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優しいたまごサンド。


昼ごはんに夫がたまごサンドを作ってくれた。
それはそれはとても優しい味で心に沁みるサンドウィッチだった。



最近の自分は心がささくれていて怒りなどを含め、感情のコントローラーを失っていて感情の波が激しくひどく暴飲暴食が続いてる。

普通に食事を摂ることが難しい。

味わって食べられない。



怒りの根本には原因があったことが感情の荒波の中でも見えてきた。


子育ても終わりに近くなり、不満ながらも子供のために自分を犠牲にしてまで世話を焼き、子供達から大切にされていないように感じるようになっていた。


頓服で落ち着いてたからもあるけど、夫の丁寧に作ったたまごサンドは優しい味がした。



昨夜遅く娘が卒業旅行から帰ってきた。

卒業旅行に向かう直前、娘は母親である自分を心配し、寂しかったら電話してね
などと気を配ってくれていたけど内面の心の中は清々していた。


娘が年齢に合わない程の甘え方で抱きついてきたり、毎日絡んでくること、母親の自分が娘の世話を焼くことを当然のように期待していることなどに不満などを溜め込んでいた。
薬の調節をしていて家事もままならない今、手助けすることもないことに苛立ちや怒りも感じていた。


卒業旅行の準備だって自分一人でやらずに友達と電話しながら手伝ってもらい、それだけじゃなく母親の自分を巻き添えにする始末。


さっさと旅行に行ってくれてしばらくゆっくりできると思って日帰りバス旅行を楽しむ時間を過ごせていた。



帰ってくる日。
普段、パパを嫌っている割には都合よく迎えに来させるだけでなく、友達までもパパに送ってもらって当然かのように頼みもせずに家に送って行かせようとする娘の狡さにも腹が立った。


友達を車でお家まで送り届け、帰宅した我々はもう深夜。

そこからお土産を広げながら土産話を始める娘。


自分はもう寝たいのに。
傾聴しなければ、と思って頑張って娘の都合に合わせてストレスを感じていた。


娘が卒業旅行で行ったのは愛知県、名古屋。
ジブリパークや食べ歩きなど巡ってきたらしい。
楽しい思い出が作れた事は何より良かったし無事に事故もなく帰宅してくれて運がいい。


この数日間娘と離れている間に娘の悪いところが見えてなかったことに気がついてしまった。


友達に対しても気遣ってるようで雑に扱ったり利用しているところなども目立ち、心配やらハラハラすることもある。


しかしもうここまで大きくなった子供の子育てに口出しは必要ない。

いくら心配しようがどうすることもできないし、なるようになる。

一緒に転がって失敗して学んでいく、と決めている。



その一部始終を夫にこぼしているのだが、うんうんといつも黙って聞いてくれている。


確実に不登校真っ只中の頃とは違って子供達は外に出て多くの友達や様々な人達と交流し社会と繋がっている。
自分の世界を持っている。


7、8年前、夫と2回目の離婚したての頃に泣きついて子供達が不登校でどん底で‥‥とこぼしてた頃とは雲泥の差。

当時、子供達が自立するためには母子分離に父親の存在の重要さを自分は夫に必死に説明していた。


母子密着はとても強固なもので、そこを割って入るのは父親の存在。
父親が母親を支え深い信頼関係を築く形で、子供は寂しいながらも自立していく。
(父親がいなければ父親に代わり母親を支えてくれる信頼できる存在がいればという意味)


自分にとって2回離婚はしたけれど、摂食障害はじめ様々な精神疾患を患って大変な迷惑をかけてきたけれどずっと離婚に応じなかった夫が信頼できるひとなのではないか、と感じた自分は

夫に力を貸して欲しいと2回目の離婚成立したばかりの夫に頼み込んで渋々ながら夫も構造に理解を深めてくれて次第に承諾してくれて協力してくれるようになっていった。


その形に今現在なって来つつあるからこのまま子供達がママを心配したり家事を手伝ったりしないで自分のことやってる方がいいんじゃない?
何とか夫婦で家事をこなして乗り越えてく方がいいと夫は言う。


確かに。


朝から浮腫んだ顔で外に出られず、とある会に出かける予定をキャンセルした自分にたまごサンドを夫が作ってくれた。


半分こして一緒に食べたんだけど夫は何も不満をこぼさないし、夜遅く自分だって遅くまで仕事で疲れてるのに娘のお迎えだけでなく、友達を送っていき、お土産もパパにはほぼなくも何も言わない。

無事、子供達が世界を作って自立していけばいい。
その目標のために今まで7、8年間やってきて子供達に巣立ってもらうためにも結婚したんじゃないの?

と言う夫。


夫は心が深く心が広いなと思った。


それに比べて自分は些細な事でピーピーギャーギャー騒ぎ立て暴飲暴食して心の中で暴れ回る。

そんな自分をちょっとかわいそうだな、と思う自分がでてきた。



苦しいのに自分を更に傷つけて。

傷ついて悲しいのに自分を傷つけることをより繰り返す自分がかわいそうだ。と。


その方法しか生き残る手段がなかったから身についたんだと思うけどかわいそうだ。


一切のことを見透かすような目で夫は自分を見て毎日様子や体調など気遣ってくれている。


夫『目が腫れぼったいね。ほとんど開いてないよ』

いっぱち『こんな顔して調子も悪くて電車乗って遠くまで出かけられないなと思ってドタキャンしちゃった』


たまごサンドもう一個ずつ食べる?と聞いてくれて頷くと夫は食パンをトースターで焼き丁寧にバターを塗ってきゅうりとたまごサラダを挟み、ちょうど半分ではなく、大と小になるようにたまごサンドをカットしてきた。


一瞬どういう意味を込めたのか心がざわついたけど、過食スイッチが入らないで済むから小さい方がいい〜と言って小さいたまごサンドをちょうどお腹にいい感じの量で助かった。

夫は過食してもいいように、大きい方を勧めてくれたけど自分は小さい過食しないたまごサンドの方を選んだ。


そんな、過食してもしなくてもどっちでもよく選ばせてくれたりする心の余裕がある夫に成長してくれたことにとても感謝しているし、安心して夫と一緒に居られる。

深く考えてないところも多いし、哲学的なことに全く興味もなくて趣味嗜好も違うし共感できないところも多いけど、凸凹でちょうどいいんだな、と感じるこの頃。


食パン買っといたのも、たまごサラダときゅうりピーラーでカットして昨夜の夜中、準備して作ったの自分。


凸凹で夫が作ってくれた今回のたまごサンド最高に美味しかった。


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