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【実話の復讐劇】音信不通の彼氏を既婚者アプリで3回釣ってみた件

#創作大賞2025  #恋愛小説部門

どんだけ女好きなの!?

3回も、なりすましに引っ掛かった、某コンサル会社の経営者との愛憎劇
「日本に貢献したい」そんな夢を語る経営者は、愛に飢えていた。

「俺だけを見て欲しい。俺もお前だけが好き」
そんな共依存のメンヘラ恋愛体質をもった男と泥沼の恋愛をしてしまうのである。

 これは、音信不通にされた元彼を“既婚者アプリ”で釣り上げた、ある復讐の記録です。

釣り行為とは?
アプリで、別の名前で登録して、別人になりすまし、彼氏が浮気していないかどうかを確かめる行為である。
事もあろうか、その人は釣りに3回も引っかかった(笑)
 

私は19歳下との1年間の恋愛に疲れていた。
元彼「葵さんには旦那さんがいる。俺は一番になれない」
「一番好きなのは貴方よ。もちろん、旦那は家族として好きだけど、それとこれとは別だし・・・好きだよ」
元彼「でも、葵さんとは結婚できない」
 
私は、旦那に許可をもらって婚外恋愛ができる身分であった。
いわゆる、オープンマリッジ。
結婚して17年ぶりに好きになったのは、19歳も年下の25歳の男性。
でも、そんな若さで、不倫というレッテルの重圧
彼は耐えられなかったのだろう。
別れる時「もう、2度とこんな人には出会えないんじゃないか」と、言い合ったぐらい。
すごく濃密に好きあったからこそ、二人とも疲弊した恋愛だった。
 
「もう、独身と恋愛するのは、辞めよ。。。」
…そう思って、以前から興味あった既婚者同士のマッチングアプリを開く。
思ったより、年上好きの既婚者が多く。
「垂れたおっぱいじゃないと、ムラムラ来なくて・・・」
そんな悩みを抱える男性も、沢山いた(笑)
 
それでも、半年ぐらいは19歳下の元彼を忘れることができず。
だらだらと、アプリでの出会いを繰り返していたころ
彼に出会った。

【第1章】「海外に住んでました」それだけで釣られた私(笑)

最初のオファーは、向こうから。
彼のプロフィールは、ほとんど何も書いてなかった。
正直、やる気あるの?っていうレベル\(^o^)/
でも、写真の雰囲気だけはよくてセンスがあった!
そして「年収3000万以上」っていう、盛ってる感じかない自己申告(笑)

軽く引きつつも「海外に住んでました」という所に、面白いな~とおもい
マッチングする。

で、返ってきたメッセージは、いきなりタメ口。
「今日なにしてんの?」
「何区に住んでるの?」

句読点ゼロの、軽めの男。
正直、「なんだコイツ」と思ったけど、海外育ちはこんなもんかと思い
まぁ他の男性と同時並行でやりとりを続ける^^;
すると、経歴は面白い!
 

ニックネーム ひろ

  • 戦略コンサルの経営者(フランス・アフリカ・韓国など海外出張多め)

  • 30歳(15歳年下)

  • 自己開示多め・タメ語・軽めのノリ

  • 22歳までロサンゼルスに住んでいた。(両親は大阪人、兄と一緒)

  • 日本には両親と年1~2で帰ってきてたので日本は馴染み

  • ポーカーやってて、プロポーカーの資格も持っている

  • 六本木在住で会社は銀座にある

  • 筋トレを欠かさない


「コンサルやってて、今は韓国」「今度はアフリカ出張」「今からフランスとのZoom」など、状況報告をしてくれる。
私は、知らない話を聞くのが好きなので、面白いなと思いつつ
惰性でやり取りをしていた。

この人いいかも・・・!と、テンション上がったのは、このやり取り。


私「人生で、一番大変だった時って、どんな時だった?」
ひろ「うーん、2回あって、1回目は将来の夢が大学の時に現実を知って、それになりたくなくなった時。2回目はアフリカで仕事してた時に、飢饉が起きて自分で何もできなかった時」

…え、面白い。
飢饉とか・・・裕福な日本人には、経験できない経験。


さすがに、文字では詳細を語れないのでZoomで教えてもらう事になった。
 
将来はアフリカに住みたいと言っていて
何故かと聞いたら
ひろ「すべてがいいけど、一番は幸福度かなー」
私「幸福度ね~満たされてる人が多いのかな?」

ひろそそ!満たされてる人が多い!自分のほうが幸福度低いなーっておもっちゃうぐらいw」
私「日本人は、幸福度が低い人が多いよね~。そういう教育だから、しょうがないけど。自分も他人もジャッジして、押し込める。競争社会だから。べき論ばかりで、幸福感がない。少しでも、そういう所から解放される人を導きたくて、この仕事してるんだよね」
ひろ「うん!俺もおれも」
 
・・・この考え方が、素敵だと思えた。

いよいよZoomの日。

第一印象はすらっとしてて、知的な感じ。

「なんか、素敵かも」って、思ってしまった自分がいた。

1回目の挫折は大学時代
彼は、ダウン症を治したくて薬学部に入り、研究をしていたらしい。
アメリカの大学だ。でも、その時の教授に
「でも、薬はもうあるんだよ。ただ、ばらまいたらビジネスにならないじゃないか」・・と言われたのが衝撃でショックだったようで。
彼は、人生の目標を失ったらしい。
「この世界は、ほんとクズ」だなって思って1年間
アメリカ中をバックパッカーして放浪してたんだそうだ。
その後に、親のツテで、日本の外務省に入り、外務省の仕事で色んな海外にわたり支援をしていたそうです。
 
そして、25歳の時に外務省を辞めて起業。
その時の人脈をもとに日本の製品を海外で売れやすくする戦略コンサルの会社をはじめたようだ。
その仕事の最中で、アフリカにいってる時に、飢饉にあい。
ひろ「目の前で人が倒れていくのに、何もできないんだよ。。」
そう言った彼の目は、どこか遠くを見ていた。
支援で訪れた地で、感染症や栄養失調で次々と命が失われていく。
それを止められない、何もできない。
自分の存在が、あまりにも無力で、ちっぽけで——
ひろ「悔しかった。あのときのことは、今でも忘れられないんだよね~」
悔しさと絶望。
それはただの思い出ではなく、彼の中に今も消えずに残る“傷”なのだと、私は悟った。

仕事に対しても、夢を語ってくれて
「俺の会社の名前さ、“飛躍”って意味があるんだ。日本ってさ、すごいじゃん。その日本の企業を、どんどん海外に広げていきたいんだよね。俺、日本で育ってないけど、日本がすごいなって思ってて。日本に貢献したいんだよね」

画面越しに伝わってくる熱量に、私は少し黙ってしまった。
ただのビジネスマンじゃない。
この人は、何かを変えたくて、本気で走ってるんだ——そう思った。

ひろ「あ、でもさ、葵もコンサルでしょ?俺もコンサル。稼ぎ方とか分野は違うけど、人の話を聞いてソリューションを与える仕事って意味では、一緒だよね!」

私はBtoCで、彼はBtoBのお仕事。
私よりも、めっちゃ稼いでいるのに、マウントとらずに
同じ目線で話してくれることがとても嬉しかった。
そして・・気が付けば
初回のZoomで2時間半も喋っていた\(^o^)/

この人いいかも~♪


ラインのやりとりが続く中で、話題は少しずつ“踏み込んだ”ものになっていった。
ひろ「葵って、S?それともM?」
エッチな話を盛り込んできても、不思議と嫌らしさがなかった。
私「私?M寄りかな。でも独占欲ある人は、めんどくさいかもw」
ひろ「へぇ、いいね。俺,攻めたい
俺、独占欲……あるっちゃあるけど、基本は合わせるよ。相手に。」

やわらかくて、温度のある言葉。
“支配したい男”じゃなく、“見守る男”って感じがして、ちょっと安心した。

私「私、けっこうぽっちゃりなんだけど…それでも大丈夫?」
そう聞いた時も、
ひろ「葵のお肉だったら、まるごと受け入れる。ていうか、消化するわ」
って。笑っちゃうような言い回し。
“そんなの気にしなくていいよ”って、サラッと流されるより面白い(笑)
 
ふたりとも、もう会いたいモードになり
「会いたいね」と言い合っていた。
だけど、2週間ぐらいアフリカ出張があるので、その後で会う話になり
マッチングしたのが1月末。
それから1か月後の2月末に
彼は私の自宅の錦糸町まできてくれることになった。

ひろ「アフリカのお土産買ってくるね~何がいい?」
って言っても、アフリカのお土産なんて、何がいいかわかんないw
でも、ネットで調べて
私「オーガニックコスメがいいな~♪石鹸とか泥パックとか♪」
と、リクエストした。

「好きーー」とか「チューしちゃう!」とか言ってくる彼。
でも、まだZoomでしか、喋ってない。
確かに、私も好意はあるけど、そこまでじゃないから
私「会ってもないのに、どうして、そんなに好きなの?(笑)」
と、聞いてみた。
アプリには、手あたり次第なナンパ野郎は沢山いるので
警戒心はあります\(^o^)/
さすがに、私もそんなに、バカじゃないぞっと(笑)

ひろ「葵の好きな所は、自分に芯があるところと、自分の意見がちゃんと言えるところ、でも人の事も考えることができて笑顔が素敵なところだよ♪」
…と、私の性格をわかったように答えてきて
結構これは私の心に響いた(´・ω・`)
 
いいな~と思いつつも、エッチな話を爽やかにふってくるので
警戒心は、まだある。
私「でも、私、すぐにはエッチはしないからね?」
ひろ「いいよ~、したくなるようにさせちゃうもん(笑)」

・・・ずいぶん自信があることでw

でも、そんな自信家な所は、嫌いじゃなかった。

それでも、警戒心はさすがに解けない!

