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【小説】怪異は連鎖する 第九話


振り返る怪異


アパート・学校・分校・林間学校、それぞれで巻き起こった怪異を書き綴ってきた。
こんなにも怪異が続くことがある?こんなにも関わる場所全てで怪異が起こることがある?盛っているのではないか?と思われるかもしれないが…全部、本当にあった出来事だ。

アパートから始まり、どうしてこんなにも集まってしまったのか原因は謎のままである。
ただ、私はホラーやオカルトは幼少期から好きだったため、このような体験ができて面白かったな!とも感じる。貴重な体験をしたように思う。

私自身、霊体験は何度かしたことがあるのだが、はっきりと幽霊が視えたことはない。体験は主に音であることが多い。
人間には五感というものが備わっている。
・視覚(見る)・聴覚(聴く)・味覚(味わう)・嗅覚(嗅ぐ)・触覚(皮膚)
この中で最も鋭い感覚が人間それぞれにあるらしい。つまり、それぞれ得意な場所があるのだ。その最も敏感な感覚で、見えないものの存在を感知することができる。
視覚は想像しやすいが、嗅覚の話もわりとよく聞く。
悪い霊は生ゴミが腐ったような腐敗臭がするとか、身内の霊や害のない霊はお線香の匂いがするというものだ。私は体験したことはないが…

私の場合は、聴覚が敏感であると思う。アパートの話でもあったように、声が聞こえたり物音が聞こえたりすることが多い。
声がするとついつい、何を言っているのだろうか?と聞きたくなって、声に神経を集中させて耳を傾けてしまうのだが、実はこれはあまり良くない行いなのだそうだ。
耳に変調を来すらしい。私はそれを知らずに耳を傾けていたので、その話を知ってからは気にせず無視をするようにしている。

まぁもっとも、いくら耳を傾けたところで何を言っているかは全く聞き取れないのだ。
声に集中すると、ラジオのボリュームを徐々に絞っていくようにシュルシュルシュル〜…っと声が小さくなってしまうのだ。
聞こえない。と集中を止めると再び声が大きくなる。そしてまた集中すると、声がシュルシュル〜っと小さくなる…この繰り返しなのである。

また、ラジオの電波が混線した時みたいにザザッと声にノイズが被さるので、何を言っているか聞き取れないということもある。

私の霊感はその程度で、ほんの少しあるかな?という程度なのだ。

そして社会人になった今も、時々不可思議な体験をする。

興味深い世界だ。
怪異は連鎖する。
 
 
 
❲完❳


 
#創作大賞2024 #ホラー小説部門
 
 

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