親の終活って何するの?|私が親とやったこと
そもそも、両親の終活って、何をすればいいんだろう?という方に向けて、自分が両親とやったことをご紹介します。
Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
🟩はじめに

最近のニュースを見ていると心配になることが増えていませんか?
「高齢者を狙った投資詐欺で数百万円の被害」
「認知症の親の口座が凍結されて介護費用が払えない」
「法定後見人に月3万円の報酬を一生払い続けることに」
私の両親は幸い二人とも元気ですが、だからこそ
「今のうちに何かできることはないか」
と考えるようになりました。
ただ、そのとき困ったのが
「で、親の終活って、具体的に何すればいいの?」
「いろいろ制度あるみたいだけど、何がうちに合っているの?」
今では家族信託の契約から遺言書の作成まで、対策を完了しましたが、私も最初は同じような悩みを抱えていました。
この記事では、私が両親と実際に取り組んだ「親の終活のやることリスト」をステップバイステップでご紹介します。
🟩親の終活の5ステップ概要
私が両親と一緒に取り組んだ終活は、以下の6つのステップです。まずは概要をお伝えします。

Step1. 事前準備
介護・相続関連の制度の知識を勉強する。
両親との信頼関係を構築する。
Step2. 初回の家族会議
終活の目的やこれから終活を開始することを家族と共有します。
これを行うことで、このあと現状把握~対策実行までがスムーズに進みます。
Step3. 現状把握
対策を検討するために、お金・保険などが、いまどうなっているのか状況を把握します。
Step4. 問題・課題の整理
現状の把握の結果から、我が家で何が問題になるのか特定し、家族と共有します。
Step5.対策の検討
Step4で特定した問題・課題をどの方法で対策するか検討・合意します。
Step6. 対策実行
Step5で決めた対策を実施します。
次の章で各Stepの詳細な項目をリストアップしますね。
🟩実体験ベースでやったこと
それでは、私が実際に両親とどのように終活を進めたのか、各ステップの具体的な項目をご紹介していきます。
▶️Step1.事前準備
相続や介護に関する基本的な知識を身につけながら、親子間の信頼関係を築きます。
知識がないと終活やろうと切り出しても、「で、何すればいいの?」となっていしまいますからね。私は以下のことを行いました。
書籍で介護生活に関する実体験を知る。
遺言について、書籍で勉強する。
成年後見制度(任意後見、成年後見)について、書籍で勉強する。
家族信託について、書籍で勉強する。
また、老後の介護やお金がかかわってくるので、信頼関係がないと受け入れられません。
信頼関係を構築するために以下のことを行いました。
両親とこまめにコンタクトをとる(できれば、対面で会いに行く)
両親の話を否定せずによく聞く
両親に対して、誠実で率直な評価を与える(≒心から褒める)
両親の困りごとを解決する(PC設定、家電買替、エアコン掃除etc)
▶️Step2. 初回の家族会議
家族全員で「なぜ終活をするのか」「どんなメリットがあるのか」を共有しするために以下のようなことを実施しました。
事前に何を伝えるかスプレッドシートに書きだした
必ず相続人全員が集まる正月の帰省の時に開催した。
あくまで両親のために終活をするということを前面に出して目的・メリットを話した。
両親の介護、老後の生活に臨むことなどを丁寧に聞き出し、かつ、それを両親の目の前で明文化して、合意・共有した。
今後、現状の把握をすることに協力を依頼し、合意してもらった。
▶️Step3.現状把握
まずは「今どうなっているか」を把握することから始めます。
終活の第一歩ですね。以下のようなことを「両親と一緒に」実施しました。
基本的には一般的にエンディングノートに書かれていることを確認すればよいかと思います。
■銀行関係
銀行口座の洗い出し
銀行口座の各口座の残高洗い出し
各口座の引き落としの項目の洗い出し
定期預金の解約(説得が大変だった。)
引き落とし項目を1口座に集約
銀行の口座を1,2個に集約。残りは解約してもらった
引き落とし口座と年金振込口座を1つにする。
全口座を名義別に一覧化(総預金の把握)
■クレカ
使うカードは1枚にする。
不要なクレジットカードの解約
■保険関係
加入保険の洗い出し
受取人の変更(配偶者に変える)
代理請求人の変更(弟に変更した)
今後不要と思える保険を解約もしくは払い済みに変更
加入保険の一覧化、死亡時保険金の計算
■支出・収入の把握
年金収入額の把握
月次の支出の把握
残りの老後のキャッシュフロー表作成
■その他
不要なサブスクを解約
この状況整理の結果をスプレッドシートにまとめ、相続人全員に送付
借金はないか?
