中島板のエスノグラフィ的音楽アルバムTOP30を垂れ流すぞ【ひとりごと】
ロジックの整合性を厳密にチェックするタイプの記事ばかり書いてて疲れました。
ということで、気分転換に「自分の好きなものだけ好き勝手に垂れ流す」休憩記事です。
題して、中島板を構成するエスノグラフィ(民族誌)的音楽アルバムを30枚、紹介するの巻。これは私の血肉である。たぶん。なお、案の定30枚に収まりきらず泣く泣く削った。
並べてみるとやはり節操がない。
あと削る作業を頑張ったら、案外普通?王道?のセレクションになったかも。
でもいいんだ。これは「超個人的エスノグラフィ」だから。仮に「俺こんなマニアックな音楽知ってるんだぜー」的な自慢リストにしてしまったら「自分史」にならないのだ。
つまり、格好つけて Blonde Redhead とか入れようとしたけど、やめました。……この文章自体が既にかっこつけ?それはそう。
ランキングは便宜上付けた感が強いです。
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【30〜21位】
30位:《Ben Folds Five》Ben Folds Five

これは真っ先に思いついた。ピアノパンクの金字塔。ベン・フォールズの負け組歌詞は未だに私の研究対象。あとベンさんはソロよりバンドのほうが楽しそうです。
29位:《ハヤブサ》スピッツ

「癒し系国民的ポップバンド」として消費されがちなスピッツだが、実はゴリゴリのギターロック。知ってくれ。個人的にはコピーバンドで《8823》をやって、あまりにもドラムに適応できず轟沈した素敵な思い出あり。
28位:《Fresh》Sly & The Family Stone

これはもうリズムの粘り気だけを享受してた一枚。とことんファンキーなんだけど、現在もなぜか睡眠導入剤として機能している。
27位:《The Hustle》G. Love & Special Sauce

サーフ・ミュージックの文脈も知らずにジャケ買いした一枚。ヒップホップ + ブルースのミックスに絶頂。「ジャケ買いの達人」とか痛々しい自称をしていた頃の黒歴史が私を殴る。
26位:《Siamese Dream》The Smashing Pumpkins

《Mellon Collie〜》と迷ったけど僅差でこっちにした。ジミー・チェンバレンのテクニカルで四角いグルーヴは、散歩しながら聴くと足がまったく跳ねない。
25位:《大人》東京事変

なんか知らんが金沢に一人旅した時に死ぬほど聴いてたアルバム。カニ美味かった。事変の中では一番好き。歌声はもちろん、とにかく演奏に聴き惚れる。昨日は浮雲、今日は刄田綴色、明日は亀田誠治中心に聴こう、と多面的に消費できる。
24位:《Life》The Cardigans

コピバンのために聴いたらいつの間にかハマっていた。《Carnival》はたぶん今でも叩ける。ハットの16分がなんか歪んでる、変なグルーヴを再現できなかったけど。
23位:《Shadows Collide With People》John Frusciante

ジョンなら《Niandra〜》だろ!って人も多いだろうが自分はこっち。だって(比較的)聴きやすいんだもん。あとこのアルバム聴くとなんかアイス食べたくなる。
22位:《Six Degrees of Inner Turbulence》Dream Theater

DTと言えば一般的には《Images And Words》なんだろうが、個人的にはこちら。中島板にしては極めて珍しくメタル寄りだが、正直メタルとは思ってない。余白もあるし、完全に構造美で聴いている。いや、超絶技巧性と変拍子は未だにアナライズできてないけど。
21位:《Please Mr. Lostman》the pillows

たぶんこのリストで一番「雑」なバンド。だがそれがいい。永遠のブレイク寸前は本当に寸前のまま終わった。だがそれがいい。あとフリクリ。
【20〜11位】
20位:《インソムニア》鬼束ちひろ

鬼束姐さんは「私情の剥き出し」という一点において日本随一の女性シンガーソングライターだと思っている。Cocco姐さんの《クムイウタ》とどっちにしようか迷った結果、より「分からない」鬼束姐さんを選んだ。たぶん。
19位:《Remember That You Will Die》Polyphia

このリストの中ではかなり新しいほう。超絶技巧のお洒落プログレがYouTubeでバズるという、昔の私だったら信じられないだろう現象を見せてくれた。私は今未来に生きている。
18位:《True》L'Arc〜en〜Ciel

小〜中学生の時に狂ったように聴いてた。ラルクと言えばドラマーがsakura期/yukihiro期でグルーヴがずいぶん変わるが、今聴いてしっくりくるのはsakura。《The Fourth Avenue Cafe》は、モチーフになったカフェが比較的近所にある。
17位:《Entertainment!》Gang Of Four

これは確か数ヶ月だけ付き合った元カノが教えてくれたアルバム。このバンドのギタリストがレッチリの初代プロデューサーと知った時は、「因果は巡る」とか中二なことを考えたもんだ。
16位:《さんだる》たま

