見出し画像

【ベトナム・タイ訪問記4日目①】未来への散歩道 — 秩序と静寂のフーミーフン

1.はじめに



旅とは、見慣れた景色の中に未知の断片を見つけ出す行為であると同時に、未知の土地に自分自身の輪郭を映し出す行為でもある。旅も4日目。バイクの轟音と熱気が渦巻く、混沌として魅力的なホーチミンの日常にすっかり溶け込んだ気になっていた私は、この街が隠し持つ、もう一つの顔を探しに行くことにした。

目的地は7区、フーミーフン。そこは、私が体験してきた「ベトナムらしさ」とは一線を画す、静寂と秩序に支配された未来都市だという。旅の途中で起きた些細な歯のトラブルが、偶然にも私をこの新たな風景へと導いた。予定不調和こそ、旅の神様がくれる最高の贈り物なのかもしれない。

Grabの車窓を流れる景色が、ひしめき合う雑居ビルから、整然と並ぶ高層マンションへと変わっていく。それは単なる風景の変化ではない。混沌としたエネルギーの中から、静かで洗練された未来が生まれ出ようとする、この国のダイナミズムそのものだった。さあ、喧騒の先にある静寂を探しに、未来への散歩道へと足を踏み出そう。


2.タイムライン

2.1.喧騒を抜けて、未来の日常へ <08:53~10:22>


いつものようにホテルの快適なベッドで目覚め、私はGrabに乗り込んだ。1区の迷路のような路地を抜け、車は南へ向かう。
車の中では、歯の治療に関しての質問をChatGPTにやり続けた。

私のプロンプト

(保険を利用する際のカードとして)住信SBIを使おうと想います。ステップを教えて

CHATGPTの回答

住信SBIネット銀行プラチナデビットカード付帯保険を使う場合の流れを、今回の歯科応急処置に合わせて整理します。

ステップ① 保険デスクへ事前連絡

目的:補償対象か・キャッシュレス診療可能か確認
連絡先:保険証券に記載の三井住友海上火災保険 海外旅行保険窓口
伝える内容

- 氏名・生年月日・カード番号
- 滞在地:ベトナム・ホーチミン市
- 症状:
- 右上奥歯の銀歯が取れた
- 外れた歯は保管している
- 希望処置:仮着による応急再装着のみ
- 受診予定:DYMメディカルセンター 1区院(日本語対応あり)

ステップ② 保険会社からの指示を確認
- 対象外と言われた場合:自己負担前提で受診、後日申請チャレンジ
- 対象と言われた場合
- キャッシュレス利用の可否を確認
- キャッシュレス可能なら、保険会社→病院への事前連絡を依頼
- キャッシュレス不可なら、立替払い&後日精算に切り替え

ステップ③ 受診時の依頼
DYMで以下を依頼:
- 診断書(英語)→ “Emergency dental treatment: Temporary reattachment of crown using temporary cement”
- 領収書(英語)→ 治療内容・日付・金額を明記
- 保険会社へ提出するための詳細明細(可能なら)

ステップ④ 申請手続き
- 必要書類:
- 保険金請求書(保険会社指定)
- 英語診断書
- 英語領収書
- パスポートコピー(出入国スタンプページ)
- 航空券控えまたは旅程表
- 提出先:三井住友海上(住信SBI付帯保険の請求窓口)
- 提出期限:事故日(受診日)から30日以内が目安

ステップ⑤ 記録保管
- 診断書・領収書はスキャンして保管
- もし保険金が下りなかった場合も、医療費控除で使える
希望があれば、この**ステップ①で保険デスクにかける電話スクリプト(日本語・英語)**を作れます。それを使えば、補償可否とキャッシュレスの有無をスムーズに確認できます。

その他、歯科での説明の仕方なども確認。


そうこうしているうちに、歯科「DYMメディカルセンター」付近に到着。

事前に電話もしていたが、少々不安もあった。
しかし、その不安は、杞憂だった。

窓口の事務の方(日本人)は、症状の確認から始まり、治療後の諸手続きの説明とこちらが疑問を残すことなく、適切に対応をしてくれた。なお、ここに来る車内で、症状などの説明文を英語で作成していたが、そちらは活躍することなく終わってよかった。

