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世界の海運を支える人材を育てた、日本人教授の受賞✨


2026年5月18日、ロンドンにあるIMO(国際海事機関)本部で、表彰式が行われました。世界海事大学(WMU)の北田桃子教授がIMOジェンダー平等賞を受賞されたのです✨日本人研究者がこうした国際的な賞を受けるのは、海事分野ではあまり多い話ではありません。今日は、この受賞のニュースを通して、海事教育に携わる研究者の歩みをご紹介したいと思います✨
(トップ画像は、日本海事センターからお借りしました。1番左の女性が北田教授です。)


IMOジェンダー平等賞とは

IMOジェンダー平等賞は2024年に創設された、まだ新しい賞です。海事分野において女性の活躍推進に貢献した個人や団体を毎年表彰する仕組みになっています。2026年は27件の候補の中から、日本が推薦した北田教授が最高位である「ジェンダー平等賞」に選ばれました。IMOには世界各国から加盟国が集まっており、その本部で行われる授賞式で選ばれるということは、それだけ多くの国の関係者から評価されたということでもあります。日本の海事教育の存在感を国際的に示す出来事だったといえそうです✨

以前このブログでも、海技教育財団の記事で船員不足の統計についてお話ししたことがありますが、世界的に見ても海事分野の担い手をどう確保していくかは各国共通の課題となっています。そうした背景の中で、教育の現場を通じて人材の裾野を広げる取り組みが評価されたというのは、海運業界全体にとっても意味のあることだと思います✨

三級海技士から研究者へ

北田教授は、三級海技士の資格を持つとともに、英国カーディフ大学で社会科学の博士号を取得された方です。2011年からスウェーデン・マルメにある世界海事大学(WMU)に勤務し、教務部長や海事教育訓練学科長、学内のジェンダー平等・多様性委員会の座長といった役職を歴任してこられました。

世界海事大学は、IMOが設立した大学院大学で、各国の海事行政官や海運関係者を対象に専門教育を行う、いわば海事分野の国際拠点のような存在です。スウェーデンのマルメという街に本部を置きながら、学生は世界中から集まってくるという非常に国際色豊かな学びの場になっています。そこで教務部長という立場に就くということは、教育プログラム全体の設計や運営に責任を持つ立場にあったということでもあります✨船に乗る資格を持ちながら研究の道に進み、国際機関が運営する大学で教育の中枢を担うというキャリアは、海事分野の中でも珍しい経歴といえそうです⛴️✨

115か国、1,700人を超える学生たち

北田教授がこの15年間で指導してきた学生は、延べ115か国から集まった1,700名以上にのぼるそうです。そのうち約600人が女性の学生だったとのことです。世界海事大学で学ぶ学生の多くは、すでに自国の海運会社や海事行政機関で働いている、いわば現役の海事関係者でもあります。そうした学生たちが、卒業後に母国へ戻ってそれぞれの海事分野を支える人材となっていくわけです。教授一人がこれだけ多くの国の学生と関わってきたという事実からも、海事教育が国境を越えたネットワークの上に成り立っていることがうかがえます✨

ハンドブックの刊行

今回の受賞に合わせて、北田教授が執筆したジェンダー平等推進のためのハンドブックがIMOと世界海事大学の連名で刊行されました。このハンドブックはWMUのウェブサイトで公開されており、海事分野に携わる人たちが実務の参考にできる資料となっています。受賞というひとつの出来事にとどまらず、長年の研究や教育の蓄積を形に残し、他の人が活用できるようにするというのも、研究者としての大切な仕事のひとつなのだと感じます。

普段あまり注目されることのないかもしれない海事教育の現場ですが、そこには国境を越えて船乗りや海事関係者を育て続けてきた人たちがいます✨15年という長い年月をかけて、100か国を超える国々の学生と向き合ってきたという実績は、一朝一夕で築けるものではありません。北田教授の受賞は、そうした地道な教育の積み重ねが国際的に評価されたひとつの証だと感じます。
私も日々勉強を重ねながら、海事の発展に努めていきたいと思います✨

参考資料

北田桃子教授が国際海事機関(IMO)のジェンダー平等賞を受賞(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji01_hh_000591.html

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