないところで親をやっているのでしょう。
言うまでもなくここは第4巻29話を想起する場面です。

シュタルクとフェルンのデート
デートが始まるとシュタルクはフェルンの服がいつもと違う、「なんでだ?」と指摘します。そしてこの反応です。シュタルクは現実であればあり得ないレベルでフェルンの美貌が見えていません。フィクションならではの見る目の無さと言えます。「ガキ」です。

その後もぎこちない会話が続きます。この際ヒンメル像なんてどうでもいいだろう!と思ってしまいます。

結果として、デート自体はフェルンとしてはいまいちだったようです。
フェルンとしては、「シュタルクらしさ」が感じられなくて、そこが不満だったようですが…

読者視点で言わせてもらえば、それは普段のフェルンの態度も一因でしょう。難しいですね。
共感
最後に二人は、それぞれの「親」のことを思い出します。

ここで二人はお互いに共感ができています。ユーベル的に言えば「何を思ってどんな人生を歩んできたのか」がお互いにわかる状態です(第5巻46話)。
第67話のエピローグはデートの後に温泉に入っているフェルンとフリーレンです。フリーレンはフェルンを見て「機嫌がいいみたいだね」と言います。

しかし、凄いと思うのは、文脈を無視してこのコマの絵だけを見れば、フェルンはあまり嬉しそうな顔をしていないことです。俯いていてフリーレンの方を見ようとしませんし、どちらかと言えばこれは悲しそうな顔だと私は感じます。少なくとも通常これは「いいことあったの?」と言われた人の表情ではありません。(このフェルンの表情は、ラントの祖母の墓前でユーベルが見せた表情とよく似ていると思います。第13巻126話)

よくよく見ると、嬉しさと悲しさが同居している表情ではあります。シュタルクと共感できた嬉しさと、今は亡きハイターや両親への感謝の気持ち、また過去を思い出した悲しさや寂しさが、同時に去来しているのではないでしょうか。
それでもフリーレンはフェルンに何かいいことがあった、デートは最終的には上手くいったと察しています。「ちゃんと親をやれてる」わけです。
さて、アニメ第1期では、解釈の難しい表情をわかりやすく変更するケースがありました。詳しくは過去記事を参照してください。それを踏まえると、このフェルンの表情もアニメ化に際して変更あるいは補足(わかりやすく微笑む等)される可能性があると思います。
おわりに
この第67話で第7巻は終わります。
次の第8巻68話からは北部高原に入って、いよいよ黄金郷編(第9巻81話~)が見えてきます。

《葬送のフリーレン》に関する記事は下記のマガジンにまとめています。
180本以上の記事がありますが、最初の考察記事としてお勧めなのはこちらです。
これを読んだ上で、フランメ、ヒンメル、エーヴィヒ、ゼーリエ、大魔法使い、などで検索すると物語の全体像に関わる考察が出てきます。
おもしろかった記事には「スキ」していただけると励みになります。コメントもとても嬉しいです。《葬送のフリーレン》に関することでしたら、感想・質問・疑問など何でもどうぞ。
