私たちは 毎日を 精一杯生きていく|漫画『傍観者の恋』第3・4巻

(※2026-07-04現在)
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『1年後に離婚』から始まる切なすぎる2人の結末は?
夫のノアの優しさに触れるたび、レイチェルは嫉妬と罪悪感から心に限界を迎えていた。
「ありがとう
不思議ね ずっと死は よそよそしくて恐ろしいものだったのに
今は怖くないの だって私は 一人じゃなかったと信じられる
レイチェルとノアのおかげよ」
そんな中、遂に訪れるアリシアとの別れ。
⋯どうして こんなところで ぼんやりしてるの?アリシアに お茶を 運ばないと「奥さま そちらは 私が頂いても よろしいですか?」「⋯⋯ ⋯あ そうだったわね⋯ アビーが飲んで」
本当に悲しいのはノアだと自分の感情を押し殺すレイチェルだったが、次第に心の均衡を失っていった。
「一年 待ってくれる? そしたら君と離婚する。君を解放してあげる」
悲しみに暮れる彼女に、ノアが告げたのは「一年後の離婚」だった。
「裏切ったのね」
条件が「他に好きな人ができたら」だったため、彼女はノアにアリシアとは別の好きな人ができたと悟る。
「一年だけ 君を 慰めさせて
弟でいいから 家族として傍にいさせて それ以上は絶対望まないし その後は二度と君の前に現れない」
しかし「一年だけ慰めさせてほしい」という彼の言葉に甘え、喪に服す一年間を夫婦として共に過ごすことを決める。
「姉さんの喪も明けたし もう過ぎてるけど 今夜結婚記念日のお祝いをしようと思って」
ようやく喪が明け、約束の離婚期日が目前に迫る頃、なぜかノアから「結婚記念日のお祝い」を提案されて⋯⋯?
「⋯分かったわ 最後の晩餐ってわけね」
涙なしでは読めない!感動のフィナーレ!!
アリシアの死と共に壊れた均衡。
壊れていくレイチェル、ノアの本心、そこへ時間が経つほどに痛感するアリシアという存在の大きさ。
喪に服す1年は薄氷を踏むような関係が続く。
みんな優しいのよ。
たまにズルいところもあるかもしれないけど。
ノアやレイチェルだけじゃない。ノアの兄・オースティンだって、口から出る言葉はともかく、ノアとレイチェルを心配しているのはわかる。
そして、妹を看取ってくれたレイチェルに感謝していることも。
3巻は本当に出口のない苦しみのような展開だったけど、4巻になってようやっと様々なすれ違いを経て、「穏やかなその後」が訪れる。
最後に出てくるアリシアの手紙は、本当に切ない。
身体が弱いために学校に行けず、男兄弟しかいなかったアリシアにとって、同年代の、同性の友人はレイチェルしかいなかった。
アリシアにとってレイチェルは人生を変えてくれた、大切で失いたくない存在だった。
しかし、レイチェルがノアと結婚したことは、自分がそうさせてしまったのではないか、と、ずっと気にしていた。
アリシアは、ノアがレイチェルのことを好きになっていることには気がついていたけれど、レイチェルがノアのことを好きなことには気がついてなかったんだよね。
みんな、断片的には気がついていることはあるのに、全てに気がついている人はいなかった。
全部が詳らかになっていれば、もしかしたら誰も苦しまなかったかもしれないのに。
でも、人生って案外そんなものなのかもしれないのかもね。
切ない。でも、この作品、この切なさの中に最後に晴れ間のようなものが差すから、大好きなのよ。
コミカライズもこれで終わりかぁ。
寂しいなぁ。
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