一方、歯科医師(日本人)も、丁寧な対応と丁寧な治療で、不安もなくかつ心地よい処置をして頂いた。

その一例として、治療の中で歯の接着で利用したボンドについて、今回の治療では「スーパーボンド」の利用ができない旨の説明があった。

以下、補足としてCHATGPTに確認した内容を記す。

私のプロンプト

歯科によると前歯治療の際 日本ではスーパーボンドというので接着できるがベトナムではできないと説明がありました。

CHATGPTの回答

はい、その説明は技術的にも材料規制的にも筋が通っています。
スーパーボンドとは
- 正式名称:スーパーボンドC&B(Sun Medical社)
- 用途:歯科用の強力な接着性レジンセメント
- 特徴:
- 前歯のセラミックやメタルクラウン、仮歯などを高い接着力で固定できる
- 接着力が強く、薄い歯質や繊細な補綴物にも適用可能
- 日本の歯科では特に前歯や審美領域で標準的に使用される

ベトナムで使えない理由(推測)

2. 薬事承認の違い
- スーパーボンドは日本国内で承認された歯科材料であり、ベトナムでの輸入・薬事登録がされていない場合、臨床使用ができない
3. 保管・取り扱い条件
- 温度・湿度管理や使用期限が厳格
4. 歯科医院の材料ラインナップ
- 国際クリニックでも、現地調達しやすいレジンセメント(RelyX, Panaviaなど)を使うことが多い
5. 治療方針の違い
- 日本のような「長期接着」を目指す場合にスーパーボンドが選ばれるが、海外では仮着材や汎用接着材を優先することも多い

今回の対応との関係
- ベトナムではスーパーボンドを使わず、**テンポラリーセメント(仮着材)**や現地流通の接着材で対応
- これは帰国後の日本での本格治療に備える意味でも理にかなっている
- 強固な接着を現地で行ってしまうと、日本での除去が難しくなり、歯やアバットメントを傷つける可能性あり
もしご希望なら、この「スーパーボンドが使えない理由」と「仮着材での応急処置の利点」を日本の主治医に伝えるための簡潔な説明文(日英両方)を作れます。そうすれば、日本で治療を再開するときに経緯が正確に共有できます。

一部CHATGPTの推測もあるが、合理的な処置をしてくれたことが改めて分かった。また、医師のこのような説明が私に安心を与えてくれたと感じられた。

事務の方からの、保険に関する丁寧な説明と、それをサポートするCHATGPTとのやり取りを終え、この歯科を後にした。

ここ両日の不安が解消され、晴れやかな気持ちになった。

日本語が通じる安心感に包まれながら診察を終え、まずは、ベトナムの新しい日常を象徴する、あのカフェチェーンで一息つくことに。

2.2.ガラス張りのカフェと、グローバルな風景 <10:22~11:10>


クリニックのすぐ近くにあったのは、おなじみの「Highlands Coffee」。

ガラス張りのモダンな店舗は、この計画都市の洗練された景観に完璧に調和している。濃厚で甘いベトナムコーヒーを頼む。

1区の、一瞬の油断も許されないような緊張感に満ちた歩道とは全く違う、穏やかで秩序だった時間がここには流れていたように感じた。

店内では、せっかく来たこの地を巡ろうと考えをめぐらしていた。

ただ、そもそも、歯を直しに来ることしか考えていなかったので、ここの地名やその特徴などは全く、知識として持ち合わせていなかった。

私のプロンプト

今ここにいます。(写真を添付)

CHATGPTの回答

写真とレシートを見ると、
あなたは現在 Highlands Coffee77 Hoang Van Thai, Tan Phu Ward, District 7, Ho Chi Minh City 店にいらっしゃいますね。