私は「そういうことはするなよ」という意味も込めて、こんなやりとりふる。
私「そんな好き好きいってもさ~釣った魚に餌はあげないって現象あるじゃん。まだ会ったばっかりだし、好きになってフラれたら嫌だもん。
男の子ってさ、エッチするまではすごい積極的だけど、付き合ったら急に構ってくれなくなる人、多いじゃん?」

すると彼は、間をあけずに返してきた。

ひろ「俺、絶対フラないよ。てか、付き合ったらもっと積極的になっちゃうけどね笑」
その返しに、私は思わずニヤけた。
あーこういうふうに言える人、ずるい。
でも、警戒心いっぱいの私のやりとりに、めげない所は正直、魅力的。

メンタルが強い人が好き

好印象だった。
やり取りが、とても楽しい(笑)
そして、いよいよ2月末を迎える!!
会った時の彼は・・・

・・・

正直「おじさん」だった

・・・15歳も年下なのに!(ごめんなさいw)
思ったより背も低いし
顔が疲れてる感じがして、Zoomの時は髪が長かったけど
短かったんだよねw
でも、いろいろ経験してきた人だからしょうがないのかな
と思ったりもして(笑)
でも、話してると、やたら楽しい・・・\(^o^)/
声も、イケボである。。。

今まで彼は、婚外恋愛したのは2人
でも、そのふたりともストーカーみたいになっちゃったようだ

2人とも結婚を迫ってきたらしい 

えええ、どこの昼ドラ?って感じだったけど
2回も繰り返してるなら、彼に課題があって
彼が引き寄せている。
そこは、正直きになった。
ひろ「会社に来るのは、まだいいけど、家にまで来て大変だったんだよ。怖いってば(笑)ありえないでしょ?」
(・・・会社にくるのいいんだ?wと、つっこみをいれる。)
相手の女性も既婚者で、旦那と別れて、一緒になりたいという。
相当、恋愛が盛り上がっていた証拠だ。
ふたりとも、挙句の果てに、婚姻届けをもってきたらしい。

私「あー、私そこまでグイグイいかないから安心して。私は、今の旦那との関係が一番なので、さすがにそれはない。でも、その騒動どうやっておさめたの?」
ひろ「結局、その2人を紹介してくれた友達に頼んで、俺は彼女たちとは連絡とらず。その友達が、収めてくれた。」
自分でおさめたんじゃないんだぁ~
でも、そんなに好きになってくれた女性を
こんな風に言うんだなぁ‥と思いつつ
私「てか、その友達、すごくない?w」
ひろ「うん『さすがに、やりすぎだよ、目を覚まそう』って、彼が言ってくれて、どうにかなったみたいだ」
なかなか、面白い話だった。

その他にも、ポーカーお話とか、お米の話とかで盛り上がり
外務省の裏話までしてくれて、すごく楽しかった。
一通り笑い合ったあと、彼がふと真顔でこちらを見て、言った。

ひろ「葵、これからどうする?俺は、もっと葵と一緒にいたい。」
そう言いながら、彼は私の手を両手で握ってきた。

一瞬の戸惑いもあった。
けれど、その手のぬくもりが、不思議と、ものすごく心地よくて。。。
拒む理由も、逃げる気持ちも、どこかへ消えてしまった。
ただ、そのまま、彼と手をつないで歩き続けていた。
流れるように、自然とホテルを探す流れになっていた。
私(あった日は絶対、えっちしない!!)
って決めていたのに
頭と体は、逆向きなのである・・・\(^o^)/

──そして、初めて体を重ねた。
服を脱がさせられても、まだ戸惑う私。
でも、驚いたのは、彼の愛撫のうまさだった。
指先の動きひとつひとつが優しくて、まるで羽のようなタッチ。
フェザータッチって、こういうことを言うのかもしれない。

途中、彼がギュッと抱きしめてくれた。
後ろから、そっとキスをしてくるその仕草に、どこか安心感を覚えていた。
(あぁ、気持ちいい・・・でも、どうしよう)
全裸になっても、戸惑う私に
ひろ「ね、あおいのこと好きだよ。付き合おう」
私「うん、ありがとう。私も好き・・・」

・・・ちゃんと、付き合おうっていってくれた。
そうなのである。
その言葉が欲しかっただけなのかもしれない。
それから、私の迷いはなくなり
逢瀬をしました。
 
正直、彼のあそこは、大きくてちょっと痛かったけど
すごく大事にするように抱きしめてくれる。
激しくキスをしあって愛し合う。
ひろ「葵。。ホント好き。。キスマークつけていい?」
凄く甘い声で、言ってくる
え、、、さすがに、お互い既婚者でしょ?って思ったので
私「え、だめ、、」
と、断った。

その後は、タクシーで送ってくれました。
ひろ「これからよろしくね」

私「うん、今日は、ありがとう。私の名刺、これね。今度、ひろくんの名刺もちょうだいね!」

ひろ「うん、わかった。連絡するね。名刺交換しようね。
あ、、ごめん、アフリカのお土産忘れてきちゃった。今度もってくるね!もっとさ~色々遊びたいな。韓国も一緒に行こう!
これから、もっと深い話をしていこうね。」

凄く上手なエッチだったせいか。

もう、その時には大好きになっていた。

ずっとひきづてった、19歳したの元カレを忘れて
恋愛を上書き出来た瞬間だった。
それに、男性の好みも一瞬で変わった。
19歳したの元カレは、アンガールズみたいに、細い長身の男。
私は、筋肉マッチョってあんまり好きじゃなかった
膣も狭いので、大きい人は苦手だったんだけど
筋肉に抱きしめられた感覚奥に入りこむ感覚が、すごくよくて。
なんと、それから筋肉マッチョ好き♪になってしまうのである。

恋は人を変えますね♪・・・そして、彼氏ができた!!やった~♪

……でも、それは“復讐劇”のプロローグにすぎなかった。
 
結局、韓国には行くことはなく。
アフリカのお土産も、渡されることは、無かった。



【第2章】付き合ってからの音信不通あるある!釣り作戦でクズ男が一本釣り


それから毎日、やり取りが続いた。
ひろ「あおい~好き~。可愛いなぁ~」
私の返信は、長文(笑)
でも、長文でも大丈夫だと了解を得ているから
平気だと思って送っている。
私「他にやり取りしてる、男の子たちは、ごめんなさいしました♪私も、ひろくん、好きだよ♪」
ひろ「写真おくって~。葵の顔がみた~い♪」
私「どーしよ、またすぐ、したくなっちゃった♪」
ひろ「うん、俺もしたい(笑)ずっと、抱きしめていたい」

彼は、容姿コンプレックスがあるみたいで、写真は送ってこない。
だいたい私が送ると
ひろ「可愛い~~会いたい、大好き♪ドキドキしちゃう」
とかいってくる。
でも、会う日程を投げかけても
一向に、日程調整ができない。
ひろ「もっと、エッチな写真が欲しい~~♪」
私「エッチなのは、恥ずかしいからリアルで確認してね♪」
ひろ「えーーみたいのーーお願い」

日程調整できない彼に、少し悲しくなってきて、こんな風に返す

ひろく~ん
会う日が決まらなくて、恥ずかしい写真を送るのは、ちょっと辛かったりするの><。
お仕事忙しくて、決めれないのかもしれないけど
日程出してるから、ダメかどうか、可能性があるかとか教えて欲しいな♪

・・といって、いける日程を、いくつか出した。
そしたら、そこから音信不通。

既読スルー

ひろく~ん、どうしちゃったんだろ~
仕事忙しいの~?
私も激務だけどーー!
私、ひろくんの考え方とか、生き方に惚れている。
ひろ君が言ってくれた言葉も、信じてるからね♪
月1ぐらいは会いたいなぁ・・・

そういって、嫌だったけど、彼の返信が欲しくて

顔無しの・・・おっぱいの写真を撮って送った。


そしたら

ひろ「今から会えない?」
さすがに、夜は仕事が入ってて無理だった。。
そして、また日程を出す私。
それから1週間。

ひろ「今日、お昼会えない~?」
私「昼はお仕事だよ~。18日の夜ならあいてるよ~」
でも、その返事はない。

それでも、私は、好きになっちゃったので
エッチな写真と、好き好きメッセージを送っていた。
ちょうど、彼も、誕生日の日があったので

誕生日、おめでとう~!
正直、付き合ってからこれって、
「釣った魚に餌をあげない」状況だね(笑)
付き合ってからのほうが大事にするって言ってくれたひろくん、
嘘つき!!
って思っちゃうし、
日程も決めないで「明日」とか「今日」とか言うのって
優先度が低い、娼婦みたいな扱いだな~・・って思うんだけど
それでも私はヒロくんに会って
エッチしたいし
いろいろ話、聞いてみたいって思ってしまうんだよ。だから、健気に待とうかなって思います。
愛を込めて。
ヒロくんと会えますように。
好きです。

ひろ「俺としたいのー?今日あいたいなー」
私「21時からなら、空いてるよ~」
ひろ「錦糸町は遠い~六本木きてー、今から会いたい~」

最初は、錦糸町まで来てくれたのに。。。扱いが雑。
でも、会いたい私は
私「わかった、行くから待ってね~。でも、今日、生理だよ」
そしたら
ひろ「遅いよ~今度また会おうよ~」
・・・・

おい生理だと、会わないのか?

