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境界線を持つことは、じぶんを守るやさしさでもある

025じぶんに還ると、毎日はもう少しやさしくなる。

この連載「じぶんに還る 0次予防」では、
じぶんの感覚を取り戻し、心地よくととのえていくための視点を綴っています。

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前回は、比べるほどじぶんの音が聞こえにくくなる、ということを書きました。
今日はその流れの中で、
境界線について目を向けてみたいと思います。


やさしい人ほど、境界線があいまいになりやすい

相手の気持ちを考える。
場の空気を感じる。
求められていることに応えようとする。

そうしたやさしさは、とても大切なものです。

でもそのやさしさが、
いつのまにか
「じぶんを後回しにすること」になっていることがあります。

頼まれると断れない。
本当は無理なのに引き受けてしまう。
気づけば、疲れている。

それはやさしさの不足ではなく、

境界線が少し曖昧になっている状態かもしれません。


境界線は、壁ではなく「輪郭」

境界線というと、
どこか冷たく感じることがあるかもしれません。

でも本当は、
人との間に壁をつくるものではなく、
じぶんの輪郭を保つためのもの

ここまではできる。
ここからは少し難しい。
いまは余裕がない。

そうした感覚を大切にすることで、
じぶんはじぶんでいられる。


境界線がないと、じぶんの感覚は遠のいていく

なんでも引き受ける。
すべてに応えようとする。
無理をしてでも合わせる。

その状態が続くと、
じぶんがどう感じているのかが、
わかりにくくなっていきます。

疲れていることにも気づかない。
本当は違うと思っていることを、そのままにする。

そうして、
じぶんとの距離は少しずつ広がっていく。


境界線は、やさしさを長く続けるためにある

じぶんを守ることは、
誰かを遠ざけることではありません。

むしろ、
無理のない状態で関わるための土台。

疲れきってしまう前に、
少し引くことができる。
無理を重ねる前に、立ち止まれる。

そうすることで、
やさしさは続いていきます。

境界線は、やさしさを守るためにある。


小さな「ここまで」を大切にする

いきなりはっきりと線を引かなくていい。

まずは、小さく。

いまは難しい、と感じる。
今日はここまでにする。
少し考えさせてほしい、と伝える。

それだけでも、
じぶんの輪郭は少しずつ戻ってきます。


0次予防は、じぶんを守る感覚を育てること

不調になる前にととのえる。
それは、じぶんの感覚に気づき、守ることでもあります。

どこまでが心地いいのか。
どこからが無理なのか。

その境目を感じられること。

それができると、
じぶんとの関係は、さらにやさしく、安定していきます。


最後に、ひと呼吸

いまの私は、どこで境界線があいまいになっているだろう。
そして、ほんとうはどこまでを大切にしたいのだろう。

今日もまた、じぶんに還る一歩を。

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