貧乏人は儲かる進路を選択すべき
以下のように、私は東京大学教養学部理科2類1年生の時点で、研究者コースだと、どうやっても儲からないとわかったのに、自分の判断ミスを認めるのが悔しくて、学部生、大学院生をやりつつ、時間を浪費し、もう一度、医学部に入ろうと決意するまで、入学から8年かかってしまいました。
いつか就職しないといけない貧乏人は、儲かる進路に進むべきです。
私の実家は、私に年間300万円の仕送りを20年続けても困らない程度の金持ちなんだけれども、60年仕送りすることはできないのだから、いつか就職して、生活費を稼ぐ必要がありました。
ずっと就職しなくていい人もいます。
チャールズ・ダーウィン
「種の起源」を出版し、自然選択説に基づく進化論を主張して、生物学に革命をおこした博物学者。
ダーウィンは、実家がジェントリーであり、生涯、まったく金を稼いだことがありません。ダーウィンは、実家の資産と、同じくジェントリー出身の妻(ダーウィンとはいとこ同士)の実家からの仕送りで、一家を養っていました。
ダーウィンの父親は裕福な医師であり、当然、ダーウィンは医学部を出て医師になることを期待されて、エジンバラ大学医学部に入学しましたが、患者が無麻酔で切り刻まれて絶叫する19世紀の外科手術を見て精神をやられてしまって、医学部を中退しました。
その後、ダーウィンはケンブリッジ大学神学部に入学し、聖職者になるための勉強をしたのですが、そこで博物学を仕込まれてしまって、聖職者にもなりませんでした。
その後は、ダーウィンは、父親の援助で、イギリス政府に金を払って、海軍測量船ビーグル号に船室をとってもらって、世界中の生物、風土を見て回り、進化論のヒントを得たのです。
南方熊楠(みなかたくまぐす)
日本の博物学者。菌類の採集、分類を専攻分野とし、日本人で、初めてNatureに論文が掲載された人です。
南方熊楠も、まったく金を稼いだことがありません。大金持ちだった実家の資産と酒造業で成功した弟からの送金だけで暮らしていました。
熊楠は、大学予備門(東大教養学部に相当)を中退しても、なおも、学問を続けたくて、ミシガン大学に私費留学をさせてもらいました。留学だと格好つけているが、実際にやっていたことは、親からもらった金で、海外で遊んで暮らしていただけです。
帰国後も、自宅を研究室とし、私費で研究を続けて、生涯、無位無官でしたが、和歌山に行幸した昭和天皇に御進講し、菌類のサンプルを献上する栄誉に浴しました。
番外:太宰治
津軽の豪農の息子。東京大学に入学したが、中退しても、ずっと東京に住み続けて、働かず、実家から仕送りだけしてもらっていました。
津軽と物価が大差ない東京に住んでいた太宰と違い、熊楠は海外生活なので、熊楠の仕送り金額は、太宰の10倍くらいありました。
以下は熊楠の評伝。小学校の図書室で読んだ記憶がある。熊楠の喧嘩必勝法とか、大英図書館の掃除夫やりながら勉強したとか、対訳本を読むだけで外国語習得とか、エピソードが実におもしろい。もの好きな方は、古書でご購入ください。
ダーウィンと熊楠と太宰がおもしろい人物なので、話が横道に逸れました。
一生働かずに暮らすには、いくら必要か?
科学研究で成功する必要条件(十分ではない)は、一生、就職しなくてもいいくらいの金があることなのです。
目安となる金は、生活費だけでも、
300万円 × 60年 = 1.8億円
くらいです。
これだけあっても、ギリギリ、カツカツの生活です。
この程度の金すら持っていない人は、ひとまず、金を稼ぐことを人生目標とすべきなのです。
私の場合、生活費をいつか自分で稼いで生活しなければいけないということすら、30歳近くまで認識していませんでした。誰かがずっと金をくれると思っていた。
