【女性の権利 VS ジェンダーイデオロギー・2】Tickle vs Giggle裁判とオーストラリアの現状
Tickle vs Giggle裁判とオーストラリアの現状
事件概要
2021年、オーストラリアで女性専用SNSアプリ 「Giggle for Girls」 を運営する Sall Grover 氏(女性)が、Roxanne Tickle 氏(トランス自認)のアカウント登録を拒否しました。
理由は「生物学的に男性であるため、女性専用空間の条件に合わない」というものでした。
Tickle氏はこれを差別だとして提訴。
2024年、第一審で裁判所は Tickle氏の訴えを支持し、Grover氏に損害賠償と謝罪を命じました。
現在、Grover氏は控訴し、控訴審が進行中です。

写真:Roxanne (Jason) Tickle
西洋社会は現在、この人物を見て彼は男性であるとはっきり言う人々と、この人物が男性であることを知っていながら、あるイデオロギーに従って嘘をつく人々に分かれています。第三の選択肢はありません。
Roxanne Tickle が本物の女性だと思っている人は、この世に誰一人としていないのです。
Giggle for Girlsとは
Giggle for GirlsというSNSアプリは、女性同士でシェアメイトを検索できたり、レズビアンの人達が出会いを求めたり、性犯罪被害者を含む女性が安心して交流できるオンライン空間を目的として作られました。
運営方針は明確で、「利用者は生物学的女性に限る」というルールを設けています。これは、匿名性の高いインターネット上で、女性が安心して会話できる場を守るための防衛策でした。
Grover氏は、自身も過去に性暴力を受けた経験から、この方針が絶対に必要だと強く主張しています。
なぜトランス自認のTickleを拒否したのか
Grover氏がTickle氏の登録を拒否した理由は、生物学的性別に基づいています。
性自認が「女性」であっても、生物学的に男性の体を持つ人を受け入れると、「女性専用空間」の意味が失われ、被害経験を持つ女性たちが利用をやめてしまう恐れがあるからです。
これは差別ではなく安全確保のためのカテゴリー分けであり、スポーツや更衣室、避難所など他の女性専用空間とも同じ論理です。
✅ 裁判の背景と争点
性自認 vs 生物学的性別
この裁判は、Giggleという「女性専用SNSアプリ」が、トランス自認のRoxanne Tickle氏を排除したことが差別に当たるかどうかが争点です。
Giggle創設者のSall Grover氏は「女性専用空間は生物学的女性のためのもの」と主張し、性自認ではなく出生時の性別に基づく排除を正当化しようとしています。
一方、Tickle氏側は「性自認に基づく女性として扱われるべき」として、差別禁止法の保護対象であると主張しています。
差別禁止法(Sex Discrimination Act)の解釈
2013年にジュリア・ギラード首相(当時)が導入した改正により、「性別」の定義に「性自認(gender identity)」が含まれるようになりました。
この改正により、性自認に基づく差別も違法とされるようになりましたが、同時に「特別措置(special measures)」として、女性専用空間の維持が認められる場合もあります。
Grover氏はGiggleがこの「特別措置」に該当すると主張していますが、裁判所は「その措置が他の女性(トランス女性)を排除する根拠になるのか」を慎重に検討しています。
2013年、当時の首相ジュリア・ギラードは、国会での議論を経ることなく、Sex Discrimination Act(性差別禁止法)に「性自認(gender identity)」を含む改正を加えました。これは、オーストラリア社会における「性別」の定義を根本的に変えるものでありながら、国民的な議論・同意を欠いたまま改定され、重大な問題を孕んでいます。
ギラード氏をオーストラリア初の女性首相として誇りに思う女性はたくさんいました。
しかし、この改正は結果的に、女性専用空間の定義を曖昧にし、女性の権利を脅かす社会構造を生み出す要因となってしまいました。
女性の安全や尊厳を守るべき立場にあったはずの首相が、逆にその基盤を揺るがす改正を国民の背後で行ったことは、批判されて然るべきだと私は考えています。