誰かの保証人になっていないか?
万が一にも、隠し子はいないか?
▶️Step4. 課題整理(介護・相続の想定)
現状がわかったら、
「認知症になったらどうするか」
「施設に入る費用は足りるか」
など、将来起こりうる課題を家族で整理します。
ここで課題が明確になると、どんな対策が必要かも見えてきます。
まずは、家族会議を開いて、以下のようなことを確認しておきます。
■介護・葬式・お墓など
介護状態になったときにどうしてほしいか確認
どうなったら、介護施設に入れてほしいか確認
葬式はどうしてほしいのか?
死亡時誰に連絡してほしいか?
終末医療はどうしてほしいか?
お墓はどうしてほしいか?
■自宅不動産
誰も住まなくなったとき、売却してもよいのか?
どこか修繕しておきたいところはあるか?
■相続関係
両親は、自分の財産をどう配分してほしいのか?
共有不動産になっているので、死亡した時に誰に相続してほしいのか?
両親とも死亡した時に、誰が引き継ぐのか?
相続に対する両親の思いは?
▶️Step5.対策の検討
そして、問題・課題が明らかになったら、以下の対策のうち、どれを使って対応するか検討します。
■オレオレ詐欺に対する対策
財産管理委任契約
家族信託
■介護費用確保への対策
家族信託
■認知症対策
銀行の予約型代理人制度
成年後見制度(任意後見)
家族信託
■相続対策
遺言
家族信託
■争族対策(親族間で仲が悪い場合)
遺言
成年後見制度(法定後見)
▶️Step6. 対策実行(信託・遺言など制度活用)
具体的な制度を活用して対策を打つ段階です。
家族信託、遺言書、任意後見契約など、それぞれの家庭の状況に合わせて必要な手続きを進めていきます。
この6つのステップを順番に進めることで、「何から手をつけていいかわからない」という状況から、「我が家に必要な対策が完了した」という状態まで整理することができます。
私の場合は、上記の問題・課題全てについて対策したかったので、以下の制度を活用しました。
家族信託
財産管理委任契約
成年後見制度(任意後見)
遺言作成
🟩各制度の概要
ここで、親の終活でよく使われる制度について簡単に触れておきます。
各制度のもう少し詳細な内容は別途他の記事で書きます。
予約型代理人制度
親が元気なうちに代理人を指名しておき、将来認知症になったときに、本人に代わって、お金の出し入れが可能になります。財産管理委任契約
親が元気なうちに契約を結び、日常的な財産管理を家族に委任する制度です。ただ、認知症になった場合は、契約が終了します。成年後見制度(任意後見)
元気なうちに信頼できる人を後見人として指名しておく制度です。認知症になったときに、後見人が財産管理を行います。法定後見より自分の意思を反映させやすいのが特徴です。成年後見制度(法定後見)
認知症になった後に家庭裁判所が後見人を選任する制度です。制約が多く、家族が後見人になれないことも多いです。家族信託
財産の管理・処分を家族に託す制度です。認知症になっても家族が財産を管理でき、不動産の売却なども可能です。比較的新しい制度で柔軟性が高いのが特徴です。遺言
財産の承継方法を事前に決めておく制度です。自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言があり、それぞれ特徴が異なります。
詳細な仕組みや手続きについては別の記事で詳しく解説します。まずは「こうした選択肢がある」ということを知っておいてください。
✅ 今日からできる最初の一歩
ここまで読んで「やることが多そう...」と感じた方もいるかもしれませんが、最初から全部を一度にやる必要はありません。
