『ラブレター』【秋ピリカ応募小説】あとがき 『永日珍品』6
吾輩は夏目瀬石である。
「秋ピリカグランプリ」というものに参加してみた。
ひょっとしたら『ラブレター』本文を読んでいただいた後、ここに飛んでいらっしゃった方もいるかも知れない。誠にありがたい。
吾輩は「秋ピリカグランプリ」というものがどういうものか、よくわかっていない。
ともかく、書いたものを多くの人に読んでもらえる方法として、コンテスト形式のものに参加するのは面白いと考えた。応募作を読んで、ひょっとしたら、他の文章も読みたいと思っていただけるかも知れないではないか。
さて、『ラブレター』は話としてはそこそこ綺麗にまとまった気がする。登場人物の「僕」も、恋人の「アキ」も爽やかである。
しかし……。
彼らは別の小説の登場人物であり、『ラブレター』は本編のスピンオフである。本編では、「僕」も「アキ」も全然爽やかではない。
あーあ、言っちゃった。
しかし、よく考えてみてほしい。「アキ」がホンモノのピュアガールなのであれば、『ラブレター』のラストシーンはおかしい。
清純な女の子は人の目がある駅などで自分からキスなんかしない。
そんなことをするのはエロガッパである。あのラストシーンは、普段から「僕」と性的に交わっている「アキ」だからできた行動なのである。
「僕」も「アキ」も、お互いすぐに自分の非を認める。
これも、ピュアボーイとピュアガールだったらそうは行かない。お互いにわけのわからない意地を張って、すぐに関係性がおかしくなるのが妥当である。
二人がすぐに自分の非を認めて相手に譲歩できるのは、日ごろから性的な交わりがあるからである。一人では性交できない。彼らは相手に合わせるということに慣れているのである。エロガッパである。
と、いうわけで、一見爽やかな話に終わった『ラブレター』であるが、本編での彼らの関係性に基づく部分が大いにあった、というのが振り返りである。
なんと。「僕」と「アキ」の物語の本編を御覧になりたいと。
今日まで公開していた部分のリンクを置いておきましょう。
御覧になるのは自己責任ですぞ……。
11/1更新「僕」と「アキ」の物語は完結しています。以下、全話へ飛べます。
