まさか、ね。
退院して5日目の土曜の朝。
夜の2時と4時に目が覚めたものの、寝ることはできました。
しかし、やっぱりどうにもお腹が痛い。
その日の朝も時折大きな痛みがやってきて、その最中はちょっと動けなくなる。
土曜なので午前中しか病院空いてないし、これを逃すと日曜日はどうすることもできない。
というわけで、念の為に行きつけの内科に行ってみることにしました。
診察室に通されまして、いつもの先生に
「実は大腸がんが見つかって腹腔鏡手術して、月曜日に退院したばかりなんです」
先生「えっ、そうなん!?」
「で、合併症で腸閉塞起こしちゃって、2週間入院してたんです。
ようやく治って退院したんですが、どうにも昨日からお腹が痛くて…」
先生「それは大変やったねー。まぁ、でも、まさか再発するわけないよw じゃあ診てみるからベッドで横なってくれる?」
先生は
「何を心配してんだよ」
くらいのテンションで笑いながら応えてくれました。
ベッドに横たわりお腹を出す私。
先生が聴診器を私のお腹に当てた瞬間。
本当に「当てた瞬間」
いつもにこやかな先生の顔が一瞬にして固まった。
あの表情は今も忘れられません。
「あれあれあれあれ?いや…これは…ちょっとマズイなぁ」
「すぐレントゲンの準備して」
と看護師さんに伝えられました。
えー、こんな病院にもレントゲンあるんだぁ、なんて思いながら、大学病院よりもかなり小さなレントゲンの機械でお腹を撮られます。
少し後、再度診察室に呼ばれて、レントゲンの写真を見せられました。
先生は神妙な顔つきで
「これね、小腸なんやけど、何箇所か白い塊があるでしょ」
「はぁ」
先生「イレウスを起こしています。紹介状を書くから、今すぐ入院セットを持って元の病院の救急外来に行ってください」

えーっと…そんなことってあるの?
せっかく退院したのに…。
まぁ、でも、仕方ないし、とりあえず大学病院行きますか。
嫁さんに電話して車で迎えに来てもらって、家帰って。
月曜日に荷解きした入院セットをまた荷造りして。
色々ありすぎて考えがまとまらない頭のまま、何回も通った大学病院に向かったのでした。