…それから、電話を鳴らすも、でない。
時間があいたのは、わかっている。
でも、出ない。。。

ああ、ひどい男だ。
そんなの、わかっている。わかってるよ。

だけど、もう――それでも。
頭では理解してるのに、心はすごくひろくんが好き。
どうしても会いたい。。。
沼にはまってます。。

だから、私はこんな行動に出た。
「もう……もうこれは、なかなか会えないな。」
そう思った私は、こう考える。

じゃあ、マッチングした既婚者アプリで、違う女になりすませば――もしかして、会えるかもしれない。

私は、とにかく彼に会いたかった。
その一心だった。
そんな気持ちが、私を動かした。

そして、マッチングした既婚者アプリで、
別名を使って彼に“いいね”をするのである。

……そしたら、マッチングしちゃったんですね(笑)

ひろ「はじめまして、ひろです。ぼくも経営者なので、仲良くなりたいです。よろしくお願いします。」
——そんな一言から、なりすまし作戦は始まった。

正直、どきどきした。
悲しかった。
ショック満点だった。。。


でも、それと同時に「このゲームをやり遂げる」そんな気持ちが
私を冷静にさせた。

私は苺というハンドルネームを使っていた。
そう、これは本当の私「葵」ではない、別人格としてのアプローチだった。

苺「はじめまして、いちごです。ひろさんは、どんなお仕事されてるんですか?」
そう尋ねると、彼は少し照れたように、でも自信たっぷりに言った。
ひろ「ぼくは、戦略コンサルの仕事をしています。」
あぁ。。。私の時と同じ(笑)

苺「へぇ〜!すごい!かっこいいですね!」
そんな軽いやりとりから、驚くほどスムーズに会話は盛り上がっていった。
一応、ばれないように、ずっと敬語で話すことにした。
キャラも、おとなしめにしておく。
そうすると、彼も敬語を使ってくる。
(なにこいつ、敬語つかえんじゃんwww)

——その一方で、本物の「葵」のLINEはというと…完全に無視。
たまに送る私からのメッセージには、既読すらつかない。

でも、苺とのやりとりには、ひろは夢中だった。
彼からのテンション高めなメッセージがどんどん届く。

ひろ「今、韓国にいるんだ。29日まで滞在してて忙しいんだけど…ぼくたち、会っちゃいませんか?30日なら会えます!」
「いちごさんって、本当に魅力的な方ですね。」

その流れで、30日朝8時に会おうという約束まで決まった。

——どうしてこっち(葵)には何も言ってくれないのに…なんで苺には
こんなに積極的なの?
韓国いってるだと?彼女である私は知らない話。

そんな疑問がよぎりながらも、会話は進んでいく。

そして次のステップ。
連絡先の交換しようと言われた。
でも私はLINEが「葵」のままなので、
そのまま渡すわけにはいかない。

「LINEはプライベートで使っているので、よければSkypeでもいいですか?」そう伝え、SkypeのIDを教えた。

しかし——ここで予想外の事態が。
ひろ「……あれ、葵じゃん?LINEできないの?」

バレた。\(^o^)/


Skypeの名前は変えたはずなのに、変わるまで時間がかかったらしく
正体がバレてしまったのだ(笑)

——そうして、なりすまし第一弾は、あっけなく幕を下ろすことになる。
そして葵のラインに連絡がくる。

ひろ「あおいじゃん」
私は、とぼけて「うん?」と返すが
ひろ「ん?サイトのことだよー笑」
私「あー、やっとバレたか。」

うかつだったわ。どうして分かっちゃったかなあ……。と思いつつも
冷静を装って返す。
私「ひろさん、30日の朝8時からよろしくお願いしますね(笑)韓国楽しいですか?w」

でも――もう、私はいてもたってもいられなかった。

私「今、かけちゃお」
久しぶりに連絡が来たので、ひろに言いたい事が多かった。
 
・なんで、マッチングした?
・私のことどう思ってる?お付き合いしてるつもりなの?
・私は、何なの娼婦なの?

約1時間。しゃべる。
私は、会えない間の気持ちを、全部、ぶつけた。
ひろは頭のいい女性が好みだった。
だから、騙されたことにびっくりしつつ、楽しそうに話していた。
ひろ「やられたなあ〜」なんて呟きながら謝ってくれた。

そして、なんだかんだで――

私たちはまた惹かれ合ってしまった。

結局、その電話で、
私が葛藤しながらも
どれだけ、ひろに会いたかったか?そのぐらい好きであるということが
彼に伝わったのである。

彼自身は、なりすましを「ありえない」と言いつつも。
自分の行いは反省して、しょうがないなとおもったし
なにより、そこまでしてクズな自分に会いたいと思う私を
愛おしく思ったみたい。

ひろ「そっか~。。そんなに、俺のことが好きなんだ。あおいって可愛いね」

それからは毎日、やりとりが続いた。
「30日、待ち遠しいね」
そんなメッセージを何度も交わした。
でも、エロ写真が欲しいという、彼に
同じ痴話げんかを繰り返す。

ひろ「あおい、可愛い。大好きだよ~。写真ほしい~」
私「も~写真おくるのは、嫌だっていったじゃん!本当に私のこと好きだったら、好きな人の嫌がることはしないし、音信不通もしないし、会話も返す、大事にするもん!ひろくん、エロ話ばっかで、その他の話スルーだし、自分のことしか考えてない。変態!」

そしたら、ひろの方も反論。
ひろ「え〜、聞いてるよ?俺、最近、ちゃんと返してるでしょ~」
ちょっとキレたけど、その後にボイチャで、怒り爆発させると
ひろ「声かわいいなあ、やっぱり俺、あおいに会いたい」
とデレてくるあたり、ほんとずるい男だった。
冷静に客観的にみてれば、クズ男だってわかるんだけど。。
恋愛に没頭してる私は、それを「嬉しい」と
捉えてしまうのである\(^o^)/
「別れる?」「でもやっぱり好き」
なんて話まで飛び出して
まるでジェットコースターみたいな感情に振り回されてた。

そして、ついに30日、再会を果たす。

30日は午前中しか会えないとのことで、渋谷でホテルを探すことに。
でも、どこも満室、満室、満室……。
30分は探し回ったと思う。
それでもようやく1室確保できて、2人でチェックインしたときには
もう心も身体も最高潮だった。
でも、ホテルにいれるのは2時間だけ・・・
その日、私たちは2時間で3回も愛し合った。

濃厚で、熱くて、気持ちよくて、あぁ、好き――って、何度も思った。

そして、舞い上がって3回とも中出ししたのである。
私は40代半ばなので、まぁもう妊娠の可能性はないなと思いつつ。
彼を受け入れた。
そして、彼は、こともあろうか
私の胸に濃厚なキスマークを付けた。
私「え!ダメって言ったじゃんーー!」
ひろ「あ、ごめん!」

彼の支配欲は健在だった。


私「私もつけちゃう!!」といって
お返しに何度もつけようとするが
ひろ「え!!だめだめ!」って、我にかえる。
ひろは、まだ30歳だし、週1ぐらいで奥さんともエッチしてるから
やばいらしい。
も~~とか思って、頭にきつつ

彼と裸でキスしている写真を自撮りする。

(この写真が後に【復讐劇】で使えるネタになったのは、言うまでもない)

エッチの最中、彼は韓国での仕事の話もしてくれた。
「いま韓国に行ってて、人脈でしか会えない人たちがいるんだよ」
「日本の製品を広めるっていっても、ただ物がよければいいってわけじゃないんだ。政治的な了承とか、いろんな“根回し”が必要なんだよ」

そんな、裏事情を語る彼の横顔がやたらと魅力的に見えて
私はまた惚れ直してしまった。

そして、私は言った。
私「月に1回は会いたいよ」
ひろ「そうだね」
と頷いて、こう続けた。
「付き合い方、これからちゃんと考えていこうね。やっぱり、あおいのこと、大好きだよ」
そうして彼は仕事へ向かい、
私は満ち足りた気持ちでホテルを後にした。

【第3章】2回目のなりすましと妊娠騒動

その後のライン
ひろ「おはよう、ずっと俺だけ見ててほしいし、好きでいて、俺もそうだから だから、葵の顔も見たいし、動画も見たい、好き! っ」
私 「そうだと嬉しいな~でも私と音信不通で 他の女性と喋ってたから説得力ないよ♪今度は、行動で示してね♪」
彼の中でも、盛り上がっていたようだった。
でも、私はくぎを刺す(笑)

問題なのはキスマーク

一応、コンシーラーつけて、どうにか、ごまかすけど。。うーん。
実は、彼とエッチした2日目に、私も排卵日で旦那とのエッチの日だった。
もう、実は何年も「できない妊娠チャレンジ」を繰り返していた。
40代半ば、妊娠は望めない年齢だと自分でもわかっていたけれど、それでも「もしも」の可能性はゼロじゃない。
本当は、ちゃんとコンシーラーで隠してからにしようとおもってた。
オープンマリッジと言えども、やっぱり他の男性としてきた生々しいものを夫には見せたくない。
だけどその日は運が悪かった。お風呂からあがって、まだ髪も濡れていた時、ふいに廊下で鉢合わせしてしまったのだ。
夫の目が、私の首元に留まった
夫「え?それ…どうしたの?」一瞬、頭が真っ白になった。
でも私はとっさに笑って言った。
私「えー、なんかどっかでぶつけたみたい!」
内心では心臓がドクドクと跳ね上がっていた。でも――
夫「そっかぁ、大丈夫?痛そう。冷やしたほうがいいかも」

夫は、私を責めることも疑うこともなく、ただ心配してくれた。

ああ、この人は、本当に「いい人」なんだ。
たぶんね、うちの旦那は、経験があまり多くない。
だからきっと、それが“キスマーク”だなんて気づかなかったんだと思う。
私の嘘は、無邪気なやさしさに包まれて、その場では見逃された。

そして、ひろの音信不通が、また始まったのである。

5日間の放置プレイ\(^o^)/
慣れたつもりだったけど、やっぱり、寂しい。
だから、私はまたやった。

「なりすまし」を(笑)

