投資戦略 #4|分からない相場でどう動くか──FOMC分岐と均等分散法

✅ 要点まとめ|この記事でわかること

  • 10月末のFOMC(28〜29日)を控え、市場は方向感を失っている

  • 利下げか据え置きかで展開が大きく変わる局面にあり、決め打ちは危険

  • 均等スポット買付(毎週14万円、週2回)という「観察しながら進む分散法」を採用

  • 3.5万円・7万円単位での週次分散により、残りNISA枠(約114万円)を計画的に消化

  • FOMC結果に応じて攻守比率を動的に切り替える構造を実装

  • 割高局面でも、2026年末のS&P500予想(7,200)を踏まえれば枠消化は合理的

  • 夏枯れ期に約定を止めたことは反省点だが、結果的に年間パフォーマンスは上回っている


1. 動かない相場、見えない方向

2025年10月下旬。
米国市場は高値圏で膠着している。

長期金利は4.4%、インフレは2.8〜3.0%。
景気は減速も過熱もせず、方向感を欠いたまま。

NASDAQは押し目を作らず、FANG+は高値圏にとどまる。
こうした時期に動けば、**「方向感のない中での高値掴み」**になりやすい。

したがって今回は「FOMCまでは観察」。
動かず、しかし構造を整えて待つ。


2. 均等分散法という考え方

今回は、相場を読まないことを前提に、均等スポット買付を選んだ。

  • 約定曜日:毎週 月曜・木曜(祝日は翌日)

  • 約定単位:3.5万円/7万円

  • 期間:10月28日週〜12月18日週(全8週)

  • 総額:約115.5万円(最終週で微調整予定)

狙いは「相場の呼吸に合わせながら枠を使い切る」こと。
上昇週は見送り、下落週はまとめ約定──
分散の中に観察を組み込む構造である。


3. NISA残枠消化:8週間 約定スケジュール(VTIつみたて枠限定)

補足:VTIは管理上の理由からつみたて枠限定。
オルカンは両枠に分散可能とし、分散の主軸として機能させる。

約定スケジュール(10/27〜12/18)
[第○週:成長投資枠/つみたて投資枠]

  • 第1週:S&P10(3.5万)+SOX(3.5万)/VTI(3.5万)+オルカン(3.5万)
     → 初動。FOMC前の中立配分。成長と分散のバランス重視。

  • 第2週:配当王(3.5万)+S&P10(3.5万)/VTI(3.5万)+オルカン(3.5万)
     → FOMC結果を踏まえ、守りを強めた中立構成。

  • 第3週:SOX(3.5万)+オルカン(3.5万)/VTI(3.5万)+配当貴族(3.5万)
     → テック比率を抑え、守備的分散を維持。

  • 第4週:S&P10(3.5万)+配当王(3.5万)/VTI(3.5万)+オルカン(3.5万)
     → 中盤。攻守バランス7:7で調整。

  • 第5週:SOX(3.5万)+配当王(3.5万)/VTI(3.5万)+配当貴族(3.5万)
     → 成長枠と配当枠の並行投入。

  • 第6週:S&P10(3.5万)+オルカン(3.5万)/VTI(3.5万)+配当貴族(3.5万)
     → 年末相場の立ち上がり。等配分で対応。

  • 第7週:配当王(3.5万)+S&P10(3.5万)/VTI(3.5万)+オルカン(3.5万)
     → 最終局面前の安定配分。

  • 第8週:FANG+(3.5万)+S&P10(3.5万)+SOX(3.5万)/VTI(3.5万)+配当貴族(3.5万)
     → 最終週。成長枠を最大活用し、年末前に枠を埋め切る。

合計:1,155,000円(成長枠49万円/つみたて枠66.5万円)
※ このスケジュールは2025年10月22日時点で作成。


📈 残枠との整合と調整方法

今回の約定スケジュール(全8週・総額1,155,000円)は、
NISA残枠(1,145,220円)にほぼ一致しているが、
成長枠でやや超過、つみたて枠でやや余裕がある。

調整方針:

  • 成長投資枠:490,000円 → 453,520円(+36,480円)
     → 最終週のFANG+/S&P10を減額し、合計68,520円に調整

  • つみたて投資枠:665,000円 → 691,700円(−26,700円)
     → オルカンまたは配当貴族を微増して吸収(週単位で対応)

