人間ドックで運命のめぐり合わせが起きた
の続きの話
この3年前の人間ドックを申し込んだあと、友人(Aさんとしましょう)から「手術しまーす」みたいな連絡があった。
えっ?どうしたの?って聞いたら
「肺がん」
って。
恐ろしく軽いノリで。
ノリが軽すぎて、言って良い冗談と悪い冗談がある、って怒りそうになりました。
けど、どうやら本当でした。
幸いにもAさんは本当に早期発見で、人間ドックで小さな影を見つけてくれたらしい。
片方の肺を半分切除したけれど、ほんの数日で退院できたみたい。
とはいえ、色々と大変だっただろうなぁとは思う。
このAさん、本当にすごい人。
私はひっくり返ってもAさんのようにはなれない。
まぁ、誰であろうが自分は自分以外の何者にもなれない、ってことに気づくのに40年かかりましたが。
その後自分もガンを患うなんて夢にも思っていなかったのですが、色々と相談させていただいたり、心の支えになってくださったり、と本当にお世話になってます、ありがとうございます。
さて、退院して元気になられたAさんとお話する機会がありまして。
正確にはメッセンジャーのやり取りですけど。
Aさん「人間ドック受けといたほうが良いですよ!」
私「私も受けることにしました!」
Aさん「僕のガン見つけてくれたクリニック紹介します」
私「あー!今年は別のクリニックに申し込んじゃった!来年そこで受けますね」
Aさん「がん保険の見直しもしといたほうが良いですよ」
「がん保険の見直しもしといたほうが良いですよ」
「がん保険の見直しもしといたほうが良いですよ」
…この言葉をきちんと受け止めずに流してしまった私
後々、深夜の病棟でさめざめと泣くハメになるのです。
Aさん、あなたはもしかして予言者だったのか。
そして、時は流れ翌年。
Aさんにご紹介いただいたクリニックで人間ドックを申し込みました。
「去年胃カメラされたんですね。大腸とか脳ドックは?」
私「やったことないです」
「この歳なら一度受けといたほうが良いですよ」
私「じゃあ、それもお願いします」
ってなわけで古の携帯電話ショップの契約時の勢いのごとく、おすすめオプションをつけて申し込み完了。
結果的に、
ガンを患ったAさんから紹介されたから
そこで大腸内視鏡検査を勧められたから
回り回って、私のガンも見つかった
もし、このとき、Aさんとの絡みがなかったら。
もし、Aさんのガンを見つけてくれたクリニックを紹介されてなかったら。
おそらく、未だに、がん細胞は私の大腸内でのうのうと暮らしていたはずです。
しらんけど。
もしかしたら、他のクリニックでも大腸内視鏡して見つかってたかもしれないけど、ステキな巡り合わせに感謝して生きてるほうが気持ちいいじゃないですか。
だから、そういうことにさせておいてください。
で、この年の人間ドックですが、朝から脳のMRIを撮って。
身体検査だ、血液検査だ、エコーだ、なんだかんだと一通りの検査を済ませて。
いよいよ、大腸内を空っぽにするために、下剤を飲みまくって、おしりから出しまくる、いわばマンションの排水管洗浄みたいな、そんなお仕事の始まりです。
飲んだのは「マグコロール」というお薬。
普通においしい。
薄いポカリみたいな感じ。
ただ、これを2時間ほどかけて2リットル飲んでゆく。
ここのクリニックは本当に快適で、カーテンで仕切られた半個室の中でソファに座りながら下剤を飲んで、催したらカーテン開けるとそこはトイレ。
この距離感と、スピード感大事、超大事。

飲み進んでゆくと、おしりから噴水状態。
これはやったことのある人にしか分からない苦行。
でも、苦行なのに、ちょこっとだけ楽しい。
最初ちょっと戸惑ったのは、出たものが完全に透明になる、つまり大腸の中がきれいになってることを確認してもらうため、看護師さんを呼んで、出たのを診てもらうんですよね。
これはちょっと恥ずかしかった。
「いいですか?」
「ダメです」
「これでいいですか?」
「まだダメです」
なんてやりとりを何回もしてってのは排泄物見られて恥ずかしいやら、看護師さんに何回も見せて申し訳ないやらで、なんとも言えない気持ちでした。
今となっては、ガンの手術で入院したときも何回も排泄物チェックしてもらったので、もう慣れっこですけど。
慣れって怖い。
結局下剤を全部飲みきったところで、看護師さんが来られて
「そろそろ時間ですし、もう良いでしょう」
って連れて行かれて、鎮静剤で即落ち。
鎮静剤入れられて、ぼやーっと意識が遠のいて落ちていく感覚は、なんとも気持ちのよさまで感じます。
寝ているうちに、胃カメラも終わり、続いて大腸内視鏡も終わり、またもや気がつくと知らないベッドで起床。
しばらく休んでから、検査結果を聞きに行きます、
この年(ガンが見つかる前年)の人間ドックでは、大腸内視鏡検査の結果、ポリープが4つ見つかりました。
ポリープはそれほど大きくなかったので、その場で切除したということ。
「今年ポリープ見つかったんで、来年も内視鏡検査受けてくださいね」
「えっ、またあの下剤飲まなきゃなんないんですか」
「はい、がんばってください」
というやり取りをしたことを覚えています。
そんなに下剤が嫌だったんだな、私。
すべての検査が終わって開放されるのはもう夕方。
居酒屋に繰り出して1人打ち上げを楽しみにしていたんですが。
いたんですが。。。
その後倒れました。
会計済ませたんですよ。
で、さぁ帰ろうと思ったら。
お腹がさしこんできて、痛くて痛くて、立つこともできなくなり。
会計のレジの前で倒れ込んでしまいました。
「だっ大丈夫ですか!?!?」
ってなわけで、待合室のソファーに寝かされまして。
あぁ、こりゃ打ち上げはムリだなぁ、なんて失意にくれておりました。
後々判明したんですが、この翌年、ガンが見つかってS状結腸というところを腹腔鏡手術という手術で切除したのですが。
その手術から目覚めたあと、ハンパなくお腹が痛くなって病室で悶絶することになりまして。
痛さのあまり叫ぶ私。
「どうしたんだろうねぇ」なんて、冷ややかなお医者さんや看護師さん。
どうやら、内視鏡検査や、腹腔鏡手術の際には、ガスを使ってお腹を膨らませるらしいんです。
それが抜けにくい体質みたいだねー、ってことになりました。
今年は人間ドックではなく、手術した病院で大腸内視鏡検査を受けるんですが、ガス抜きしっかりしてください、と強調しておこう、絶対。
というのが、ガン発覚1年前の人間ドック。
癌サバイバー先輩との不思議な巡り合わせで、ガン発見の道筋が立ったのでした。
繰り返しになりますが、人間ドック大事、検査大事。
血液検査で数値が出る前に、自覚症状が出る前に。
きっちり検査を受けておくことを、本当にオススメしたいと思います。
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