今度は「めいちゃん」
キレキャラ風の、ちょっと強気で、でもどこか可愛げのある女の子に設定した。プロフィール写真は、もちろん別のフリー素材。
年齢も微調整して、彼の好きな女性経営者(笑)
そしてマッチングアプリを開く。

数分後。

――また、マッチングした。\(^o^)/

はやっ。あいかわらずの反応速度。
やっぱりこの人、ログインしてんじゃん(笑)

ひろ「初めまして、めいちゃん。文章から知性を感じたよ」

ああ、そうですか。知性ね。私なんだけどね。
そして、ちゃくちゃくとやり取りが続く。

5日間の間、私(あおい)にはまったく何の連絡も寄越さなかったのに、「めいちゃん」とは連日連夜、盛り上がっている。

キレそう。っていうか、キレた。
切れキャラだしww

めい「ていうか、その元カレ、ひどくね?(怒。。。私のこと都合のいい時に、呼び出せる風俗デリバリーぐらいにしか、おもってないんじゃないのかなー」

・・と、彼の悪口を間接的に言う(笑)
でも、今回は正体は明かさない。
黙って演じ続ける。
私の中の「めいちゃん」は、もう一人の自分。
怒りを代弁してくれる仮面。

その5日後の夜だった。

突然、LINEに彼からの電話がきた
ひろ「今しゃべれる?」
久しぶりの電話に、思わずドキッとする。でも――今さら何よ。
ひろ「……あれ?あおいじゃないよね?」
いきなり、そう聞かれた。
え?何?バレた?いや、落ち着け私。
葵「え、何のこと?」
少しだけトボけてみせる。
ひろ「……そっか。違うなら、いいんだけど」
バシッ。
電話は、まるで何かを切り捨てるように一瞬で終わった。
彼は、めいちゃんが私じゃないかと思って電話をかけてきたんだと思う。
でも、私のとぼけた返事を鵜呑みにして、電話をきった。

その雑な終わり方に、私はとうとうキレた。
私「ねぇ、何なの、今の電話。またアプリに、ログインしてるんでしょ?そういうことでしょ?」
私が、なりすましをやってなくても、想像に足る事象である^^;
私「どうして私には返信くれないのに、アプリにはログインしてるの?どうせ他の女とは毎日話してるんでしょ?知ってるんだから。ひどいよ、ひろくん」
そう、知ってるよ。
私がその「他の女」なんだから。
私「自分の聞きたいことだけ聞いて、あとはバシッと切って。私、誕生日だったんだよ?なんで一言もなかったの?」

なりすまししてたけど、してないといって彼を責めた(笑)

彼から、電話がかかってきて
ひろ「ごめん、、、」
私「もう、病気じゃない?」
ひろ「うん、、なんか、俺さ・・・人の気持ちがわからないんだよね。
仕事もしたいし、家族も大事だし。でも、俺自身どうしてこんなに
他の女性を求めるのかわかんないんだ。何が俺の中で足りないのか、ずっと考えてる。」
私「がんばりすぎなんじゃないの?」
ひろ「わかんない。でも、とりあえず韓国いってくる。ごめん」

数日経って、私は自分の身体の変化に気づいた。
「……おっぱい、張ってる……すごく痛い」

少しずつ膨らんできた胸。なんだか体も重い。
もしかして、ホルモンバランスが乱れてる?それとも、いや、まさか。
――妊娠?
その言葉が、ふと頭をよぎる。
渋谷であの日、2時間で3回の中出し。排卵期も近かったし
ありえない事じゃない。
まるで熱病みたいだった。夢中で抱き合い、気持ちが重なって、心も身体もあの時だけは確かに結ばれていた。
それを、彼に伝えたら
ひろ「え、、、誰の?」
私「ひろくんとしかしてないよ?」
あの夜、結局、旦那はキスマークを心配して、しなかったのである。

ひろ「えええええええええええええ」
というメッセージが返ってきた。
驚きなのか、困惑なのか。それとも責任への恐怖か。

すぐに電話が鳴った。

ひろ「てか、本当なのそれ、やばいって・・・」
私「妊娠してたら、どうする?」
どこかで、彼の本音を知りたかった。
ひろ「いやいやいや、それはダメでしょ」
動揺している。けれど私は、試すように、もう一歩踏み込んだ。
こいつの人間性を・・・
私「もしできちゃってたら、どうする?」
彼は答えなかった。
とにかく、やばい、やばいと連呼。
私は落ち着いていた。
誰のタネでも、念願の妊娠ができれば、それは産むしかない。
ほんの少しでも、ひろくんと繋がれる可能性があるなら、どんな形でもと思っていたのに。
その電話では1時間くらい、ずっと話した。

でも、結局「もし妊娠してたらどうする?」の答えは
最後まで曖昧だった。
私「でも、ひろくんの子どもだったら、それでいいと思ってるよ」
ひろ「……そっか……」

電話の中でひろは、なりすましをものすごく警戒していた。
(警戒するってことは、またやるのか、こいつ。。www)
ひろ「もうさ、だめだよ。なりすましなんかしたら」
でも、私は――今回の「めいちゃん」になりすました件は隠し通した。
私「やってないよ」と平然と嘘をついた。

ひろ「またなりすまししてるんじゃないの?」
そう言われた瞬間、私はプツンと切れた。

私「してないってば!そういうの、本当にひどい!
胸の張りの苦しさも、妊娠の不安もあるのに、なりすましを疑われて、つらいーーー!本当はね、ちゃんと“付き合い方”の話をしたかったの。会う頻度とか、どうしたいの?私のこと、どう思ってるの?」
すなわち、逆切れである^^;

ひろ「……あおいのことは、スゴイ好きだよ。。」
その言葉だけで、私は回復してしまった。

結局、生理は来なかったけど、妊娠はしてなかった。
精神的に生理不順には、なってたぽい。

彼は、LINEのログを消していた。
「なんで消しちゃうの?最低」
そう怒ると、「わかった。じゃあ、これからはちゃんと残す」
と言ってくれた。
それだけは、ちょっと嬉しかった。
言ったことに対して、行動をしてくれるところ。
そこは、たしかに彼の誠実さだったのかもしれない。

でも、それでも――会う日程は決まらない。
音信不通になりつつも
電話はかかってくるし、ビデオ通話もできるし
なにより、会えないなりに
「あおいの事が好きだ」と、ちゃんと言ってくれるところが
私の心をつなぎとめた。


4月末はポーカーの大会で、1週間ぐらい韓国らしい。
私「今月も会えなかったら、きっぱり別れるから」
というメッセージ。そうすると
ひろ「今から電話する」とメッセージが来て
そこから2時間近く
私たちはまたも延々と喋り続けた。
どうやら、別れたくないらしい。

とりあえず、ポーカーで勝ち残ってて
そのワクワクの報告も聞きつつ、色んなことを話す。
話をするのは、とても楽しい。
それでも、私は話を戻していった。
私「もう、恋人はやめたいの。……セフレにしない?」
ひろは驚いたようだった。
でも私は本気だった。
私「だって、恋人っていう関係だと、扱われ方に傷つくから。
でもセフレだったら、時々会ってエッチするだけって思えば、雑にされても許せる気がするんだ」
ひろ「でも…セフレだったら、今いる人でいいじゃん・・・」

と口にした。
私「え?ひろくん、セフレいるの?」
なんかひろは、
韓国で呼べば来る女が何人かいるという事を話してくれた。
私「てか、韓国で遊ぶ女がいるのに、彼女の私とは会わないで、電話ばっかり?」
ちょっと、理解ができなかった\(^o^)/
ひろ「俺は……セフレじゃなくて、あおいとは恋人でいたい」

私が「付き合う」ってことに求めていたのは、
セックスがある関係だった。
そりゃ、オープンマリッジになったきっかけがSEXレスだったので。それがないと、難しい。
自分としてくれれば、他の女性とは、しててもいい。
そんな許容はあった。

でも、ひろの中での「付き合う」は、
こうして電話でいろんな話をすることだったんだと思う。
心のやりとりをして、日々の中で何かを共有して、
たまに会って、ふと笑いあって。
そういう、“繋がりそのもの”が「付き合う」だったのかもしれない。

でも、私にはそれがどうしても伝わらなかった。
ただ、それだけのすれ違いだったのに――
私は、それを受け取ることができなかった。

恋人って言われても、温度差に苦しんで、
放置されて、心がすり減るばっかりだった。

だから私は、気持ちを守るために、「セフレ」という形を選びたかった。

でも、その夜を最後に、ひろからの連絡は途絶えた。

数日後
ひろ「まだ好き?」とだけLINEが来た。
私はすぐに返した。
私「うん、もちろん好き。でも……やっぱりセフレでいいよ」

本当は、全然“いい”なんて思ってない。
でも、そう言うしかなかった。

その後、なんだかんだと、またメッセージは続いた。
お互いに、何もなかったかのように
またビデオ通話をしたり、ビデオエッチをしたり\(^o^)/

ひろ「俺をおかずにしてんの?」
私「してるけど、なにか~?w」

そんな軽口すら飛び交う

終わりきれない未練の沼。

ひろが、ポーカーを真剣にやってる写真を送ってきて
私はその写真を見て、また「かっこいい……」なんて思ってしまう。
ほんとうに、どうかしてる\(^o^)/

私「ひろくん、私とどうなりたいの?何がしたいの?」
ひろ「あおいとしたいなーとおもうよ」
私「なにをー?お茶でもしたい?」

ひろ「……セックスかな」

会えないのにやり取りは、続く。
私のほうから、日程を出すことは、もうなくなった。

そしたら、彼からの電話。
ひろ「大きなプロジェクトが、ようやく終わるんだ!ここから巻き返せると思う」
その声は、まるで少年みたいに弾んでいて、
私は思わず笑ってしまった。そのプロジェクトの何が楽しいかも
沢山はなしてくれた。
私「そっか。じゃあ、巻き返し、待ってるね」っていったけど。

