手術室にようこそ
入院前に病院で手術の内容や麻酔についてある程度説明を受けていたわけです。
今回の私の手術は「腹腔鏡手術」とってお腹の左右に4箇所ほど小さな穴を開けて、そこから器具を入れて行うらしい。
開腹手術よりも治りも早くて、正確な手術を行えるってことでした。
医療の技術すごい。
あと、手術が終わって麻酔が切れた後、傷跡が痛みださないようにするための麻酔も入れてくれるらしい。
硬膜外麻酔といって、背中から脊髄の近くに管を通してそこに麻酔を入れて術後の痛みを和らげられるらしい。
医療の技術すごいすごい。
最初、脊髄の近くに管通すって聞いてちょっと不安だったけど
「あなた若いから大丈夫ですよ」
って安心させてくれた。
てゆうか、癌だって分かってから、色々と「まだ若いから」と言われることが多かったんだけど、もうアラフィフなんですが。
決して「若い」といえる年齢ではないんですが。
いわゆる熟女と呼ばれる方が、全然年下なんで、もうジジイに近い域に入っていることは自覚しております。
ただそれでも病院業界においては、まだ若い人材らしい。
さて、入院初日、担当のお医者様が部屋にいらして、今回する手術の内容を事細かに説明してくださる。
いうなれば、手術界の重要事項説明。
で、いろいろなリスクなども説明してくれて、はい分かりましたよ、と書類に次々とサインをする。
「聞かれているかと思いますが、今回、腹腔鏡手術という手術を行います」
「はい」
「お腹の左右に4箇所ほどの小さな穴を開けます」
「はい」
「で、おヘソの上を5センチほど切ります」
「ファッ!? 腹腔鏡手術ってお腹切らないんじゃないんですか!?」
「いや、切った大腸を取り出す穴が必要ですから」
「あ、そりゃそうか(納得)」
いや、衝撃でした。
考えてみたら当たり前だけど、お腹切らなくて済むと思っていたから、割とビビりました。
てゆうか、なぜ切らなくて済むと思い込んでいた、俺。
手術自体は3~4時間かかるとのこと。
朝9時に手術室入って、1時間程度準備して、10時から14時まで手術。
麻酔覚まして部屋に戻ってくるのは15時くらいとのこと。
そんなに長い時間、複数のお医者さんや、たくさんの看護師さんに面倒みてもらえるんだなぁ。
ありがたい、ありがたい。
入院したのは金曜日の朝。
手術は月曜日。
金曜日は普通に暮らして、土曜の昼食を最後に絶食。
術後の経過にもよるけど、絶食5日くらいです、と聞いて
「5日も絶食するんですか!?」
なんて言ったのを鮮明に覚えてます。
結果的に倍の10日絶食したぞ、俺。
5日程度で驚くな。
しかもその後、もう一回10日絶食するぞ。
人間、点滴だけでこんなに生きていけるのかと驚いたわ。
てゆうか、だいぶ後から知ったんですけど、まだ体力があったから点滴だけで生きていけてたんですね。
治る見込みがあるから、それまでの一時しのぎで点滴だけで生きていけたらしい。
本当に口から物を食べられなくなった方に、少しでも生きてほしいからと点滴を打ち続けたら、それはかわいそうなことになるんですってね。
週末を特に不安もなくのんびり過ごしまして。
いよいよ手術当日、月曜の朝。

血栓症、いわゆるエコノミー症候群防止の為、圧力をかける特性タイツを履かせていただきます。
ニーソックスと絶対領域が出来てちょっとかわいい。
いよいよ手術室に移動する時間が近づいてきました。
実は入院前に氏神様で病気が治る祈願をしていただいて、お守りをいただいたんです。

看護師さんに、これを手術中近くに置いておけないか伺ったところ、
「大丈夫ですよ」
と手術室に持ち込ませてくれました。
ありがとう看護師さん。
さて、いよいよ手術室に向かいます。
さすがに緊張する。
看護師さんに付き添われ、手術室前でなんか手続きして、ものものしい自動扉が空いて、入室。
うわあー、すげえ、本物の手術室だ!!
俺、今からここで手術されるんだ。
なんかいっぱい機械並んでて、いっぱい管が垂れ下がってて、たくさんの人が専門用語っぽいので打ち合わせやチェックみたいなのしてて。
こんなの安心するしかないやん。
医療のことは全然分からないけど、こんなすごい人や機械に囲まれて手術しくれるなんて幸せだなぁと思いました。
さぁ、いよいよ手術が始まります。
