【ゲーム感想】「この重圧、いつかなくなるのかな?」――上に天井がある。The Replace.
※この記事には、「ホラー」「精神的恐怖」の要素が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
はじめに
こんばんは。
かぐやです。
今回は、短編心理アドベンチャーゲーム『上に天井がある。』の追加コンテンツ『The Replace.』がどのようなゲームなのか、また実際にプレイした感想を、以前までのストーリー等を交えつつ書いていきます。
『上に天井がある。』の感想、考察はこちらから
どんなゲーム?
天井で超現実的な幻覚を経て、ストレスを抱えた学生は気付く。人生は安らかな旅路とは限らない。
試験はまだ終わっていない。新たな問題を乗り越えるには、さらなる心の努力を現実は強いてくる。
『上に天井がある。』の新たな物語をお楽しみあれ。不安、ストレス、考えすぎる癖と戦おうとする学生の日常を体験しましょう。
・新環境を探検。暗い幻覚が待っている。
・「アクションフェーズ」新登場。ストレスだらけの状況から制限時間内に抜け出そう。
・新たなエンディングの数々。
・秘密のアイテムを見つけ、人生の新たな展望を切り開こう。
本に埋もれ、終わりなき勉強に追われる、一見退屈な日々。
しかし、もし「もう後戻りできない分岐点」に到達したら?
この短編心理アドベンチャーゲームで、困難な学生生活をたどりましょう。
・短時間だが奥深い体験。
・手描きの背景とキャラクター。
・3つのエンディング。
・アンロックできるモードでゲームの秘密をより深く知れます。
『上に天井がある。』は、2023年3月9日にSteamでリリースされた、ポイントクリック型のアドベンチャーゲーム。
その追加コンテンツ『The Replace.』が2024年9月27日、SteamのDLCコンテンツとしてリリース。
2025年3月4日、日本語対応化しました。
『The Replace.』では、本編の続きにあたるストーリーが、新たな要素を交えつつ展開されていきます。
前作同様、”?”をクリックすることで情報を得たり、移動することで情報を入手しつつ、物語が進んでいきます。
プレイしてみて
※ここから、『上に天井がある。』(以下:無印)『上に天井がある。The Replace.』(以下:リプレイス)の一部ネタバレを含みます。
また、本感想はSteam版に準拠しています。
リプレイスを一通りプレイして感じたのは、いくつかの点において、無印よりも「倍」になっている要素が多いことです。
無印を「掌編」と例えるのなら、リプレイスは無印の内容を補完し、『上に天井がある。』という作品を1つの「短編」まで押し上げたものになっています。
はじめに、ストーリーについて。
無印では「家の中」という閉鎖的な空間でストーリーが展開されていたのに対して、リプレイスでは「家の外」という他人や自然との関わりがある空間と「後戻りできない状況」が絡み合い、絶え間なく歪な空間を進んでいくストーリーとなっています。
また、先に進むための手順が複雑・多様化しており、無印よりもやりごたえと緊迫感がありました。
1つの空間をくまなく探索し、いくつかの手順を踏む必要がある。
暗号を解かなければ先には進めないシーンもあり、チェックポイントへたどり着くまでに時間がかかります。
無印はチェックポイントⅠ〜Ⅴ、リプレイスはその続きにあたるチェックポイントⅥ〜ⅩⅢというように、チェックポイントの数も多い。
加えて、制限時間内に迫りくる脅威から逃げる「アクションフェーズ」もあり、無印にはなかった「ゲームオーバー」というシステムがストーリー中に散りばめられています。
難易度は高くありませんが、シーンによっては瞬発力が問われるものもありました。

無印は30分ほどあれば1週、探索モードや実績解除といった「作品のやりこみ、深掘り」を1〜2時間で一通りできましたが、リプレイスは1周で1時間ほどかかりました。
そこに実績解除や分岐ストーリー等、全ての場面を見るのに2〜3時間ほどかかかります。
とはいえ無印同様、チェックポイントを介すことで実績解除、全てのストーリーにたどり着きやすい仕組みになっています。
ホラー要素もかなり強めでした。
無印ではホラー表現は控えめで、不安をあおる程度のものであったため、ホラージャンルが苦手な方でもプレイしやすい内容でした。
しかし、リプレイスは違います。
序盤から終盤まで、血や死体の表現がガッツリと出てきます。
リアリティのあるイラストではないものの、赤色が飛び散っている、滲んでいる場面が全体の半数。
また、「人型のなにか」が窓や底から見つめてくる、ときには襲われるといった表現が何度も出てくるため、無印のホラー要素よりも気味の悪さ、プレイ後に脳裏によぎる後味の悪さがあります。
ジャンプスケア(突然大きな音や映像を流す演出)はないものの、ゲームの進行上、次々に不気味な表現を目にせざるを得ないため、そういった表現が苦手な方には本当にお勧めできません。

音楽も、耳の中でこだまするような低音のものが多い印象でした。
また、切れた電話の音色、不気味な笑い声といった効果音も所々で使われており、イラストも相まって不安が駆り立てられるシーンが多いです。
危機が迫ったシーンでのサウンドが単調なのが惜しい点ですが、ヘッドホンで耳を覆いながらプレイすると、ゲームの不気味な世界観、シリアスな場面によりいっそう没入することができると思います。
エンディングは終盤の行動によって”GOOD END”と”BAD END”、そして”TRUE END”の3つに分岐するマルチエンディング方式です。
ただ、特定条件を満たすことで見ることのできる”TRUE ENDING ”が他の2つとは異なり、かなり曲者でした。
というのも、このエンディングを発生させる条件は「ゲーム中に散らばるスペシャルカレンダーを全て集めること」ですが、初見では中々気づけない場所に多く設置されています。
また、Steamで取得することのできる実績がエンディング解放に繋がる「チェックポイントⅩⅢ-Ⅱ」に固まっています。
回収すること自体は難しくはないのですが、リプレイス中でも特にシリアスなシーンを作業的に何度もプレイしなければいけない点が少し苦痛でした。

「できない」から「最後の希望も消え失せた」までの実績は、”TRUE END”到達のシナリオでイベントを何度も失敗しなければ解放されない。
まとめ
『上に天井がある。The Replace.』をプレイして感じたことをまとめると……
・ストーリーとギミックの量が増えており、よりアドベンチャーゲームとしての満足感、ホラーゲームとしての緊迫感を楽しめた。
・『上に天井がある。』の時よりも強いホラー表現が用いられているため、人を選ぶゲームになっている。
・ゲームオーバー要素、ストーリー分岐があるのは良かったが、実績解除のために特定場面を何度もプレイしなければならない点が気になった。
おわりに
次回、リプレイスを一通りプレイして見つけた、不明瞭な点や作品の解釈を【ゲーム考察】で投稿します。
1年前に投稿した無印の考察を交えつつ書く予定ですので、興味のある方は是非読んでいただけると嬉しいです。
最後まで記事を読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
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『上に天井がある。』の購入はこちらから
Steam版
DLC『The Replace.』
投稿:2025.5.9(メインアカウント)
再投稿:2026.4.25(本アカウント)
最終更新:2026.4.30(一部表現の見直し等)


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