そのあとも、会う日程は決まらなかった。

たぶん、そういう人なんだろうなって、
私はどこかで納得していた。
会いたいって思ってても、会えないときがある。
それを無理に責めたって、どうにもならない。

ひろ「好きだーー」
相変わらず、ラインでは、そんな事を言ってくる。
そしてある日、彼がぽろっと言った。
ひろ「俺も……ようやく他の人と会おうかなって思っててさ」
一瞬、心臓がきゅっと締まった。
(巻き返すんじゃなかったんかい・・・)
ひろ「実は、その人と……しちゃったw」

——あ、そうなんだ。
言葉が喉にひっかかる感じがしたけど、
私はなんとか気丈に、冗談っぽく聞いてみた。
私「どんな人だったの?」
ひろ「すごく綺麗な人だったよ」
私「そっか〜。……でも私も、もう他の人とやりとりして会ってきたよ」
そう言うと、ひろはちょっと拗ねたような、でも強がった口調で返してきた。
ひろ「そうなんだ。……まぁ、俺のほうが100倍いいよね?」

私「え〜どうだろう? だってその人、誠実な人だし、これから何度も会っていけば逆転するかもね〜。ひろくんと違って、浮気とかしなさそうだし?」
ひろ「それ……俺の悪口じゃんww」

苦笑いしながらそんなやりとりをしていたけど、
内心ではざらっとした痛みが広がっていた。

他の女の人とエッチしておきながら、
私が他の人とやりとりしてることには敏感で、
こっちのことをいちいち気にしてくる。

「ほんと、自己中な人だな」
それでも、ひろは
「1回目のデートで女とエッチできるほどのリード力」を持っていた。

・・・しかし、この報告が

私の怒りに火をつけるのである。


【第4章】大成功の3回目のなりすまし。彼の身バレ発覚で、さらに激怒!

——もう我慢ならん。\(^o^)/

あれだけ「好きだよ」って言ってきたくせに。
その舌の根も乾かぬうちに、別の女とやっちゃうなんて。

だったら、こっちも本気出していいよね?(笑)

はい、発動。

パンパンパンパン!第3回なりすまし大作戦、開始です!


今回のキャラ名は「ももちゃん」
設定は、清楚でキラキラなアイドル系。
しかも今度は「公式LINE」での接触にして、ちょっと特別感も演出。
そして……やっぱり、秒でマッチング(笑)

ほんとこの男、ちょろいwwwwww

どれだけ女が好きなんだよってツッコミたくなるけど、
今回はさらに面白いことに。

この話を女友達にしたら、
「え、私もやるやる!釣ってやる!」ってことで、
ダブル釣り作戦に突入!

私が「ももちゃん」で公式LINEから攻め、
友達がもう一人の“美女”を装って別ルートから仕掛ける。
まさに網の目作戦。逃げ道はない。

今回、美女の働きは、ほんと凄くて
彼との会話でノリノリになっちゃって。
5月末の日程で、秒で会う日が決まる。

彼が「新しい女の子とデート」と思って待ってるところに、
現れたのは——この私!
という流れにする作戦です。

私は美女に、こんな風に指示をだしていた
私「お店は、個室のある店にして。そして予約は……彼に任せて」って。

——なぜって?
それは、彼の本名を知りたかったから。
彼はいままで、一度も本名を教えてくれなかった。

私はもう特定モードに入っていた。
なんで私だけが本名を明かしてるの?
不公平じゃん。

だから、今回の作戦で最後のピースを埋めたかった。
彼の“正体”を、突き止めたかった。

そして、当日——
美女から届いた一言LINEに、私は静かににやけた。

「予約名、神田だったよ!!」

苗字ゲットー!!!


正直、胸が鳴った。
私はすぐに「神田・ポーカー」で検索した。
彼がしょっちゅう語っていた韓国でのポーカーの話
すると、出てきた見覚えのある顔が(笑)
そこに、載っていた名前は

神田弘明(かんだ ひろあき)(仮名)

見つけた瞬間、背中に冷たいものがスーッと流れた。

そこからは、情報の連鎖反応
名前から出てきたのは——

・彼の経営している会社名
・ビジネスプロフィール
・YouTubeでの対談動画
・奥さんのSNS
・家族の写真まで……

私は、一気に「現実」に引き戻された。

——ああ、これが、私の好きだった人の“正体”なんだ。

思い返せば、
韓国の話も、ポーカーの話も、仕事の話も、きっと本当だった。
でも、
「ロサンゼルスに住んでた」だの
「海外の学校に通ってた」だの、
あの華やかすぎるプロフィールのいくつかは、明らかに嘘。
経歴に載ってるのは、日本の大学だった。
きっと六本木に住んでるのも嘘。
年齢すら、偽ってたかもしれない。

でも不思議と、怒りじゃなかった。
胸の奥に湧いてきたのは、情報を手に入れた喜びだった。

ああ・・・私が好きな人は、こういう人だったんだ。

嘘に怒りもあったけど
YouTube見て「やっぱり、好きだなあ」
とか思う私。
重症です。\(^o^)/

そして、いよいよ、5月末日。
彼が予約した、恵比寿の個室居酒屋に入って、彼を待っていた。

恵比寿の個室居酒屋、ついに直接対決。

19時の予約だったけれど、彼はなかなか現れなかった。
時計を見ると、もう5分過ぎている。
私「来ないのかな……まさかドタキャン?」

そんな思いがよぎる中、私は変装した自分の姿を確認する。
大きめの帽子に、サングラス。服もいつもとは違うし、髪はウィッグ。
まるで、スパイの張り込み。
私は入り口に背を向けるように座って、わざとメニューに目を落としていた。
そんなとき——店のドアが開く音がした。
私は見ないふりをしていたのに、次の瞬間、聞こえた彼の第一声。

ひろ「やっぱり……葵だった。」
彼は、ガッカリした声で、そういった。
私「あれ?なんでわかったの?」
驚いたような声でそう返すと、彼は苦笑いしながら答えた。
ひろ「いや、店に入る前に、似たような後ろ姿見えてさ。サングラスかけてても、体型でわかるよ。」

体型でわかる……。
それを聞いた瞬間、胸がきゅっとなった。
だって、私たち、たった2回しか会っていないのに。

LINEと電話のやり取りは山ほどしてる。
でも、リアルで会ったのは2回だけ。
それなのに、私の体を覚えてるなんて——正直、少し嬉しかった。

ひろ「また、なりすましかよ……。やめなよ、そういうの。」
呆れたようにため息をつきながら言う。
だけど、こっちだって黙ってられない。

私「そっちだって、他の女とエッチしてんじゃん。私は電話ばっかで、どういうつもりだったわけ?」
ひろ「……あれは、一回だけだったよ。ほんと、続けようとか思ってなかったし。」

——はあ?一回だけなら許されると思ってんの?
なんで私には会わないのに、他の子とはやるの?


って、もう頭の中は怒りの嵐。
でも、少し落ち着いて聞いてみた。
私「私って気づいたのに、なんで入ってきたの?」
ひろ「……いや、でも、入らないわけにはいかないじゃん。」
——そこは、ちょっと優しいなと思ってしまった。

せっかくなので、美味しそうな料理をいろいろ注文して、ふたりで普通に「これ美味しいね」なんて話しながら食べた。
でも私は、核心に触れずにはいられなかった。
私「もうね、特定したよ。ひろくんの本名、“神田弘明”でしょ?」
彼は箸を止め、目を丸くして、明らかに驚いた顔をした。
ひろ「も~~~!……ほんと、やめなよ。そういうの~~まじかよー!!」

私「だって教えてくれなかったの、そっちでしょ。私には嘘ついて、本名も隠して。それってずるいよね?」
そして私は、今まで聞いてきた“彼の話”を、ひとつひとつ照らし合わせていった。
私「ロサンゼルスに住んでたって、本当?外務省にいたって、あれは?」
すると、彼は観念したように小さくため息をついた。

ひろ「……ごめん、それは嘘。アメリカに“住んでた”んじゃなくて、短期留学で行ってただけ。」
私「外務省って言ってたのは?」
ひろ「……海外青年協力隊。なんか、それっぽく聞こえるかなって……。
私「まぁ、ネットにも載ってたよね。それは」

——バレちゃったよ、みたいな、苦笑いのような顔をしていた。

私「……私との関係って、何だったの?」

もう、ボケたおばあちゃんみたいに、何十回も問いただしてるこの質問(笑)

ひろ「ほんとは……会いたかったんだよ。でも、いつも会いえないじゃん。俺、日程調整、血反吐吐くほど無理なんだよ。
好きじゃなかったら、電話なんてしないでしょ?」

——そう言った彼の表情は、嘘をついてるようには見えなかった。
私「だったら、せっかく会えたことに喜ぶはずじゃん?」
ひろ「いや、でも。。。びっくりするよ。身バレもしてるし、騙されてたし。。」
私「もう、何度もされてるんだし、慣れなよwwてか、その前に、私を放置して浮気してる自分を反省しろおおおおおおおおおおおおおお」

結局、あれだけ怒ってたはずなのに──
会話をしているうちに、また彼のことを「面白いな」と思ってしまう私がいた。

ひろ「でも、薬学部に行ってた話とか、韓国のこととか、ポーカーのことは本当だよ。……全部が嘘じゃないんだ。年齢も嘘じゃない」

ほんと、全部が嘘じゃないのが、また腹立たしい。
事実と嘘をまぜこぜにして、信用のラインをかいくぐってくる感じ。
そして、その語り口が、なんだかやたらと人懐っこくて、悔しいけど、やっぱり面白い。

