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Webデザイン制作会社のリアルな「AI活用法」をお伝えします

こんにちは!イロコトの新米デザイナー、坂本です。今回は「AI」をテーマに、社内で特にAIを活用されている社員の方々にインタビューを行いました。

インタビューの中で見えてきた、「Webデザインの現場でのAIとの向き合い方のリアル をお届けします。

▼登場人物
坂本(筆者):AIに創作したキャラの設定を読み込ませ、そのキャラだと思い込ませて会話することに一時期熱狂していた。
林:AIに自分のことを「爆美女」と呼ばせている、爆美女しごできデザイナー。


判断は人、たたき台はAI

── デザイナーの業務で、どうAIを組み込んでいますか?

林: いま一番助かっているのはバナーの構成案出しですね!AIに複数の切り口を提案してもらっていたりします。

流れとしては、まずお客様からの必須要素を書いて、それらを優先順位順に並び替えてもらった上で複数の構成案に落とし込んでもらうって感じです。精度が低いなと感じる時は、「これは優先度が低いので下部に小さく」など自分自身で優先順位を再整理して補足すると、改善したレイアウト案が返ってきます。

── 自分で手を動かす前に、AIと打ち合わせをするような感覚ですね。

林: そうですね。例えば5つの案が提示された時、「この真ん中の案がいいな」と即座に判断できれば、残りの4案分を手を動かして作る時間をショートカットできる。実制作に入る前の「大元の迷い」を大幅に排除できるのがとても便利です。

提示された案の良し悪しを判断するにはデザイナー自身の審美眼が必要ですが、イメージを固めるまでの時間を短縮できるようになりました。

実際に筆者が仮のバナー制作で試してみた様子

── とても役立っているんですね!Webサイトなど、バナー以外のデザインにAIを活用されることはありますか?

林: Webサイトを1から、となると全体に関わる構成の話や情緒的な部分の話にも広がってくるので、まだ私たちが手がけているような作品のレベルには届いていないかな、という感覚です。まだ検証を続けていくべき段階ですかね。

あ、でも最近お客様から「構成は同じで、少し色味を変えたデザインを見てみたい」と言っていただいた時に使用したりしました。黒基調のダークめなデザインを、白基調でシックなデザインにする、みたいな。

元々作成したデザインを読み込ませて、出力されたものを参考にしながら元デザインを調整することで時短を図ることができました。AI側がこちらが入力した情報の学習をしない設定にすることもできるので、重宝しています。

「Figma Make」で想像を形にする

── 他にも、デザインを形にするための検証も個人的に行われていると伺いました。

林:はい。コーディングの知識がなくても、デザイナーが一人でどこまで実装に近い形を作れるか試してみたんです。推しアイドルの誕生日(センイル)企画サイトを題材にして。Geminiに「ファンが曲をリクエストして運営に届けるためのWebサイトの構成」を相談して企画を詰め、その内容をFigma Makeに投入しました。結局、AIと276回も打ち合うことになったんですけど(笑)。

── 276回!気が遠くなりそうな数字です。

林:時間がすごくかかったわけではないんですけど、数字で見ると結構やり取りの数は多かったです(笑)。でも、結果としてSNSシェア機能まで備えたプロトタイプを独力で完成させることができました。

林さんのFigma Make画面と、プロトタイプの一部(一部ベタ塗り処理済)

── 様々な挑戦をされていますよね。社内でも、よく知見を共有してくださっているイメージがあります。

林:たしかに、デザイナーが週一で集まって話す「デザイン分科会」や、社内Slackでもたまに「こんなことができました」という報告はしますね。私に限らず、社内全体で得た知見は共有していこうという空気感があると思います。

社内雑談Slackでの一幕(一部ベタ塗り処理済)

ボイスメモでバナー添削

── 他にも、AIを活用された事例はありますか?実際の業務以外でも構いません。

林:そうですね……定期的に社内のデザイナーとマンツーマンで「言語化道場」というデザインの良し悪しをロジックで説明するための練習会をしているんですが、最近はそこにAIを組み込んだりもしてますね。「いまいちなバナー」に対してデザイナーに説明してもらった改善内容をボイスメモで録って、それをAIにインプットしたらブラッシュアップしてくれるのか、ということを試したり。結構ちゃんと汲み取って改善したものを生成してくれたりします。

プロンプトと生成物(上:ChatGPT、下:Gemini)

── そんな活用方法もあるんですね!デザインにおいて、少しずつAIが活用できるようになってきていることがよく分かりました。

林:こういったものの精度を上げて、いつかは案件にも活用できるようになっていけばいいなと思っています。まだまだこれからAIの技術は発展していくと思うので、色々試していきたいです!


ということで、今回はAI活用をよくされているデザイナーの林さんにインタビューをさせていただきました!

今後、「コーダー編」として「AI博士」とも密かに呼ばれているフロントエンジニアの方のインタビュー記事も投稿予定です。また、インタビュー以外の記事もそのうち投稿されるかも……?ぜひフォローしてお待ちください!

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