  • 合計:1,155,000円 → 1,145,220円(+9,780円)
     → 残枠誤差範囲内。最終週で完全整合可能。

※ 第8週で成長枠を1.5万円程度減額し、
 つみたて枠を数千円単位で微増すれば、制度上の枠を正確に消化できる。


4. FOMC分岐と攻守比率

FOMCの結果に応じて、週ごとの攻守バランスを動的に切り替える。

  • 利下げ(ハト派)
     0.25%利下げ+QT縮小示唆。金利低下・テック急伸。
     → 攻め7:守り3(FANG+/SOXを週+3.5万円上乗せ)

  • 据え置き(中立)
     金利維持・QT継続。小反落・レンジ継続。
     → 攻め5:守り5(スケジュール通り継続)

  • タカ派
     利下げ見送り・QT強調。グロース売り・ドル高。
     → 攻め3:守り7(成長枠を停止し、VTI・配当貴族中心へ)


5. 割高相場でも枠を埋める理由

確かに現時点では割高だ。
PERは依然20倍超で、パウエル議長自身も「株価はやや割高」と発言している。

しかし、野村證券(2025年10月1日更新)によると、S&P500の2026年末予想は7,200ポイント。
上振れシナリオでは7,700〜7,800も視野に入る。

つまり、割高に見える今も、1年後には上昇トレンドの“中腹”に見える可能性が高い。
2024年も「割高」と言われていたが、今ではあの水準がむしろ割安に感じる

また、7月相場から見ても、今の水準は“高いが誤差の範疇”でもある。
AI関連を中心とした上方乖離が続く局面では、
“買わないリスク”の方が長期リターンへの影響が大きい。

NISA枠は非課税という「限られたチケット」であり、
“使い切らないこと”が最大のリスクになる。


6. 夏枯れ期の反省と学び

6月以降、私は「夏枯れ相場」を理由に約定を止めていた。
当時の判断は妥当だったが、結果として7〜9月も堅調に推移した。

ドルコスト平均法を継続していた方がリターンが安定した可能性はある。

しかし、春〜初夏に集中的に約定したことで、
平均取得単価は十分に低く抑えられ、
年間では均等積立を上回るパフォーマンスが得られている。

止まることは失敗ではない。
「止まる判断」があるからこそ、再開に意志が宿る。

この「観察的間合い」が、今回の均等分散法に引き継がれている。


7. 思想としての均等分散法

投資戦略#3では、VIX・指数・PERの複合条件による**「割高を測る構造」**を構築した。
今回の#4は、それを「動けない相場にどう適用するか」という実践である。

均等分散法とは、未来を読むのではなく、
未来の変化に呼吸を合わせるための設計だ。

制度(NISA)と市場のリズムを同期させ、
長期的な観察と短期的な分散を両立させる。
それは、構造化された柔軟性の実践である。


💬 私とAIのやりとり

💬私:この状況で、均等スポット約定を続けるのはありですか?
🔮AI:ありです。ただし惰性で続けないこと。
FOMC結果を見て呼吸を変える柔軟さが、この戦略の核です。

💬私:12/18で止めるのも妥当?
🔮AI:完全に妥当です。
年末は流動性が低下し、ノイズが増える時期。
休むことは、投資行動の一部です。


8. 今後について

この戦略の結果や市場環境の変化を踏まえ、
今後、必要に応じて次の段階の検討に移るかもしれない。
どのような形になるかはまだ定かでないが、
“観察しながら進む”姿勢だけは、これからも変わらないだろう。


📚 出典
野村證券「S&P500予想、2026年末7,200へ引き上げ AIと利下げ期待が支え」
https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0451/#:~:text=2026%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E3%81%ABS%26P500%E3%81%AF,300%E3%80%812027%E5%B9%B4330%EF%BC%89%E3%80%82

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「あなたは、この“読めない相場”でどう動きますか?」

本記事は、はてなブログ「5年で埋めるNISA1800万! – AIと学ぶ投資の備忘録」(https://invest-with-ai.hatenablog.com/)にて先に掲載した内容を再編集したものです。