会話の相性が死ぬほどいいのである\(^o^)/

そろそろ時間……そんな空気が流れ始めたとき。
私は言った。
私「エッチしたい」
自分でも、驚くほど自然にその言葉が出てきた。
もう恋人でも何でもないし、嘘ばっかりの男なのに。
でも、体がそう言ってた。

そして私たちは、静かに恵比寿のホテルへ向かった。

服を脱ぎながら、私はふと聞いた。

私「ねぇ、韓国でも、こういう風に女の子と会ってたの?」
ひろ「……何人かはいたね」
私「ふぅん、色んな女の子として、何が楽しかったの?」
彼は、笑って、こう言った。
ひろ「観察するのが楽しいんだよ!感じる時に、締まる子と開く子がいるんだけど、それを見るのが好きなんだw」

私「……変態じゃん\(^o^)/」
思わず笑ってしまった。
私「で、私はどっち?」
ひろ「貴方は……締まる方!」

と、私に指を向けて、解説者風に言ってきた。

──もう、やっぱり変態だよこの人(笑)
色んな女の子の、あそこを観察するのが好きなようだ。

でも、エッチは気持ちよかった。
なんか悔しいけど、キスも挿入も、天性のセンスがあるんじゃないかって思うほどに。プロい。
でも、それだけ。
あれほど依存してた“好き”の感情が、そこにはもうなかった。

ただ行為として気持ちよかっただけだった。


終わったあと、私はモヤモヤしていた。
伝えきれていない気持ちが、胸の中で渦巻いていた。
身バレして、嘘が分かった事。
その嘘に恋してた部分もあるので、私の気持ちは整理がついてなかった。

でも、彼はさっさと服を着て、部屋を出ようとする。
私「ねぇ、ちょっと待ってよ。まだ話したいことあるのに、なんで逃げるの?」
ひろ「だって帰らないと…バレるし」
そう言ってきたので、思わず私は、彼のスマホを投げつけた。
──その瞬間、彼の感情も、ぶつかってきた。
ひろ「……なんでそうなるんだよ!」

感情がぶつかるとき、人の本音が出る。
そして私は、最後に──彼の頬を、思いっきり平手打ちした。
パンッという音が、部屋に響いた。

久しぶりだった。
誰かを本気で叩いたのなんて、いつ以来だろう。

でも、スッキリした。
帰り道、彼に「ごめん・・・」って言ったけど
ひろ「いいよ」といってくれた。

ああ、やっぱりこの人は「女を惚れさせる」だけで、「女を幸せにはできない」んだな。

モテるのと、女を幸せにできるのは、別。

この人は、モテる。
だから、ストーカーが2人もついた。
自分も、好き好き言って、本当に好きでいてくれてたんだろうけど。
それで女性たちを、私にように、ハマらせたんだろう。
でも、幸せにはできなかったよね。

まさに、女の敵であった\(^o^)/

女を惚れさせるリスクをわかったほうがいい。
好きになられて困るなら、餌バラまかないほうがいい。
彼はベットの中で言っていた
ひろ「だって、モテるもんはしょうがないじゃん」

でも、彼は恋愛狂いでもあるから
単にエッチしたいだけでも、なかったんだろう。。
容姿コンプレックスもあるし、愛に飢えていた。
自分に夢中にさせたい気持ちが強い。

そこが、非常に厄介なところである。

あの夜、彼は言っていた。
ひろ「俺なりに、ちゃんと愛してるつもりなんだよ。いろんな人のこと」
──それが彼の“愛”なんだろう。
だけど、それは、
誰のことも本気で大事にしない”ってことと、きっと同義だ。
都合のいい優しさと、自己陶酔の恋愛ごっこで、
彼は「自分はちゃんと愛してる」と思っている。
でも、それって結局、
誰の人生にも責任を持たない「無責任な愛」なんだよね。

その3日後、彼は私のラインをついにブロックした。

それが、これから、泥沼化する復讐劇のはじまりであった。


【第5章 最終章 】恐喝ギリギリの復讐劇 と彼の土下座

最後のセックスを終えたあと、私は自分の中の感情を整理しながら
これでようやく幕が下りるのだと思っていた。
でも——そう簡単には終わらなかった。

私の気持ちは整理がついてない。
まだ、聞きたいことは山ほどある。

彼が私のLINEをついにブロックした時
「やっぱりね」
そう思った瞬間、強烈な怒りと憎しみが、私の内側から沸き起こってきた。

ゴミのように捨てられた。。

そんな感覚である。

やっぱり許せない。

「好きだよ」なんて甘い言葉を何度も何度も言ってきて、
私の気持ちを巧みに揺さぶっておいて、
裏では他の女としっかりエッチしてる。

その上、自分を“モテる男”だと勘違いしてるところがまたムカつく
そうやって何人もの女性の心を、静かに確実に傷つけてきたんだと思う。

……でも、私が彼と続かなかったのは、
きっと「支配されない女」だったからだ。
思い通りにさせない私が、彼には扱いづらかったんだと思う。
そりゃ、なりすましして彼の新しい女漁りの楽しみを妨害するぐらいだからねw

とにかく、こんな“女の敵”を野放しにしておくわけにはいかない——
そう思った私は、いつも相談している
バーのママさんに話を聞いてもらった。

私「もう無理。復讐心がヤバくて、どうにもならない」
感情が抑えきれなくて、泣きそうになりながらそう漏らした。
“復讐のエネルギー”があまりいいものじゃないことくらい、よく知ってる。
でも、それでもなお、どうしようもなく怒りがこみ上げてきていた。

ママさんは、ちょっと苦笑しながら、こんな話をしてくれた。
「いや〜、基本的にさ、復讐はおすすめしないよ。
やっぱり自分に返ってくるもんだからさ。
……けど、まぁ……内緒の話ね?」
そう言って彼女が話してくれたのは、とあるお客さんの話だった。

その女性も、独身で。既婚者の男性と関係を持ってしまったらしい。
そして、彼に裏切られたことがどうしても許せなくて、
最終的に、その男の家のポストにこういう手紙を入れたんだって。
——「あなたの旦那さん、浮気してますよ」って。

「それがね、彼女にとっての“けじめ”だったんだって。
そのあと、なんか不思議とスッキリしたみたいでさ。
数ヶ月後には、今度はちゃんと独身の素敵な男性と出会って、
トントン拍子に結婚して、今はすごく幸せそうにしてるよ」
そう言いながら、ママさんはグラスを拭いていた。

「だからさ、復讐がすべて悪ってわけでもないかもね。
あんたの心がちょっとでも前に進むんなら、
それはそれで一つのプロセスかもしれないよ」
その話を聞いて、私はハッとした。

——誰かを許すって、ただ我慢することじゃないのかもしれない。
私は、私のやりたい事をやろう。
それが復讐でも、自分に返ってきたとしても、それでもいい。
あんな奴をの野放しにしてたら。
また犠牲者が出る。

それからの私は、もはや職人のような集中力で“復讐”について調べ尽くした。「法律ギリギリの復讐方法」「晒し行為の名誉毀損リスク」
探偵事務所にも相談し、どう動けば“合法”で、かつ“効果的”なのかを模索した。
ちなみに、基本、探偵事務所は復讐のためには動いてくれない。
それでも、非合法で相談にのってくれる探偵もいて
「仕事じゃなくて、個人的になら」と相談にのってくれた。

SNSで彼を晒す——という案も一度は浮かんだけれど、
それは名誉毀損やプライバシー侵害のリスクが高すぎる。
でも、その探偵は、海外のネットワークを使い
IPアドレスを特定されずに、晒す方法も知っていた。
最悪、お金を払えば、その方法を教えてくれるそうな。
ただ、それは最終手段としてとっておく。

結局、私が辿り着いたのは一つのシンプルな答えだった。

奥さんにバラす。

もちろん、奥さんにバラすということにはこちらにも一定のリスクが伴う。
私の正体が向こうにバレてしまえば、逆に、奥さんのほうから訴えられる可能性だってある。
だからこそ、この作戦は細心の注意が必要だった。

たとえば、彼と一緒に写っている写真を使うとしても、私の顔の部分だけは切り抜いておく。そんなふうに、どこまでも匿名性を保ちつつ
彼の「弱み」だけを突いていく必要がある。

私はこの一連の出来事を、信頼できる弁護士にも相談した。
そこで言われたのは、「実際に慰謝料を取れたケースもある」ということ。そして、条件さえそろえば——たとえば、最初の性交渉が不同意であったこと、音信不通が続いたこと、経歴詐称など——100万円程度の慰謝料は現実的なラインだと。
「もちろん、2回目以降に同意があった場合は不利になるけれど、最初の部分で十分に交渉の余地はある」
——そう弁護士は言った。
さらに
「相手の弱みを突くこと。何をされたら嫌か、そこを見極めることがポイントだ」とも言われた。
私はその言葉に背中を押された気がした。

だって彼には、どう考えても“致命的な弱み”があったから。
それは、既婚者であること
そして、奥さんが副社長として会社に関わっていること
この事実が明るみに出れば、彼の社会的な立場は崩れるかもしれない。
それだけは——彼にとって絶対に避けたいことのはずだ。

でもね、私が本当にやりたかったのは
彼に罰を与えることでも、奥さんを巻き込んで地獄に落とすことでもなかった。(奥さんはむしろ、同じ被害者だと思っている)

そうじゃない。
私が望んでいたのは、彼がきちんと向き合うことだった。
ずるずると逃げ回るんじゃなくて、
いい加減に“被害者ヅラ”するんじゃなくて、
自分のしてきたことと向き合って、心から反省すること。

