恥をかかされた格好(猫の塔がやってきた)
キャットタワーがやってきて、えっちらおっちら組み立てて、「さあ、どうぞ!」と勇んでから丸二日。
実は、スー子もギンタも、まだ一回も登ってくれません。まだ一回も登ってくれません。
膝から崩れ折る衝撃。
そんな筈ないと思うことばかり。
わたくし、一瞬、恥をかかされた格好になっております。
しかし、それは私という人間の高慢であり、私のちっぽけな感傷であります。
そもそも、スー子とギンタに許可を取らずして、私が勝手に選んだキャットタワーでありますから、如何ともし難いところ。
とはいえ、父目線で考えますと、新しいキャットタワーにホイホイ飛び乗るようなスー子とギンタではなかったこと、その身持ちの固さに感動しておきたい次第。
知らないものには慎重である。
それは猫として、なかなかどうして立派な資質のはすだ、
それに、まだ希望だってある。
いつか、ふたりがその塔の頂を制した日には、「ついに登ったのです」と書ける可能性があるというもの。
キャットタワーには登らないのに、私の腹には平気で登ってくるのであります。
ここはじっくりいくしかない。
猫には猫の時間があり、私には私の待つ時間があるのであります。
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