もしあれが芙美子さんとの 最後の時間になったら あの世で笑って思い出していたと思います|漫画『波うららかに、めおと日和』第8巻

これまでの感想はこちら。
ドラマも放送中です!
ドラマ第5話は好きなエピソードだぁ!楽しみぃ!!
あのとき、あんなこと言わなければ
なつ美は溝橋事件で出征した夫・瀧昌の無事を願いながらも、妻としての覚悟を新たにしていた。
「仕事で 来られないのは 結局何人なの!!」
「昨日帰港したから 今日には祝言したいなんて先方も無茶言うわ」
一方、慌ただしく準備された祝言の席で、仲人の郁子に導かれた芙美子は、深見の姿を見て安堵する。何ヶ月ぶりの再会だった。
「長く不在にして ご心配を おかけしましたね」
厳かな式の中、深見は長い不在を詫げた。
「特には……… いいえ心配していました お怪我がなくて 何よりです」
いつもなら素っ気なく応じるはずの芙美子だが、この日は素直に心配していたと告白する。
「………すいません 見栄を張りました 最後にお会いした日 軽口を叩いたことを後悔したので」
最後に会った時、軽口で拒絶するような言葉を口にしたことを、芙美子は後悔していたのだ。「いつが最後になるかわからないのに」という思いからだった。
謝罪を続けようとする芙美子に、深見はあの時間が楽しかったと告げ、彼女を制した。
「それ以上は 言う必要ありません
僕はね芙美子さん
もしあれが 芙美子さんとの 最後の時間になったらあの世で笑って 思い出していたと思います
それくらい楽しかった」
二人の絆は、不確かな時代の中でも確かに輝いていた。
浮かれた横っ面を叩かれたような展開!
もうね、どこから手を付けたらいいのか分からないくらい、盛りだくさんだったの。
巻の冒頭にあった郁子さんの過去のエピソードも、すっっっごく良かった!
そこで「いい話だったなぁ」って余韻に浸っていたら、瀬田くんのエピソードがきて。浮かれた横っ面をパアーン!と叩かれたくらいの衝撃を受けたの。
そして、その次に来たのが、深見さんと芙美子さんの祝言のエピソードですよ。
もうね、戦争は始まってるんです。
この祝言のエピソードだけをピックアップすれば、ただただ幸せそうな話なんだけど……。
たぶん、みんな束の間だけ帰ってきただけで、また戦争に行ってしまうんだろうなぁ……。
とりあえず言いたいのは、瀧昌さんと深見さんが乗っている戦艦が「高雄型重巡洋艦」ってこと。これは3巻の巻末で作者の西香さんが触れていらっしゃいます。
高雄型重巡洋艦の“高雄”なら、最終的には自沈処分されたけれど、戦後まで残っていた数少ない戦艦のひとつ。映画『ゴジラ-1.0』にも登場していました。
ただ、同型の鳥海・摩耶・愛宕はレイテ沖海戦で沈没しています(まあ、この時に多くの戦艦が沈没、もしくは戦闘不能になっているんだけど)。
ちなみに“摩耶”は『火垂るの墓』で清太と節子のお父さんが乗っていた艦ですね。
あの、「摩耶描かせてやる」って高畑勲に言われて、庵野秀明が『となりのトトロ』じゃなくて『火垂るの墓』に行ったという、あの摩耶。庵野秀明が事細かに摩耶を描いたけど、最終的に黒塗りにされた、あの摩耶。
更にセリフのみですが、愛宕か摩耶は『この世界の片隅に』にも出てきます。
で、瀧昌さんたちが実際に何に乗ってるのかは……私にはわからない。誰か詳しく考察している方、いらっしゃらないかしら……。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートをお願いします。
