紙の本は、やっぱりすごかった。脳科学が明らかにした「紙で読む価値」
手話通訳士のあらかわいおりです。
手話に関することを幅広く発信しています。
現在7冊の本を出版し、
2026年中に10冊の手話の本を出版するべく執筆中です。
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電子書籍が当たり前になった今、本を読むならスマートフォンやタブレットという方も多いでしょう。
私自身も、Kindleで本を読む機会は少なくありません。
しかし、そんな時代だからこそ興味深い研究結果が発表されました。
東京大学の研究チームが行った最新の研究で、「紙のマンガを読むことは、電子書籍よりも脳への負担を少なくする可能性がある」ことが明らかになったのです。(東京大学)
これは単なる「紙が好き」という感覚ではなく、脳科学によって示された成果です。
世界初、脳活動を直接調べた研究
今回の研究では、大学生・大学院生25人を対象に、同じマンガを紙の本とタブレットで読んでもらいました。
その後、MRIを使って脳の活動を測定しながら、物語の続きを読んだり内容に関する問題に答えたりしてもらいました。
これまでにも「紙のほうが記憶に残りやすい」という研究はありましたが、実際に脳活動を直接測定した研究は世界で初めてです。(東京大学)
紙で読むと「脳が省エネ」になる
研究で分かったのは、紙で読んだ人のほうが、内容を理解するときの脳の余分な活動が少なかったということです。
「脳の活動が少ない」と聞くと悪いことのように思えますが、そうではありません。
研究者は、「すでに情報が整理されているため、必要以上に脳を働かせなくても理解できる状態」と説明しています。(東京大学)
つまり、紙で読んだほうが、より自然に内容を結び付けながら理解できていた可能性があるのです。
手話学習でも感じる「紙の強さ」
私は手話通訳士試験の受験指導をしていますが、この研究を読んで「やはりそうか」と感じました。
受講生には、
「重要な資料は印刷して読みましょう。」
とお伝えすることがあります。
紙に書き込みをしたり、付箋を貼ったり、ページを戻ったりする行為は、内容を頭の中で整理する助けになります。
「あの説明は左ページの上だった。」
そんな記憶が残ることはありませんか。
紙には、文字だけではない「場所」の記憶があるのです。
デジタルが悪いわけではない
もちろん、この研究は「電子書籍は使うな」という話ではありません。
実際、研究チームも紙とデジタルを上手に使い分けることが大切だと述べています。(東京大学)
検索のしやすさ。
持ち運びの便利さ。
何百冊も保存できる手軽さ。
電子書籍には電子書籍の大きなメリットがあります。
一方で、
・深く理解したい本
・資格試験の参考書
・何度も読み返す本
こうした本は、紙で読む価値が改めて見直されるかもしれません。
私も「使い分け」をしています
普段の情報収集はスマートフォンで十分です。
ニュースもブログも、電子書籍も便利です。
しかし、本当に大切な内容や、何度も読み返したい専門書は、今でも紙で購入することがあります。
読むだけでなく、
線を引き、
余白に書き込み、
付箋を貼る。
この一連の作業そのものが、学びになっていると感じています。
おわりに
デジタル化はこれからも進んでいくでしょう。
だからといって、紙の役割がなくなるわけではありません。
最新の脳科学は、「紙には紙ならではの価値がある」ことを改めて示してくれました。
便利だから電子。
深く学びたいから紙。
そんな使い分けが、これからの学び方には最適なのかもしれません。
テクノロジーが進化する時代だからこそ、「紙をめくる」という昔ながらの体験の価値を、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。
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