この記事を読まれている方は何から始めればよいのかわからない方かと思います。
そんな方にまずおすすめしたいのが、最初に直面する可能性が高い「介護問題」のリアルなイメージを掴むことです。
制度の勉強も大切ですが、その前に「実際に介護が始まるとどうなるのか」を知っておくことで、終活の必要性が腹落ちします。
▶️まずはこの2冊から読んでみてください
私自身、終活関連の書籍を10冊以上読みましたが、最初の学習として一番、楽しく、すんなり学習できた2つの書籍をご紹介いたしますね。
▶️なぜこの2冊をおすすめするのか
1. コミカルなストーリー仕立てで読みやすい
介護や制度の話は、どうしても固い内容になりがちです。専門用語も多く、普通の書籍だと途中で挫折してしまう方も多いでしょう。
この2冊は、とっても個性的な(≒かなり困ったちゃんな)お母さんに振り回される様子が、コミカルなストーリーになっていて、スイスイ読めます。
2. 実体験ベースが満載
著者自身の親の介護体験をもとに描かれているため、とにかくリアルです。
「ケアマネさんとの初対面で、何を話せばいいかわからず、慌てふためく」
「施設の費用を聞いて青ざめる」
「介護保険の仕組みがさっぱりわからず困惑する」
何も準備しなかったら、「うちもきっとこうなる」と具体的にイメージできます。
3. お金の問題が具体的に見える
特に2冊目の『お金の話で泣き見てばかり』では、介護・終活にかかる費用の現実が赤裸々に描かれています。
「通院費用やオムツ代などの消耗品、付き添いだけで月5万円」
「住んでいない不動産の管理で年30万円」
「ゴルフ会員料の滞納が100万円あった」
「粗悪な投資信託の売り買いを銀行にそそのかされて、親の遺産が激減」
お金の話も体験談とセットで読むとリアルさが増します。
私は、これを読んで親がボケる前に資産管理を私に引き継がなくてはと焦りました。
▶️読み終えた後の行動がスムーズに
この2冊を読み終えると、きっと「これは早く準備を始めないと大変なことになる」と実感されるはずです。
そうなれば、この記事で紹介した6つのステップも「面倒くさい作業」ではなく「やっておかなければならない必要な準備」として取り組めるようになります。
おすすめの読み方:
1冊目で「介護の全体像」を把握
2冊目で「お金の現実」を理解
その上で、この記事の「Step1:事前準備」から始める
制度について細かく学習するのは、この後からで十分です。
まずは「なぜ終活が必要なのか」を何もしないリスクに気が付いてください。
🟩まとめ
親の終活は何から始めればいいかわからない方が多いでしょう。
そういった方は本記事で上げた以下の6つのStepで進めてみてください。
Step1. 事前準備
Step2. 初回の家族会議
Step3. 現状把握
Step4. 問題・課題の整理
Step5. 対策の検討
Step6. 対策実行
まずは、介護問題のイメージをつかむところから始めてください。
少しでも本記事がみなさまのお役に立ちますように。
次の記事では、「親の終活をいつから始める?」を書きます。
この体験談の全記録を、1冊のKindle本にまとめました。
「親の終活×家族信託の体験談、いつかやろうじゃ遅い!」
Kindle Unlimitedなら追加0円で読み放題です(単品は99円・2026年7月時点)。
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!
この記事が少しでもお役に立ったら幸いです。
今後も役に立つ情報を届けられるよう頑張りますので、よろしくお願いします!