【ベトナム・タイ訪問記6日目③】線路上のシンフォニー – メークローンの真髄に触れる旅
1.はじめに
旅の醍醐味は、偶然の出会いや計画通りにいかないハプニングにあると言われる。しかし、それとは正反対に、自ら練り上げた緻密な計画が、現実の世界で寸分の狂いもなく機能する様を目の当たりにする瞬間にも、また格別の喜びがある。バンコク滞在2日目、私が求めたのは後者のスリルと達成感だった。
目的地は、メークローン鉄道市場。しかし、私の目的は単に列車が市場を通過するのを見ることではなかった。市場に進入する列車を「車窓から」体験し、さらに折り返して出発する光景を「外から」見届ける。そして、その喧騒の先にある、この街の静かな信仰と、本物の食文化に触れること。AIという現代の相棒と共に練り上げたこの計画は、一つの街を多層的に体験するための、私だけの特別なツアーなのだ。
それは、観光客としてただ「見る」だけではなく、生活者たちの息遣いが聞こえる場所へと深く分け入っていく試みでもあった。鉄道市場という非日常的なスペクタクルの裏側には、どのような日常が、どのような信仰が、そしてどのような味が隠されているのか。その答えを探す旅が、今始まる。
2.タイムライン
2.1.メークローン鉄道市場 – 日常と非日常の交差点
…ローカル線の心地よいリズムに揺られ、列車はゆっくりと速度を落とし始めた。車窓の風景が変わり、あの伝説の市場は、もう目と鼻の先だ。

長く鋭い警笛を合図に、魔法が始まった。車窓のすぐ外で、色とりどりの店の天幕が、まるで生き物のように一斉に内側へと折りたたまれていく。窓ガラス一枚を隔てた数センチ先を、店の軒先が掠めていくスリル。定刻の8時30分、列車は市場の喧騒のど真ん中にあるメークローン駅に滑り込んだ。


ホームに降り立つと、そこはすでに熱気に満ちていた。今しがた私が乗ってきた列車は、市場の屋根の下にすっぽりと収まり、その周りを大勢の観光客が取り囲んでいる。誰もがスマートフォンやカメラを構え、次なる瞬間に備えているのだ。


やがて、再び警笛が鳴り響く。9時ちょうど、折り返し便の出発だ。遮断機が下り、人々の興奮が最高潮に達する。ゆっくりと動き出した列車の巨体が、観客のすぐ目の前を通り過ぎていく。手を振る人々、驚きの声を上げる子供たち。

そして、列車が完全に通過したその数秒後、まるで何事もなかったかのように、たたまれていた天幕が広げられ、商品が線路の上へと戻されていく。日常と非日常が交錯する、わずか数分間のスペクタクル。
スペクタクルが終わった後の市場は、地元の台所へとその顔を変える。

その市場の中に、ひときわ目立つカフェが。
マンゴーも食したいと思ったので、立ち寄ることに。

ひとつのイベントが終了した。
2.2.周辺の寺院 – 静寂と信仰に触れる
市場の喧騒を後にし、私は歩いて5分ほどの場所にある「ワット・ペット・サムット・ウォーラウィハーン(通称:ワット・バーンレーム)」へと向かった。市場の熱狂から一転、そこに広がっていたのは、静寂と敬虔な祈りに満ちた空間だった。

境内には、天に向かって伸びる真っ白な仏塔(チェディ)がいくつも並び、その清らかな佇まいが心を洗う。赤と金で壮麗に装飾された本堂の屋根は、タイ仏教建築の粋を集めた美しさだ。市場のすぐ隣に、これほどまでに静かで神聖な空間が共存していること。それこそが、タイという国の奥深さなのかもしれない。
そして、境内には、両脇には新鮮なバナナや野菜、そして見たこともないようなタイの伝統菓子が並ぶ。バナナの葉に包まれた「カノム・サイサイ」や、カボチャを使った黄色いお菓子「カノム・ファクトーン」。

そこのお店おばちゃんの話を。
ちなみに、タイではタイ語で話されることも多いので、Google翻訳が活躍しました。

韓国から来たと思われましたね。
現在、日本人の観光客が少ないということと、仁川が東アジアのハブ空港になったこともあり、海外に行く韓国人が多いんでしょうね。
2.3.魚市場と街の素顔 – 地元の食文化を訪ねて
寺院で心を整えた後、私は再び市場エリアへ。鉄道市場の脇には、さらに奥深くへと続く、よりローカルな魚市場が広がっている。


そこで売られていたのは、メークローン名物のサバ「プラートゥー」だ。
この魚は蒸された後、竹製の小さなざるに首を折り曲げて並べられた独特の姿。発泡スチロールの箱には「5ตัว 90(5匹90バーツ)」「7ตัว 90(7匹90バーツ)」。


市場を抜け、街のメインストリートに出ると、国王の肖像を掲げた豪華な装飾のゲートが迎えてくれた。その下を、トゥクトゥクや乗用車が日常的に行き交う。信仰と王室への敬意、そして人々の活気。それらが混じり合い、この街の独特の雰囲気を作り出しているのだ。
大体回りつくしたので、バンコク市内に帰ろうと。
Grabを呼んでみる。
しかし、なかなか捕まらないし、途中でキャンセルもされた。
ちょっと途方に暮れていたところ、Boltで探してみようと、アプリをインストール。
すると、程なくして配車することができた。Boltさまさま。

ってきたトヨタ・カムリに乗り込み、一路バンコクの次の目的地へと帰還の途についた。
3.旅のまとめ
バンコク6日目のメークローン訪問は、単なる観光地巡りでは終わらなかった。AIと共に練り上げた計画は完璧に機能し、私に「列車の中から」と「外から」という二つの視点を与えてくれた。
線路脇に並ぶいろいろな商品、寺院に流れる静かな時間、そして魚市場で売られる名物のサバ。それら全てが、鉄道市場という非日常的な光景を支える、人々の逞しく、そして穏やかな生活の証なのだ。
この街は、観光客のためだけでなく、ここに住む人々のために存在している。その当たり前の事実に触れられたことこそ、この日の最大の収穫だった。
4.補足
GPSデータ / タイムライン:
08:30頃にメークローン駅に到着後、09:00の列車出発を見学。その後、ワット・ペット・サムット・ウォーラウィハーンを参拝し、周辺の市場を11時過ぎまで散策した。
Bolt利用情報:
市場散策後、Boltを利用してバンコク市内へ移動。
レシート情報:
境内での菓子は現金で行った。
歩数情報: 8月17日(日)の一日の合計歩数は19,381歩。市場と周辺の街歩きが大きく貢献した。
つづき
