《葬送のフリーレン》アニメ2期予習 第68話「北部高原」

ここから第8巻、北部高原に入り、「故郷」がテーマのエピソードが続きます。

第68話、危険な北部高原で暮らす村人に対してシュタルクが「こんな危険な場所で暮らす必要はねぇんじゃねぇか?」と若者らしい感想を述べます。

シュタルクは故郷を失くしているのですから、本当は故郷を想う気持ちもわかるはずだと思いますが、ここでは彼が「過ちに気付く」役割を担っています。

この役割をフェルンに任せられるか?と考えると、彼女は第7巻62話で「私は戦争で故郷・・も何もかも失ってしまいました」と自らの過去を振り返っていますから、難しいでしょう。

フリーレンであれば、こういったときに感情論を排した理屈を展開しそうなものです。(第1巻7話)

他人が墓前でお祈りしている時にこの発言です

ただ、フリーレンは既にヒンメルから学習済みで、ここでは村人の気持ちに寄り添ってシュタルクを諭す役割です。

ですので、ここはシュタルクが適任なのでしょう。シュタルクは等身大の役回りが多いです。よく間違えますし、読者と同じ常識も持っています。(アイゼンは常識で持ってヒンメルの非常識にツッコむ役割でした。同じツッコミ役でもフリーレンは理屈でツッコみます。そして議論が難しくなってくると、ハイターが笑いを取ってその場を何となく収めてしまうというのが勇者一行の日常会話のパターンだったと思います)

後の第77話では竜の群れ・・・・に襲われた村が舞台になります。フリーレンが「この村はもうお終いだね。移り住んだ方がいい」と村人に対して言い放ち、そこをシュタルクに「村の人達が可哀想だぜ」とたしなめられます。シュタルクの成長を確認できます。

フリーレンは竜の群れの危険性を考慮して合理的に判断したということだと思います。こういったフリーレンのリーダーとしての冷静な判断は第9巻81話でも見られます。

以上のように、この第68話「北部高原」では、「シュタルクの成長」という形をとって丁寧に「故郷への想い」が描かれています。

細かい話ですが、関所ではフェルンが一級魔法使いの認定証を提示しています。

これは第8巻72話でフリーレン、フェルン、シュタルク、ゲナウ、メトーデの一行に気付いた魔族が「魔法使い四人に戦士一人、うち三人は一級」と判断する場面があり、なぜ一級魔法使いが三人だとわかるのか?という疑問があるのですが、その答えの候補の一つになります。

買い出しの場面では、常識的にどう見ても入るわけのない木箱をフェルンがフリーレンの(魔法の?)カバンに入れようとしています。