そして——
私の気持ちをちゃんと話し、伝え、消化すること。
それが、第一の目的だった。

そのためには、どうしたら彼を「話し合いの場」に引きずり出せるのか。
どうしたら、また目の前に座らせることができるのか。
そのために

奥さんにバラすぞ、という“脅し”を使うことにした。

もちろん、それが恐喝に当たらない範囲で。
本当に奥さんにバラすことが目的じゃない。
でも、彼に「このまま逃げたら、ただじゃ済まない」と分からせるには
それしかないと思った。
脅しの証拠を残さないようにして脅す。
奥さんにバラす“フリ”をして、彼をテーブルにつかせる。

そのために、ギリギリの綱渡りを私は始めた。

LINEは、もうブロックされていた。
FBもブロックされていた。
でも、私は色んな人に相談する前に、FBで別垢をつくり
彼に恨みの文章を送っていた。

神田さん、結構、舐めたことしてくれますよね。
別に関係に終わらせたいなら、いきなりブロックとかではなく、ご挨拶して終わりません?(笑)
 
私がスルー無視が一番残酷な行為だと何度も言っていましたよね。
今までいろいろ話しましたよね。
付き合って関係性が進んでたのに、ブロックして終わるのはない。
こんなことされて、愛情が憎しみに変わりました。
いらなくなったら、物みたいに女を切り捨てる。

あのさ、ネット社会と女を舐めてない。
フェイスブックなんて一個ブロックしたってアカウント何個も作れるんだし、私があなたとの裸の写真を持っていること知ってるよね。

こんなことしたくなかったけど頭にきました。
個人的な事情のもつれという以上に、私は使命としてあなたを駆逐したい。 あなたは本当に恋愛を舐めすぎだし、女を舐めすぎ。

適当なこと言って嘘ばっか言って女を惚れされて、何が人間的魅力なの?
あなたにとって女性関係を仕事とポーカーやって、その合間に暇だったら付き合うかぐらいの優先順位が低いものなんでしょう。
だったら風俗いけよ。
大事にできないんだったら恋愛感情抱かせるな。

なので、私はあなたが二度とこんなことをしないように
あの写真も使いますし
LINEのトーク履歴はあなたは消してもこちら側には保存してありますし、
浮気の証拠としてバッチリです。
バックアップ取ったのでアカウント消しても無駄です。
私は必ずやり遂げるから首を洗って待っててください。

「明確な脅しはしてないから、セーフだけど、これじゃあ、相手は動かないよ。」
探偵さんはそう言い切った。
「情報を与えすぎてる。こういう時は、情報を与えずに『相手にこちらが何を知っているかを想像させる』それが心理的に一番効くんです」

探偵さんが教えてくれたのは、たった一通のメッセージ。
その短さと、核心を突くような言葉に
私の怒りと戦略が一つになった。

私はもう一度、彼のFacebookを開き、ブロックされていない別アカで
こう送った。

神田○○(奥さんの名前)さん、にたどり着きました。
それでお分かりになりますよね。
一度お会いして話す必要があると思います。
あなたのためにも。

この文章は秀逸だった。
情報を与えないことで「こっちが、何をするかわからない」という恐怖を与えられると同時に、具体的な事をしめさないことで、恐喝にはならない。

送信。
あとは待つだけだった。

でも、返信は来なかった。

やっぱり無視か
こんなギリギリの内容を送っても、なお無視できるって、どういう神経してるんだろう。でもFBを見てない可能性もある。

そこで私の頭にふと浮かんできたのが、「ももちゃん」だった。
以前、ダブルなりすまし作戦で使った、あの公式LINEアカウント。
まさか、ここでも再登板になるとは思ってもみなかったけれど——
もう一度、“彼を釣る”には、この手段しかない気がした。

私はすぐに、ももちゃんのLINEアカウントを立ち上げた。
今回の設定は、「葵の後輩」。
あくまで私は第三者として、彼に“情報”を伝えるだけ。
そう、彼が一番いやがっている「なりすまし」ではないと見せるために。

そして、打ち込んだメッセージはこうだった。

ひろさん、こんにちは☆
実は私、葵さんの後輩なんですぅ~~♪
葵さんからの伝言です。
「神田○○さんにたどり着きました。
それでお分かりになりますよね。
一度お会いして話す必要があると思います。あなたのためにも。」

ということで、フェイスブックを見てくださぁぁいい、とのことです♪
本当に先輩、怒ってましたよーー><。
大変ですね~~♪

すると、なんと公式LINEにすぐに「ありがとう」と返信が届いた(笑)
 
そして驚いたことに——葵のLINEがブロック解除され
彼の方から連絡が来たのだ。

ひろ「今、電話していい?Facebookのメッセージはスパムに入ってて気づかなかった。葵の後輩から連絡が来て知った。明日から忙しくなって、ゆっくり話せない。もし話すなら今日、話したい。」

そんなメッセージだった。私は冷静に、こう返した。
「Facebookのメッセージ、見たなら、私がどういう気持ちかお分かりになりますよね。電話で話す段階ではないので、会って話す以外、考えていません。」

彼は、何度も「電話で話せないか?」と言ってきた。
けれど、私は譲らなかった。
口調も前と同じような口調には戻らない。
ずっと敬語だ。
彼は言った。
ひろ「会ったら、また気持ちが戻るんじゃないの?」
私「うぬぼれないでください。私はあなたを信じていました。
でも、その信頼を裏切られたんです。今の私は——復讐したくてたまらない。そういう苦しみの中にいるんです。」
ひろ「ええ、、復讐って・・。。。」

葵さん激おこです\(^o^)/


結局、9月の半ばに、上野で会う事になった。
ラインブロックされて悩んだのが6月。
それから、3か月もたっていた。
 
ひろ「あと、これだけは最初に伝えておきたいんだけど——
女性をなめてるつもりはないよ。ちゃんとリスペクトしてた。
だからこそ、連絡しなかった。でも、伝わってなかったみたいだね。
会ったときに、ちゃんと話すよ」

上野のレンタルルームを借りたのは、たった30分だった。
これは、探偵さんの助言によるものだった。

「長引かせたらダメ。目的はシンプルに。最大でも30分。理想は15分で出てきて」

そう、念を押されていた。
この場の目的はただ一つ——示談書を手渡すこと

A4一枚に印刷されたその書類には、こう記されていた。(略式)


示談合意証書

本件に関して、双方が精神的苦痛の解消と和解を目的として合意したことを証明します。
加害者は慰謝料として金100万円を、〇〇年〇月〇日までに、指定口座へ支払うものとする。
支払いをもって、本件に関して有する一切の請求権、ならびに保持する写真・動画・ログ等の情報についても放棄するものとする。
本合意に反した場合は、違約金の請求を行うことがある。


お金を請求するなんて、自分では考えつかなかったので
ドキドキした。

でも、そのぐらい本気度を表した方がいい。

お金が欲しいわけじゃなかったので
仮に、彼が払ってきたとしても、そのお金の一部を
探偵さんに払い、別の復讐を遂げる算段であった。

久しぶりに彼の顔を見たとき、正直、驚いた。
少しやつれたようで、覇気がなかった。
でも、かわいそうだなんて思わない。
自分で撒いた種なんだから。
そして3か月ぶりに見る彼の姿に
めちゃくちゃドキドキして苦しい思いに駆られた。

彼は言い訳ばかりを、並べていた。
ひろ「あおいが俺を忘れるために、葵のためにブロックした。本当に悪気はなかった。」
私「はぁ?何言ってんの?あの3か月、私がどんな思いだったか、わかるの?そして、ブロックされたあと、憎くて憎くて死にそうだった。」

口が乾くほど緊張していて
言いたいことも全部言える状態じゃなかった。
ただ、ただ、怒りだけが沸々とこみ上げていた。
彼の言葉には「ごめん」がない。
私の気持ちなんて、やっぱり最後まで見てくれなかった。

涙があふれてきた。

もう、30分が立った。
私は無言で立ち上がり、書類だけを差し出して、部屋を出た。
すると、書類をみて、彼は慌てて追いかけてきた。
ひろ「ちょっと待って!話そう、もうちょっとだけでいいから!なんで、そうなるの??」
 

階段でも、建物から出る時も腕を掴まれたが
私は、目をあわせず。あさっての方向をみながら、感情的な言葉を発していた。
葵「もう、やだ。もうやだ。・・・無理、帰る」

とにかく早く、その場を立ち去りたかった。
 
——私は、彼を振り切った。
自転車にのって、走ってふっきり、その場を後にした。
彼も、走って自転車を追いかけてきたが、さすがに
自転車のほうが早かった。
 
私がレンタルルームを出てから、
LINEの着信音が、何度も鳴った。

私は無視していた。
でも、5回、6回……いや、10回以上は鳴ってたと思う。
しつこい、というよりも、焦っている感じだった。

あとでログを見返すと、こんなメッセージが残っていた。
ひろ「ちゃんと話すために来たのに。ちゃんと話そうよ」

ここで、話しあいに応じないのは作戦だった。

ここですぐに折れてしまえば、また同じ。
あの人は、口先で謝って、上手く収めて、言い訳ばかりして
結局、本当の反省なんてしない。
だから、私は“すぐには応じない”ことを最初から決めていた。

彼の中に「本気で話したい」「本当にマズいと思ってる」
「これは本気でやばい」
その気持ちを、じわじわ育てさせるために。

振込の期日前日に彼から「電話がしたい」と連絡が来た。
さて、向き合う気持ちが、どんだけ育ってるかな?
私は電話に応じた。

最初の彼は、やっぱりいつも通りだった。
冗談っぽく、笑いながら、話をはぐらかそうとする。
でも、私は一切笑わなかった。
クールに、「はい」「ああ、そうですか」とだけ返す私に
彼も徐々に態度を変えていった。