注文されたのは「Phin Sua Da(ベトナム式練乳入りアイスコーヒー)」で、価格は 39,000 VND(約250円)です。

この店舗はフーミーフン(Phu My Hung)エリアにあり、周囲は大型ショッピングモールや公園、レストランが集まる新都市開発地です。
近くには
Crescent Mall(クレセントモール):徒歩5分ほどの大型ショッピングセンター
Starlight Bridge(虹色に光る橋):夜景スポット
SC VivoCity:もう一つの大型モール
があります。
もし午後の観光や買い物に出たいなら、この周辺だけで1日楽しめますよ。
このあと、徒歩で行ける観光コースを作りますか?

写真とレシートで、今いる場所を特定し、注文したコーヒーの内容と場所に関する説明をしてくれた。改めて、便利なものだ。そして、次の会話へ

私のプロンプト

東京でいうとどの街に近い?

CHATGPTの回答

この District 7 の Phu My Hung(フーミーフン)エリアは、
ホーチミン中心部から少し離れた計画都市で、広い道路、整然とした街並み、大型モールや高級住宅が立ち並んでいます。

東京で例えると、雰囲気的には豊洲(計画的に整備された湾岸エリア、ショッピングモールあり)
お台場(広い道・近代的な建物・観光+買い物がセットでできる)
あるいは 武蔵小杉のタワマン+商業施設エリア(新しめの住宅街と商業の融合)

に近い感じです。
ベトナムの中では珍しく歩道が広く、外国人駐在員も多い落ち着いた街ですね。

もしご希望なら、この豊洲・お台場感覚で歩ける1〜2時間の周遊マップを作れます

豊洲・東雲在住の私としては、親近感がわく。そして、周遊マップを作ってもらうと

CHATGPTの回答

フーミーフン 1〜2時間 周遊コース

(徒歩+写真スポット+カフェ休憩)

① Highlands Coffee(出発地)
住所:77 Hoang Van Thai, Tan Phu Ward, District 7, HCMC
ベトナム式練乳コーヒー「Phin Sua Da」でエネルギーチャージ完了!

② Crescent Mall(徒歩 約5分)
大型ショッピングモール。日用品・服・雑貨・スーパーマーケット(Co.opXtra)まで揃う。
お土産向けにベトナム産お菓子やコーヒーも豊富。
東京でいう「ららぽーと豊洲」のような位置づけ。

③ Crescent Lake & Starlight Bridge(徒歩 約5分)
湖の周りを歩ける遊歩道があり、夜はStarlight Bridge(虹色にライトアップされる橋)が幻想的。
昼間は湖沿いの散歩やベンチ休憩、夕方~夜はライトアップ撮影スポット。

④ Midtown Villas 周辺の高級住宅街(徒歩 約10分)
外国人駐在員向けのマンション群。整然とした街路樹と広い歩道が特徴。
日本でいう「豊洲タワマン群」や「芝浦アイランド」の雰囲気。
カフェやレストランも点在。

⑤ SC VivoCity(徒歩 約15分)
Crescent Mallから少し歩くと到着する別の大型モール。
映画館・ゲームセンター・屋上プレイグラウンドあり。
家電量販店やローカルファッションブランドも多数。

⑥ Highlands Coffee または The Coffee House(休憩)
帰り道にもう一度カフェ休憩。
甘いスイーツ系ドリンクや、ベトナム風バインミーを軽食に。

数分で、名前も知らない場所の周遊スポットを纏めてくれた。

CHATGPTのアドバイスの元、私はGoogleMAPで場所をプロット。
距離感もわかったので、時間の制約を鑑み巨大ショッピングモール「Crescent Mall」へと向かった。

一歩足を踏み入れると、磨き上げられた床に天井の照明がまばゆく反射し、高級ブランド「HERMES」や「PRADA」のブティックが静かに輝きを放っていた。そして、その隣には日本の「MUJI(無印良品)」が、いつもの落ち着いた佇まいで店を構えている。グローバルな消費文化の波が、ここベトナムにも確実に押し寄せている。