日本の異端的天才集団。あのホラーな童謡ともいうべき音像を聴いて、恐怖を覚えない人が信じられない。まあ私も安易にスナックのカラオケで《さよなら人類》を消費してるんですが。
15位:《311》311

これは完全にベース&ドラムのリズム隊の技巧を中心に聴いているバンド。留学時代に所属していたマーチングバンドクラスの、ドラムラインのリーダーのフェイバリットでもあった。
14位:《The Stone Roses》The Stone Roses

イアン・ブラウンのボーカルはぶっちゃけ好みではないが、レニのドラムを聴くバンドとして捉えている。ごめんねイアン。あのグルーヴでサラミ5本は食える。サラミなのは私が今食べたいツマミだからだ。
13位:《Maybe You've Been Brainwashed Too》New Radicals

偉大すぎる一発屋として名高いグレッグ兄さん。《You Get What You Give》は当時の若者を熱狂させたアンセムだし、今の大人になった私のアンセムでもある。大人になりきれていない。てか、今YouTubeの公式PV見たら2.2億回再生されてた。そりゃ表舞台から引っ込むわ。
12位:《Who Killed The Zutons?》The Zutons

大学の頃、局所的に流行った。緩さと緻密さのハイブリッドの中に、どこか間の抜けたサックスが浮いて入るバランスが最高。あとアルバムタイトルが最高にクール。
11位:《The Marshall Mathers LP》Eminem

アメリカの高校に通うなら、聴いてないとお話にならなかったアルバム。その韻の狂気的な構築に気付いたのは大人になってからで、ティーンの頃は無邪気に please stand up してました。
【10〜1位】
10位:《Californication》Red Hot Chili Peppers

正直、BSSMよりはうーん、という感じなんだが、比較していたのもあって結果的にはこっちも擦り切れるほど聴いていた。《Around The World》は私のカラオケの定番曲です。
9位:《MONTAGE》YEN TOWN BAND

90年代のサブカル ↔ メジャーの橋渡し。映画『スワロウテイル』の無国籍感は、「もし東京が移民の街だったら」をリアルに描いてて本当にワクワクした。ストーリー自体はあまり救いがないけど。これが岩井俊二よ。
8位:《Morning View》Incubus

Incubus は高校留学時代のガールフレンドと一緒によく聴いていた。ハイスクール内でも cool 枠だった“very OK”なバンド。なお、このアルバムは帰国後に聴いた。間違いなく名盤だが、今でも胸が酸っぱくなる。
7位:《Add9 Suicide》ZIGZO

「ビジュアル系の同窓会」として雑に消費された悲劇のバンドだが、このアルバムは本気で「オルタナを日本語で真正面から成立させた」特異点だと思う。過小評価の名盤。記事書いてみるか。
6位:《Sound & Color》Alabama Shakes

個人的・21世紀最大の衝撃。離婚前後に死ぬほど聴いていた。ブリタニー・ハワードの声は素直に驚愕も感動もできるし、ブルース/ソウル/ファンク文脈としても最強。
5位:《無罪モラトリアム》椎名林檎

中3〜高1ぐらいの時の私の救世主。「初期衝動」としか言えないサウンド、果汁100%。あの丸サも収録されてます。カースケさんのドラムにも憧れたもんだ。
4位:《Überjam》John Scofield Band

このリストで唯一のジャズ/フュージョン枠。電車などでの移動中に擦り切れるほど聴いた。どっちかというとアダム・ダイチのドラム中心に聴いて、「ん、今のフレーズどうやって叩いたん……?」10秒巻き戻す、みたいに消費してた。
3位:《Crash》Dave Matthews Band

実はある程度大人になってから、急激にお気に入りに上昇したジャムオルタナの名盤。《#41》で足踏みしながら芋焼酎のロックを飲んでいる。この良さがわかる彼女募集中。
2位:《Marquee Moon》Television

東京在住の私にとっては鉄板の都市アルバム。ヴァーレインのガラスみたいな声と絡み合うツインギターが高円寺の夜道の酔い覚ましにぴったりなのだ。未だにパンクとは思えていない。
1位:《Blood Sugar Sex Magik》Red Hot Chili Peppers

文句無しに最も聴いた一枚。隙間たっぷりのサウンドメイク、音の生々しさと分離感、時代を越えるファンクネス、全部崇拝している。今でも酒飲んで聴きながら、独り部屋で踊っている。
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さて、完全に本能の赴くまま、手癖で好きに書いたが、それでも傾向がここから見出せるのが面白いところ。
私の場合、
●アメリカ留学の流れで聴いた文脈
●元ドラマー文脈
●過去〜現在の生活の中での思い入れ文脈
と、綺麗に3軸に分かれていて(複数の軸を兼ねるものもある)、ここから「自分的文化史の輪郭」を垣間見ることができる。
結局私は、音楽ではなく、自分のいた場所の「重力」を記録していただけなのかもしれない。
よい気分転換と棚卸しになったので、皆様もぜひやってみてはいかがでしょう。
コツは「変に格好つけたリストにしないこと」、その一点だけです。
あー楽しかった。
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