見出し画像

AI活用は「中間管理職」?フロントエンドエンジニアにその理由を聞いた

こんにちは!イロコトの新米デザイナー、坂本です。今回は前回に引き続き「AI」をテーマに、フロントエンジニアのZさんにインタビューを行いました。

Webデザインの現場では、どのようにAIが活用されているのか?そして、インタビューの中で見えた現場のフロントエンジニアの本音をお届けします。

▼登場人物
坂本(筆者):個人制作の映像でパーツの動きをAIで付けようとし、意味不明な動きを生成しまくった経験あり。
Z:AIを活用してイロコトラジオのOPを作った人。


AIとの対話で仕上げる、コード作成

── フロントエンジニアの仕事の中で、どのようにAIを使用していますか?

Z:もちろんWebサイトのコーディングをするのに使っています。僕はGitHub Copilot※をベースに、ClaudeやGemini、Chat GPTなどの最新モデルを状況に応じて使い分けていますね。

GitHub Copilot=AIが条件にあった最適なコードを提案し、プログラマーのコーディング作業を支援してくれるサービス。

Github Copilot

Z:Webサイトを作るときはHTMLやCSSで見た目を作って、JavaScriptやPHPで機能を作るといった感じの流れになるんですが、そのJavaScriptやPHPの処理をメインで書かせたりしています。

HTMLやCSSなどの「人間の目で見て比較・調整が必要な見た目の部分」はまだ業務で使えるレベルかというと厳しいので、そこは自分の手で調整を行っていますね。

── まだまだ発展途上なんですね。AIへの指示(プロンプト)の出し方で、工夫していることはありますか?

Z:複雑なものを組みたい時は、チャット欄での短文指示ではなく、別のエディタ等であらかじめ仕様書や指示書をまとめ、それを「以下の仕様に従ってコードを書いてください」と長文のプロンプトとして提示するようにしています。

それでも一発で完璧なものは稀なので、実際に動かしながら「ここ、挙動が変じゃない?」と再質問を繰り返し、対話を通じて完成度を高めていくのが基本ですね。

AIを使った実装事例

── 実際の案件で、AIを使って実装した機能の例をお聞きしたいです。

Z:最近だと、ガールズバンドポータルサイトのリニューアルのお仕事で、その中のスケジュール機能を実装する際の一部で活用しました。

バンドポータルサイトのスケジュール機能

── なるほど、こういったシステマチックな部分の実装で特にAIを活用されているんですね。

Z:そうですね。このような動的サイトは機能が多かったりするので、実装の仕方を考えるときにAIを活用することも多いです。

AI活用は「中間管理職」?

── AIを活用していて、大変なことはありましたか?

Z:大変というか……いやあ、正直なところ、コーディングのモチベーションに影響している部分はあったりするんですよね(苦笑)。

── あ〜……!やっぱりそういった部分もありますよね……

Z:自分でロジックを考えてコードを書いて、その通りに動いた時に「ちゃんと動いた!」という達成感を得られる。そういう部分に自分はコーディングの楽しさを感じていて。

でもこの方法だと、AIに指示を出し、上がってきたものをチェックして、ダメならまた指示を出し直す……その繰り返しなんです。

ある時、ふと思ってしまったんですよね。「あれ?中間管理職じゃん!」って(笑)。

AIとの板挟み状態に……

── 前線でコードを書いていたはずが、いつの間にかマネジメント業務になっていたと……。

Z:そうなんですよ。おかしいな、僕は現場でゴリゴリコードを書いていたはずなのに、AIという部下の成果物を延々とチェックするマネージャーになってるぞ、と。

こういった感想が出てくるのは、AIを仕事に活用するようになってからだなと感じますね。場合によってはコーディングの効率をAIで上げた代わりに、デバッグにかなり時間がかかるなんてこともありますし……(苦笑)

フロントエンドエンジニアの役割はどう変化していくのか

── 今後AIの活用が推進されていく中で、フロントエンドエンジニアとしてどう行動していくべきとお考えですか?

Z:うーん……先ほどはちょっと色々言っちゃいましたが(笑)AIはいま、少しづつプログラミングのロジック部分を代替できるように進化している最中です。だからこそ、アニメーションの細かな設定や、最終的な見た目の微調整といった、人間の手による調整の価値が相対的に高まっているように感じていて。

AIを使って業務を効率化し、そこで浮いた時間を人間にしかできない「ユーザーやお客様の視点に立った上での調整」に充てる。

AIを活用することにより一般の方のコーディングへのハードルも下がってきている今、それがプロのフロントエンドエンジニアとしての生存戦略になると考えていますね。


実は……

前回の記事と今回の記事では「AI」をテーマにインタビューを行いましたが、実は……この記事もAIを活用して書いているんです。

主に使用しているのは、「NotebookLM」というGoogleから提供されているAI。

手順としてはまずインタビューをボイスメモで録音し、それを読み込ませ構成を作り、インタビュー内容を整えて叩き台を作成。それをひたすらに調整・加筆し、自分で記事を読みながらトピックを追加したり、言い回しを変えたりして執筆しています。

筆者のAIへの指示出しの一部

やり取りの数は、AIに数えてもらったところ21回。このやり取りだけでも、Zさんの言う「中間管理職」の意味合いを体感しました……。

ときには「どうやって指示をすればいいか」を聞くこともあり、AIの上手い使い方を問われる時代になっていくのではないかという実感がありました。


これからもイロコトは、最新の技術を柔軟に取り入れながら一人一人のクリエイティビティをさらに拡張し、AIとの共存の方法を探りながらエンタメの魅力を最大化するWeb系クリエイティブの制作を行っていきます!

次回以降は少し趣旨を変えて、インタビュー以外の記事も投稿されていくかも……?ぜひフォローの方もよろしくお願いいたします!

この記事でイロコトに興味を持ってくださった方は、ぜひ公式サイトもご覧ください!

▼イロコト公式サイトはこちらから

▼前回の記事はこちら

また、イロコトの様子をさらに知ることができる「イロコトラジオ」をSpotifyなどのポッドキャストで不定期放送中です!

▼AIに関する話題が出ているラジオはこちら