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アートで「好き」を見つけて、伝えあう。対話型鑑賞プログラム「IWAKI ART JAM」が始まります!

「ねぇ、どんなふうに見えた?どのように感じた?」

そんな風に、誰かと、あるいは自分自身と、正解のない対話をしたのはいつだったでしょうか。

効率や正解、分かりやすさばかりが求められる日々のなかで、私たちは知らず知らずのうちに、自分の本当の感覚や、言葉にならない気持ちを置き去りにしてしまっているかもしれません。
感想を聞かれても、「解説に何て書いてあるか」ばかりを気にして、自分の心がどう動いたかを忘れてしまうように。

いわきアカデミアでは、これまで高校の「総合的な探究の時間」などを通じて、次代を担う若者と地元企業・団体をつなぐプログラムを実施してきました。
しかし、昨年度の「いわき発見ゼミ」の参加者アンケートを振り返るなかで、ある現状が見えてきたのです。
それは、「地域の課題を解決しようとするあまり、どうしてもネガティブな情報ばかりに目が行きがちになってしまう」ということ。

もちろん、課題を見つける視点も大切です。
しかし、それと同じくらい、正解のない問いに対して、目の前の物事をさまざまな角度から見つめ、その奥にある可能性や魅力に気づく「多角的な視点」も、これからの未来を創る若者たちには必要不可欠ではないか――。

だからこそ今、いわきアカデミアは新しい挑戦として「対話型鑑賞プログラム」をスタートします。



「いま、目の前にあるもの」をただ感じること

「対話型鑑賞」とは、作品の背景にある歴史や作者のプロフィールといった情報をあえて横に置き、「いま、目の前にある作品から、自分には何が見えるか?何が聞こえるか?」だけを起点にする鑑賞方法です。

実はこのアプローチは、近年では大学の医学部や、企業のリーダー育成、アントレプレナー(起業家)のプログラムにも積極的に取り入れられています。
複雑で予測困難な時代において、観察力を磨き、他者の視点に耳を傾け、自らの言葉で思考を組み立てる力を養うアプローチとして、世界中で大きな注目を集めているのです。

今回スタートする「IWAKI  ART  JAM」の最大の特徴は、小学5年生から高校生までがフラットに混ざり合って実施すること。
普段の学校生活では、学年で区切られたコミュニティになりがちですが、アートの感じ方に年齢は関係ありません。
正解も間違いもない空間で、ファシリテーターの問いかけに導かれながら、参加者全員でひとつの作品や詩、まちを観察し、それぞれの心に浮かんだグラデーションを言葉にしていきます。

この部分が少し歪んで描かれているから、どこか不安そうに見える
この詩の、このフレーズを読んだとき、なんだか胸の奥がチクっとした

高校生の大人びた視点に小学生がハッとさせられることもあれば、小学生のまっすぐで自由な言葉に、高校生が気づくこともある。
自分一人では決して見落としていたかもしれない気づきが、年齢の垣根を越えた「他の誰かの一言」によって、鮮やかに目の前に立ち上がってきます。

自分にはそう見えなかったけれど、言われてみれば、確かに

違う誰かの視点を通じて自分の世界が静かに広がっていく瞬間は、言葉にならない心地よさと、深い知的なワクワク感を私たちにもたらしてくれます。
そうして言葉を重ねていくうちに、眠っていた自分の「好き」という感情が、少しずつ形になって見えてくるはずです。


カタヨセヒロシさんと共にほどく、私たちの「ちがう視点」

いわきアカデミアがこの新しい挑戦を始めるにあたり、どうしても大切にしたかったのは、「誰もが傷つかず、安心して自分のままでいられる場所であること」でした。

今回のプログラムは、いわきの文化や表現の拠点として、たくさんの「心の動く瞬間」を生み出してきた「いわき芸術文化交流館アリオス」にご協力をいただいて実施します。

そして、そのアリオスの職員が「このプログラムのファシリテーターには、この人しかいない」と、確信を持ってバトンを託したのが、即興パフォーマンス集団「ロクディム(6-dim+)」カタヨセヒロシさんです。

ファシリテータープロフィール
 ロクディム共同主宰 カタヨセヒロシ

台本のない即興演劇(インプロ)の舞台やワークショップを全国で展開する「ロクディム」共同主宰。
学校、企業、地域コミュニティなど、多様な場で「コミュニケーション」や「表現」をテーマにした温かい場作りを多数手がけている。

カタヨセさんは、台本のないその場その瞬間のやり取りから、笑いや対話、そして時に涙がにじむような美しい瞬間を紡ぎ出すプロフェッショナルです。
そして何より、いわきで生まれ育った方でもあります。

福岡市立西市民センター主催
10代のためのパフォーミングアーツワークショップ「KITEN!」の様子

プログラムの打ち合わせの中で私たちが強く感じたのは、カタヨセさんの「どんな意見も、どんな感性も、決して否定せず丸ごと受け止める肯定のまなざし」でした。
そこには、心にそっと寄り添うような、柔らかく温かい空気感があります。

絵の受け止め方も、詩の感じ方も、人によって千差万別。
カタヨセさんのナビゲートがあれば、「上手く話せなかったらどうしよう」という心のこわばりは、ゆっくりと溶けていくはずです。


相手を聴き、自分を愛おしむ

みんな、初めてのスタートです。
一つの題材を囲み、みんなで言葉を交わし、重ね合っていく時間。
それはきっと、「相手を聴き、自分を愛おしむ」という、一生もののコミュニケーション体験になるはずです。

プログラムを終えて会場を出たとき、いつもの見慣れたいわきの街並みが、誰かが口にした何気ない言葉が、少しだけ新しく、愛おしいものに見えるかもしれません。

このまちで、あなただけの「スキ」を一緒にみつけてみませんか?
みなさんと優しい対話の時間を過ごせることを、心より楽しみにしています。


開催詳細・申し込み方法

一人ひとりの言葉と思いを丁寧にすくい上げるため、今回は少人数での開催とさせていただきます。
心がそっと動いた方は、ぜひお申し込みください。

こちらのフォームからお申し込みください。
(1回のみの参加、または複数回まとめての申し込みも可能です)

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