これは「Giggle対Tickle」じゃない ―「Grover対Gillard」だ 。
ギラード(写真左)は2013年に「女性」の定義を台無しにし、裁判所に白紙委任状を渡した首相だ。 オーストラリアは“TERFアイランド”じゃない。
こんな馬鹿な法律が通ってしまったから、裁判官はそれを使うだろう。
*TERF Islandとは?*
TERF Islandとは、英語で「Trans-Exclusionary Radical Feminism(トランス排除的急進的フェミニズム)」の略称 TERF をもじったシニカルな呼び方で、主にイギリスを指して使われています。🏝
意味:トランスジェンダー「女性」を女性と認めない急進的フェミニストの立場が、社会的に強く支持されている国や地域を揶揄して「TERFの島」と呼ぶ表現です。
背景:イギリスでは、J.K.ローリング氏をはじめとする著名人が「生物学的女性の権利を守るべき」と発言し、トランス排除的と批判される一方で、公共の議論ではその立場が一定の支持を得ています。
皮肉性:この言葉は、トランス擁護派から「排他的で時代遅れなフェミニズムが支配する国」という批判を込めて使われることが多く、侮蔑的なニュアンスを含みます。
日本ではまだあまり馴染みのない言葉ですが、「TERF Island」は、トランスジェンダーの権利と女性の権利が衝突する欧米の議論を象徴する表現です。特にイギリスでは、女性専用空間やスポーツの分野で「生物学的女性を守るべき」という声が強く、トランス排除的とされるフェミニズムが社会的に一定の影響力を持っています。
この言葉は、単なる地理的な呼称ではなく、価値観の対立を象徴しているとも言えます。
🌍 各国の動向:女性専用空間をめぐる法的判断
英国:最高裁が「生物学的女性」を支持
2025年、英国最高裁は「Equality Act 2010における『女性』とは、生物学的女性を指す」と明確に判断しました。この判決により、公共施設(トイレ、更衣室、病院、学校など)での女性専用空間は、生物学的女性に限定することが合法であるとされました。
影響:施設運営者は、女性の安全と尊厳を守るために、生物学的性別に基づく空間分離を維持できるようになりました。
補足:Equality and Human Rights Commission(EHRC)は、判決に基づく新たなガイドラインを策定中で、スポーツや医療機関にも適用される予定です。

米国:大統領令 Executive Orderでトランス「女性」の参加を禁止
2025年2月、トランプ大統領は「女性スポーツから男性を排除する」ことを目的とした大統領令(Executive Order 14201)を発令。
背景:元水泳選手Riley Gaines氏が、トランス自認のLia Thomas選手との同順位にもかかわらず、表彰台でトロフィーを譲らされたことをきっかけに、女性スポーツの公平性を訴える運動を展開。
内容:この大統領令により、連邦資金を受ける教育機関は、女子スポーツへのトランス女性の参加を禁止しなければならなくなりました。違反すれば資金停止の可能性もあります。
影響:NCAAは方針を変更し、「女性スポーツは出生時に女性である者のみ参加可能」としました。


女装をすることで性的快感を得るThomasの歪んだ性的嗜好も世間では取り上げられている。
オーストラリア:判例も法改正も未整備
一方、オーストラリアでは、英国や米国のような明確な判例や法改正がまだ存在していません。
Tickle v Giggle訴訟:女性専用SNSアプリ「Giggle」が、性自認が女性のトランス女性(Roxanne Tickle氏)を排除したことが「間接差別」に当たるとされ、10,000豪ドルの賠償命令が下されました。
裁判所の判断:判決では「性別は生物学的なものに限られない」「性は変えられる」とされ、女性専用空間の定義が曖昧になっています。
現状:Giggle側は控訴中ですが、法的な明確化がない限り、女性専用空間の運営者は法廷で争わざるを得ない状況が続いています。
🧭 今後の展開と注目点
この裁判は、オーストラリアで初めて「性自認に基づく差別」が連邦裁判所で争われたケースであり、今後の法解釈や社会的議論に大きな影響を与える可能性があります。
判決によっては、女性専用空間の定義や、アプリ運営者の裁量が大きく変わる可能性もあります。
英国や米国では、女性の安全と尊厳を守るために、生物学的性別に基づく空間分離が法的に支持されつつあります。ところが、オーストラリアでは、性自認を優先する判例が先行し、女性専用空間の定義が揺らいでいます。
2013年、ギラード首相(当時)が国会での議論なしに性差別禁止法を改正し、「性別」の定義に「性自認」を含めたことが、現在の混乱の根本原因です。
女性の期待を背負っていた初の女性首相が、結果的に女性の権利を侵害する社会構造を生み出したことは、批判されて当然でしょう。
女性専用空間は、自分は女だという男性の「気持ち」ではなく、身体的現実に基づいて守られるべきです。
英国や米国のように、オーストラリアでも法的な明確化と、女性の権利を守るための立法改革が急務です。
Triggernometry - Female-Only App Creator SUED - Sall Grover
Sall Grover on the legal battle which could threaten women's rights globally | SpectatorTV
Giggle v Tickle: The Appeal
Giggle v Tickle Back in Federal Court as Sall Grover Appeals Previous Ruling Against Women’s Sex-Based Rights