——ついに、本気で向き合ってくれた。

最初の時にセックスを戸惑っている私をみて、テンションはすでに下がってたようだ。でも、そのあとも話すのは楽しかったし、やっぱり“好き”って思って続けてたらしい。

私「それなら、なんで2回目も会ったの?
なんで「好き」だなんて、何度も言って引っ張ったの?」

ひろ「日程とか全部、自分の都合のいい時だけで動いてた。
本当はもっと気遣わなきゃいけなかったんだよね…。」

私「リスペクトしてるって言ってたよね。でも、それが本当なら、
どうしてこんなに嘘をついたり、私を傷つけたりできたの?」

ひろ「気持ちがわからなくて、、、それで、傷ついてるのが、本当にわからなかった。気が付いたら1か月たってたし、ああ、こんなに会ってないんだ。。って、おもったぐらいだった」

付き合っていた時の、彼の心情を色々話してもらった。
彼は彼なりに、色々悩んでいたようだ。

いいわけじゃなくて、素直な気持ちを聞いただけで
自分の憎しみが減っていくのを感じた。

期日前に、そんな事を喋り、期日には振り込まれなかった。

けれども、それから2か月間、彼は、私の電話にしっかり日程調整をして、向き合ってくれるようになった。
1回の電話で2時間ぐらい。
4回ほど話したと思う。


でも、正直なところ私は思ってた。
「彼は期日に振り込みができなかった。だから私が“復讐しないように”仕方なく向き合ってるんじゃないか」
——そんなふうに、思ってた。

だけど、その電話の中で、それが違うと分かった。
私「こうやって、ちゃんと話してくれるのもさ、私に脅されてるからでしょ?」
ひろ「いや、本当に俺は反省してるし、葵と向き合いたいと思ってるから、こうして電話に応じてるんだよ」

私「じゃあ、本当に? 奥さんにバラされてもいいってこと? 私は知ってるんだよ?」

ひろ「いや…もう妻には話した」

——えっ、マジで?

私は耳を疑った。

「どういうこと?」って食い気味に聞き返した。

すると彼は話し始めた。
どうやら、あのレンタルルームで示談合意書を渡したあと
100万円請求されたことで、びっくりして。
こんな、おおごとになってしまったことに観念して
奥さんに自分から話したと。

「奥さん、かわいそうだな」って。。
一瞬おもった/(^o^)\

彼は言った。
ひろ「今こんなことになってる。100万円請求されてて、本当に申し訳ない・・・と。妻に全部話したよ。」
そして——私とのLINEのログも、全部、奥さんに見せたという。

その結果、奥さんは実家に帰ってしまったらしい。

それで今度は、奥さんの実家に謝りに行くことになって
ひろ「ひとりじゃ無理だから、自分の両親も連れて行って、向こうの両親と奥さんに頭を下げに行った」
親含めて、土下座をしたようだ。

…本当なの? って思った。
今まで、嘘にまみれた彼の言葉を、どこまで信じていいかわからない。

だけど、ひとつだけ印象に残ってることがある。
私「どういう時が一番しんどかったの?」って聞いた時、彼はこう答えた。
ひろ「奥さんが、“信じてたのに…”って言って、顔を両手で隠して、わんわん泣いてた。……それ見た時、本当に“自分はなんて酷いことをしたんだろう”って、思い知った。」

——やっと、少しだけ、人の痛みを感じてくれたのかもしれない。
だから、期日前の電話も、それから、ずっと向き合ってくれてる事も
全部、彼の反省の意志だった。
身を守るために向き合っていたわけではない。ということが分かった。
 
——それでもやっぱり、衝撃だった。

自分から、奥さんにバラしたっていう彼の言葉。


にわかには信じがたくて、「本当なの?」って思いながらも、電話の会話を続けた。

……でも、その電話でいろいろ話して、少しわかったことがある。
少なくとも、あの時の彼は、
“それなりにちゃんと”私のことを好きでいてくれていたんだな、
っていうこと。

新しく出会った女の子のほうがよくて、
私はもう飽きられて、下に見られていたんじゃないかって
悲しかったんだよね。
「だから浮気されたんだ」
「私は好かれてなかったんだ」って。

でも、彼の中では、私は凄く喋りやすくて
ある程度、特別な存在ではあったようだ。

会話の途中で「かわいいね」なんて、
懐かしい言葉をまた言われて、気持ちが、ふわっと戻りそうになった。

……そして、最後。

私は言った。
私「とりあえず、最後にごはん、食べたいです」
まぁ、仲良くご飯食べて終わりたかった。
そんな気持ちにまで、落ち着いていた。

復讐の果てに、見えたもの

ごはんを食べながら、彼は奥さんに打ち明けたときのことを、たくさん話してくれた。
どうやら、100万請求された事と、その時の私の態度がおかしかったこと、私が何を考えてるのかわからなかったので
自分の奥さんと子供にも危害を加えられるかもしれない。
…と、思ってしまったようだ。だから、浮気がばれる事よりも、奥さんと子供を守ることを選んだ。
私は「危害って。。そんなことするわけないじゃんwww」って思ったけど、恐喝にならないように、含みを持たせた会話をしたことで、彼の想像力が掻き立てられてしまったようだ。彼の不可解な行動が、少し腑に落ちた。


でも——やっぱり、会ったら、私はまた彼に触れたくなってしまって。
その気持ちに、自分で少し驚いた。

だけど、彼はちゃんと断ってくれた。
ひろ「もう、中途半端な事はしない」
その言葉を繰り返していた。
その姿勢に、少し救われた自分もいた。

ぶっちゃけて言えば
最後は“お金で解決”という形になった。
本当に理想的な結末ではなかったけど
もう、このくらいでいいや…と思えた。
私もまだ、彼への想いを完全に忘れられてはいなかったし。

でもね、奥さんのことを考えると、胸が痛かった。
「ログを全部見せた」って
そんなの……さぞ、苦しかっただろうなって。

彼は、本当は不器用な男だった。


女を何人も手玉にとるような器用なタイプじゃない。
最後は、すべてを自分の口で奥さんに告白するしかなかったんだ。
彼なりの“けじめ”だったのかもしれない。

「スッキリした」とまでは言えなかったけれど、
でも、ちゃんと話して向き合えたことで、
“許せる材料”が少しずつ増えていった。

それでも…
「これも嘘だったらどうしよう」っていう不安は、消えなかった。

だから私は、ついに——奥さんに連絡した。

Facebookのメッセージで、こう送った。

「突然の非礼をお許しください。
お話突然の連絡をお許しください。ごめんなさい。 弘明さんから、全てを お聞き及びのことかと思いますが。。  
私は、彼がすべて奥様に話して 反省して心を入れ替えたとのことなので 色々と話を聞いた上で、手を引きました。
けれども 騙されて、彼とお付き合いしていた事実があるので 「また、作り込まれたストーリーに騙されているのではないか?」 という疑念がぬぐえずにいます。
 本当に彼は、奥様に全部を話したのでしょうか? 彼が言うように、私と彼とのラインをご覧になっているなら、 奥様への私の手紙は届いているでしょうか。。 その点、確認だけしたくて、ご連絡しました。」

すると奥さんからは、FBで夜中に通話の履歴があった。
私は夜間だったので、出れなかったけれども、その後に、メッセージの送信取り消しなどがあり、奥さんの動揺する痕跡があった。
簡潔にこう返信があった。

「いまさっきメッセージを拝見しました。ご連絡が遅くなり申し訳ありません。 今も話し合いをしており、こちらで対処致します。」

その言葉に、私は静かに線を引いた。

「ありがとう。さようなら。
どうか、お二人でとことん話し合って、お幸せになってください」

……そして、彼の最後の言葉が届いた。

「さきほど、妻とまた話しました。これから頑張ります。
自分を見直すきっかけをくれて、ありがとう。さようなら」

奥さんは、まだ実家には戻っていないようだった。
でも彼は「もう一度、やり直したい」と言っていた。

——私は、復讐してしまった。

でも、この復讐には、信念があったと思う。

“正義”なんて言葉は、主観的すぎて使いたくないけれど、
だけど——誰かのために。
同じように傷つく人を減らすために。

そう信じて踏み出した復讐だったからこそ
あの人も、現実と向き合うきっかけになったのかもしれない。

結果として私は、この夫婦の関係構築に貢献したのである。

自分にとっての行き場はもう、どこにもなかったけどね(笑)

だけど——今回の教訓は、こうだ。

復讐も、時には、していい。


そしてもう一つ。
私はずっと、相手の気持ちばかり気にしていた。
「彼は私を好きなのか」
「私はちゃんと選ばれていたのか」
……そんなことばかり気にしてた。

でも、本当に大事なのは、
自分がその恋愛で“幸せなのかどうか】なんだ。

“好き”でも、“好きじゃなくても”、好かれなくても・・・
自分が幸せでいられる恋愛こそが、本当の意味で“いい恋”なんだって。

振り回される恋愛は、麻薬である。
ふたりとも夢の中にいた。

——今回の恋で、私はそれを、身をもって知った。
早く夢から覚めたほうが良かったけど
もう、こればっかりは
難しいね(笑)
一回かかったら、抜け出せない恋の病。
周りが何と言おうとも、気持ちも体も行動しているものなのである。

覚めるまで、すごく時間がかかった。
でも、麻薬にかられるのにも意味がある。
きっと、私には必要な経験だったのであろう。
 
まぁ、とりあえず、筋肉マッチョ好きになって、あそこが大きい人も
受け入れられるようになったし、
私の経験の幅は広がったので
良しとしましょう。
この経験が、今後に会う、様々な男性たちとの恋愛につながっていくのである。

ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました。
 

これは、私のオープンマリッジ2人目の彼氏の物語でした。
晒す目的ではないので、名前等はすべてフィクションですし、年齢や設定もすべて変えてあります。
今では、とても愛し合える人と出会えて幸せです。
大変な思いをしたけど、マッチョ好きになれて良かったと、今では思える。
 
5人目の彼氏の惨劇は、こちらをどうぞ。











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