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【葬送のフリーレン】テーマのリフレイン:記憶の継承②

漫画「葬送のフリーレン」には、様々なリフレイン(繰り返し)が組み込まれています。それらを意識しながら読み進めるのも、この漫画の一つの楽しみだと考えています。リフレインの種類についての概要はリンクを参照して頂き、以下では具体例について紹介します。

対象は単行本全10巻97話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。


本記事で紹介するのは、テーマのリフレインの「記憶の継承」です。本記事は以下リンクの続きになりますので、ぜひご確認下さい。

「記憶の継承」の具体例

第34話 英雄の像

継承する記憶
忘れられた英雄が遥か昔に世界を救った。
フリーレンの貢献
その英雄の石像を磨いた。

継承する記憶に関しては、石像を管理している人でも、世界を救ったことがあるらしいという以外の記憶は、既に忘れられています。どうやらフリーレン一行が出会った武道僧のクラフトが関係しているらしいので、(できればザインがパーティにいる時に)彼と再開したとき、その記憶の真相がわかると思われます。

石像の一人がクラフトに似ており、もう一人はザインに似ていた 第4巻126ページ

第46話 もっと美味しい味

継承する記憶
勇者一行が食べた、天才料理人レッカーの料理の味。
フリーレンの貢献
同じ店に訪れて、当時と同じ味かを確認した。

この話は、記憶の継承と言うよりかは、味の継承についての話です。そして、フリーレンが確認したところ、味の継承はされていませんでした。ただフリーレンが料理を食べて笑顔になったのは、その時よりずっと美味しかったからです。味が美味しければそのお店は潰れないと思われるので、銅像と同じように勇者一行の記憶はずっと継承されるのではないかと推察します。

料理の味は変わったが、ずっと美味しくなっていた 第5巻167ページ

第63話 南の勇者

継承する記憶
南の勇者がファーベル村を含む地域を、七崩賢による支配から救った。
フリーレンの貢献
南の勇者の像の錆を落とした。

フリーレンがヒンメル達と出会う少し前に、南の勇者はフリーレンと出会い、未来を予知する能力を持っていることを告白します。彼の予知は尽く当たりましたが、ただ自身の偉業の記憶が継承されることだけは予知できなかったという、なんとも格好良いオチで終わっていたのが印象的な話でした。

一つだけ頼み事をしていいか?
何?
その青年に出会ったら伝えてくれ。道は必ずこの私が切り開くと。人類最強であるこの南の勇者が。たとえ私の偉業が歴史の陰に埋もれようとも。

南の勇者・フリーレン、第7巻109~110ページ
南の勇者が見えなかった未来 第7巻114ページ

第64話 剣の魔族

継承する記憶
勇者一行が魔族に盗まれたダッハ家の家宝の宝剣を取り戻した。
フリーレンの貢献
その家宝がまた魔族に盗まれたので、再度取り戻した。

この話に出てきた魔族は、あっさりフリーレン一行に討伐された印象ですが、さらっと数多くの村が滅ぼされていたことが言及されているので、フリーレン一行が宝剣奪還の依頼を受けていなかったら、この地域の勇者一行の記憶はかなりの範囲で失われていたかもしれません。(魔族なので嘘をついている可能性もありますが)

剣の魔族は数多くの村を滅ぼしてきた 第7巻126ページ

第78話 コリドーア湖

継承する記憶
勇者一行の旅の途中で失くした、ヒンメルの書きかけの自伝。
フリーレンの貢献
その自伝がある修道院の結界を解除し、自伝を回収した。

色々あってヒンメルの自伝はフリーレンが持つことになりました。他愛のない旅の日常についての記録ですが、きっとフリーレンが大切に未来へ連れて行ってくれるでしょう。

ヒンメルの自伝に書かれていたこと 第9巻17ページ

第79話 トーア大渓谷

継承する記憶
トーア大渓谷に架かる丈夫な橋を建造するための資金を、勇者一行が提供した。
フリーレンの貢献
その橋を渡る際に邪魔をしてくる大型の鳥の魔物を、その巣を含めて討伐した。

この話の前半にて、トーア大渓谷がいかに超え難いかの説明があります。それによりこの橋が近い将来、交通の要所になるだろうと考えられます。この橋を作ったドワーフのゲーエンは近くの村に住んでいるので、勇者一行の逸話は長く語り継がれることになると想像できます。

交通の要所になり得るような橋 第9巻31ページ

まとめ(一覧表)

「記憶の継承」一覧

補足事項

千鏡の塔の攻略。七崩賢不死なるベーゼや、皇獄竜との戦い。ガキの頃の俺はそんな冒険譚が大好きだった。でも村のジジババ共はそんな話滅多にしやがらねえ。やれ村を襲った魔物を退治しただの。やれ商人の護衛をしただの。酷いものだと単なる荷物運びまであった。全然大したことじゃねぇ。つまんねぇ話だ。そう思ったよ。なのに村のジジババは心底嬉しそうに口を揃えてそんな話をするんだ。

ヴィアベル、第7巻34ページ

ちゃぶ台をひっくり返すようで申し訳ないのですが、上記に記載したアウラやクヴァール討伐などの出来事は、継承される記憶の本質ではありません。ヴィアベルの故郷の村がそうであるように、勇者の冒険譚よりも、人々の生活に関わる人助けのほうが、実感を伴ったものとして記憶が継承されますし、勇者一行やフリーレン一行の旅の記憶の本質であると考えています。
ただ、それらの記憶のすべては漫画内で描かれることはないため、本記事では抜粋できるものだけを記載しました。

まとめ

漫画「葬送のフリーレン」では、「記憶の継承」をテーマとした話が度々描かれています。本記事では具体例を通じて、何の記憶が継承され、フリーレン一行はどのようにそれに貢献したかを整理・考察しました。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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