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2050年、海から「煙」が消える日。IMO規制が変える、100年に一度の大航海時代へ!!!

私たちが普段手にしている服や食べ物、スマートフォンのほとんどは、広大な海を越えてやってきます。世界の物流の約90%を担う「船」。その巨大な船たちが今、100年に一度とも言われる歴史的な転換期を迎えているのをご存知でしょうか。


1, 2050年IMO規制とは何か

今、海運業界で最も熱いキーワード、それが「2050年IMO規制」です。

国際海事機関(IMO)は、2050年頃までに国際海運からの温室効果ガス排出を実質ゼロにするという目標を掲げています。これは単なる努力目標ではありません。海の上からカーボンニュートラルを実現するための、世界共通の「絶対的なルール」です。

これまで、巨大な船を動かしてきたのは安価で力強い「重油」でした。しかしこれからの時代、その常識は通用しません

2,船の「当たり前」が塗り替えられる


現在、世界の海では驚くような変化が始まっています。
重油に代わり、LNG(液化天然ガス)やアンモニア、メタノールといった次世代燃料で走る船が次々と誕生しています。中には、最新テクノロジーで「帆」を復活させ、風の力で進むハイブリッド船の開発も進んでいます。

さらに驚くべきは、
自動車の燃費性能のように、一隻一隻の排出量が数値化され、厳しく評価される時代になりました。(※)
環境に対応できない船は、やがて海を走ることができなくなる――。そんな厳しいサバイバルが、すでに始まっているのです。

(※)
CII(Carbon Intensity Indicator):燃費実績格付け制度

・EEXI(Energy Efficiency Existing Ship Index):既存船エネルギー効率指標規制
船舶からのCO2排出削減を目指す国際条約「マルポール条約(MARPOL)」の改正によって、2023年1月1日から開始された世界共通のルールです。


3,「今」の海から始まる、「次」の海


「2050年なんて、まだ先の話」と思うかもしれません。
しかし、一隻の船が生まれてから引退するまでは10~20年以上の月日が流れます。つまり、今この瞬間に造られている船が、2050年の海の景色を決めるのです。



まとめ|脱炭素時代の海と、海事代理士の役割

2050年IMO規制は、一時的な流行ではなく、これからの海事業界にとっての前提条件です。
新しい船や燃料、そして新しいルールの中で、現場を支える立場として海事代理士の役割も少しずつ変わっていきます。

制度が変わることで、確認すべきポイントや書類の内容も変化していきます。その変化を正しく理解し、現場と行政の間をつなぐことが、これからの海事代理士にはより一層求められていくのではないかと感じています。

脱炭素化を丁寧に理解し、できるだけ分かりやすい形で現場に伝えていくこと。それが、脱炭素時代の海と向き合う海事代理士として大切にしていきたい姿勢です。

【出典】
・エネルギー効率関連条約(SEEMP、IMO DCS、CII)

https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/statutory/seemp/index.html

・IMOのGHG削減対策の動向 経済産業省

https://www.mlit.go.jp/maritime/content/001889546.pdf

・風力補助推進システム「ウインドチャレンジャー」 商船三井

CII(Carbon Intensity Indicator):燃費実績格付け制度
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/statutory/seemp/index.html#:~:text=CII%E7%87%83%E8%B2%BB%E5%AE%9F%E7%B8%BE%E6%A0%BC%E4%BB%98%E3%81%91%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%81%AF%E3%80%81%E8%88%B9%E8%88%B6%E3%81%AE%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE,%E3%82%92%E4%BF%83%E9%80%B2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9E%A0%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82



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