CHATGPTの回答ではららぽーと豊洲を言及していたが、エルメスなどのテナントを見ると、レベル的にはこちらのほうが上だなという感想を得た。

別途テナントにはイオンも入居しており、クレヨンしんちゃんなどのアニメと共に、店舗サービスも日本の強みであるなと実感した。

2.3.静寂の街並みと、自然との調和 <11:10~11:36>


Crescent Mallを後にし、私はあてもなく歩き始めた。そこに広がっていたのは、私が今まで抱いていたベトナムのイメージを、心地よく裏切る風景だった。

ガラス張りの巨大な「Mercedes-Benz」のショールーム。その圧倒的な存在感は、このエリアの経済的な豊かさを物語っている。ちなみに、マイバッハも展示されていて、なかなかな店舗だと思った。



広い道路に沿って、白を基調とした美しい邸宅が並ぶ。赤い瓦屋根、手入れの行き届いた庭、そして家々を静かに守るセキュリティゲート。ここは本当にホーチミンなのだろうか、と一瞬疑うほど、静かで穏やかな空気が流れている。

しかし、ふと目を転じれば、道の脇には新たな高層マンションの建設を告知する巨大な広告看板が立つ。そう、この街は完成された静寂の中にあるのではない。今もなお成長を続ける、生きた都市なのだ。

そして、この計画都市が持つ最大の魅力は、豊かな自然との共存だったのかもしれない。人工的な美しさを持つ街並みを抜けると、不意に視界が開け、木々の向こうに静かな川がゆったりと流れているのが見えた。

広大な湖のほとりには美しい遊歩道が整備され、バイクの騒音はもう聞こえない。聞こえるのは、鳥の声と風が木々を揺らす音だけ。近代的な都市開発と、水と緑の自然空間が、これほどまでに見事に調和している。この静寂こそが、未来のホーチミンが人々にもたらす、新しい豊かさの形なのかもしれない。

3.旅のまとめ

ホーチミン4日目の午前は、7区フーミーフンへの散歩を通して、この都市が持つ驚くべき多様性と、未来へ向かう力強いビジョンを体感する時間となった。1区の歴史的な混沌とエネルギッシュな喧騒とは対照的な、静かで、清潔で、秩序だった街。それは、ベトナムが目指す新たな発展の一つの理想郷なのだろう。

近代的なショッピングモール、欧米を彷彿とさせる高級住宅街、そして美しい水辺の公園。それらはすべて、この国がもはや過去の記憶だけに生きるのではなく、確かな設計図を持って未来を築いていることの、何より雄弁な証だった。旅の途中の偶然の寄り道が、結果として私にホーチミンという都市の多面性を、そしてその奥深い魅力を教えてくれた。この街を本当に理解するためには、過去の歴史だけでなく、未来へ向かう現在の姿にも、しっかりと目を向けなければならないのだ。


4.補足


  • GPSデータ(時刻は現地時間)

    • 2025-08-15 08:53:01 | 10.743997, 106.721628 | ホーチミン市7区へ移動中の車内

    • 2025-08-15 10:18:21 | 10.730956, 106.723739 | DYMメディカルセンター

    • 2025-08-15 10:22:55 | 10.730203, 106.722306 | Highlands Coffee

    • 2025-08-15 10:47:48 | 10.727622, 106.718561 | Crescent Mall

    • 2025-08-15 11:17:34 | 10.726461, 106.715453 | 7区の住宅街

    • 2025-08-15 11:36:00 | 10.727739, 106.718025 | 7区の湖畔

  • Wise利用情報: Wiseの決済ログによると、15日の3:15にDYMメディカルセンターで4,300,000 VNDの支払い記録あり。

  • Grab利用情報: Googleタイムラインによると、8:38にホテルを出発し、7区のSECCまでタクシーで21分移動した記録あり。

  • 歩数情報: 8月15日(金)の一日の合計歩数は18,788歩。

つづき


いいなと思ったら応援しよう!