22.古代ギリシャの嘘⑤
画像は以下のサイトから転載。
ついにギリシャ哲学です。長いのでギリシャ哲学自体も回を分けてお伝えします。
イオニア
古典期を通じて、古代ギリシャは小さな都市国家の集まりに過ぎませんでした。

また、都市国家同士は対立し合ってもいました。そしてのちに戦うことになるペルシャは、広大な帝国を築き上げていました。

紀元前六世紀半ば、西アジアはバビロニア、メディア、リディアと三つの王国に分割します。そして紀元前五四六年、ペルシャはリディアを破り、小アジアを併合します。
その後、ペルシャは海岸沿いのギリシャの都市国家を徐々に征服していきます。その後キュロスはバクトリアナを征服し、紀元前五三九年にはバビロンに対して進軍しました。
ギリシャ人のマギとの接触は、イオニア地方の都市国家の征服に起因しています。

ギリシャ語のマゴスは、古ペルシャ語のマギから来ています。アレクサンドロス大王の死後までの期間(紀元前三二三年)、マギという言葉はイオニア方言のギリシャ語にのみ登場します。
ヘロドトスの『歴史』はイオニア方言で書かれたものですが、以下の記述があります。
嵐は三日間つづいた。最後にマギは、テティスとネレイスたちにも犠牲を捧げ、風に生贄を捧げ、呪文を唱えた。こうして四日目に風はやんだ。あるいは、風が自らやんだのかもしれない。かれらはイオニア人から、ペレウスがテティスを連れ去ったのはこの地からであり、セピアの岬はすべてテティスとほかのネレイスたちのものであるという話を聞いたのち、テティスに生贄を捧げた。
イオニア人はたしかにカルデアのマギ、カルトの魔術師たちと接触しているようです。
紀元前六世紀以降、イオニアはペルシャの支配下に置かれていました。その大部分が独立を果たすのは、紀元前四世紀のアレクサンドロスの時代になってからです。
そしてソクラテス以前の哲学者は、ほとんどがイオニア出身です。
つまり、いわゆるギリシャ哲学が生まれたのは、当時のペルシャ帝国だったのです。
ピュタゴラスもイオニア出身です。

この人の教団は秘密主義で有名です。数秘術といえばカルデアのマギ、そしてバビロンの邪教ユダヤ人です。
イオニア語、イオニア方言というものの定義は、現在では困難となっています。
なぜかというと、当時イオニア語を定義できる立場のイオニア人たちが、その定義を文書などに残したがらなかったからです。
イオニア人たちは、自分たちのアイデンティティーについてはしっかりと主張していました。われわれは時の王に従い、アテネ(ギリシャ本土)からエーゲ海を渡り、小アジアの海岸線と沖合の島々に十二の国家を建国した冒険者たちの子孫なのだ、という主張です。
冒険者といえば船乗り、フェニキア人が思い当たります。
そしてまた、十二という数字が出てきました。十二といえば黄道十二宮、時の王といえばクロノス、つまりサタンです。
このように古代ギリシャは一枚岩ではないのですが、現在では、科学や哲学の発展はすべて「ギリシャ人」によるもの、とされています。
それではソクラテス以前の哲学者たちを見ていきましょう。ギリシャ人は本当に特別な人たちだったのでしょうか。
哲学者たちとペルシャ、バビロニア的要素
イオニアのエフェソス生まれのヘラクレイトスは、「万物は流転する」で有名です。

「男子、三日会わざれば刮目して見よ」と同じで、天津飯と戦っていたときの悟空とフリーザと戦っていたときの悟空は、厳密には別人です(髪の色も変わります)。
悟空がフリーザに勝てたのは、フリーザの存在を知り、修行し、強くなったからです。天津飯のときも流れは同じです。万物が流転するあいだにあるその法則を、ロゴスといいます。
星々の運行の法則、カルデア人の教えに通じるところがあります。またエフェソスはアルテミスのお膝元です。アルテミスは頭に城塞を乗せているところから、セミラミスと同一視できます。
ヘラクレイトスはまた、ロゴスは「火」であるといいました。万物の始原(アルケー)は火。ゾロアスターの道士は、火を自在に操る秘奥を所有していました。この秘奥は魔術の最高奥義です。
さらにヘラクレイトスは、「万物は一である」とも「一から万物が生まれる」ともいいました。これはカバラ、カルデア哲学にほかなりません。
火が大好きなヘラクレイトスは、こんなことを言っています。
万物は火のために交換され、火は万物のために交換される。
この秩序ある宇宙は、神も人間もつくらなかった。しかし、それは過去も現在も未来も変わらない。火は常に生きており、燃えては消え、燃えては消える。
やはりペルシャ的、アジア的、密教的です。
ペレキュデスは宇宙進化論のなかで、時の神クロノスを突然、原始的な神へと昇格させています。時の神といえばズルワーン、サタンです(しつこいようですが)。
ミレトス(イオニア)のアナクシマンドロスは、天文学の分野では、地球を中心としたモデルを開発しました。地球から順に、星、月、太陽がまわっている、という構成です。

この配置もゾロアスター教的、ペルシャ的、東洋的とわたしたちが判断するものです。
ソクラテス以前の人たちには、このような感じでカルデアのマギの教義についての関心が見られます。星や天空、二元論、汎神論といった要素です。
汎神論というのは、「わたし」を含むすべての内に創造主が含まれている、という考え方です。
つまり「あなたの可能性は無限大」、現代社会を歪ませている元凶の一つであるヒューマニズムです。
ソクラテス以前の初期の人々は、四つの元素のどれが宇宙の根底にある物質か、を論じていました。有名な「火」「水」「土」「空気」です。
これは先にお伝えしたとおり、カルデア人の四元素崇拝が大元です。
四大元素と二元論もペルシャ由来
タレスは宇宙の根源を「水」と考えました。タレスの弟子、アナクシマンドロスは、宇宙の根源を「無限」と考え、そこから四つの元素が生まれるとしました。
アナクシメネスは宇宙の根源を「空気」と考えました。空気が濃くなると、火になり、水になり、土になる、というわけです。
また、ソクラテス以前の哲学者たちはだいたいが、二元論的な哲学に固執し、世界を対立するものどうしの闘争、とみなしていました。ペテン師マギが歪めた二神教ゾロアスター教に通じます。
ヘラクレイトスはこう伝えています。
戦争は共有であり、正義は争いであることを理解する必要がある。そして、すべてのものは争いと必然に従って生じる。
神は昼であり夜であり、冬であり夏であり、戦争であり平和であり、満腹であり空腹である。
万物と一、火と水、支配者と大衆、男と女、陰と陽。対は挙げればいくらでも出てきます。これは先にお伝えしたカバラです。火のないところに煙を立て、わざと闘争を生み出すツールとしても使えることも、合わせてお伝えしています。
ちなみに人類にとっての最適解は、唯一神と民、です。世界の平和を考えるとそうなります。自由は一見よさげに感じますが、ヒューマニズムと経験主義の両輪で突っ走っている現在の競争社会は、本来の人間のあり方とマッチしない世界です。人間は本来、人どうしで争う生き物ではありません。
ヘラクレイトスにとっては、神は知性を備えた火です。そしてやはり汎神論的な、宇宙全体が永遠につづく単一の生命体という信念を持っていました。
エンペドクレスは、二つの相反する原理があり、一方は善の原理であり、他方は悪の原理であるとしました。
ピュタゴラス教団の人たちも、「まず二つの原理を仮定し」からはじめます。
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