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【叙事詩】セトナ王子と亡霊の呪い ⑤『子との再会』

第五節:子との再会

セトナは寝室のベッドで高熱に浮かされていた。
窓から差し込む日差しが、彼をゆっくりと目覚めさせた。

夢うつつの中、セトナは神輿に乗った高貴な男を見た。
男は多くの召使を従え、
まるでファラオのような威光を放っていた。

立ち上がろうとしたとき、
セトナは自らが裸であるといことに気づいた。

「セトナよ、一体何があったのです」
男は静かに言った。

「すべてネネフェルカプタハのせいなのです」
セトナは答えた。

男は告げた。
「メンフィスに戻りなさい。
子らはファラオの御前で、あなたを待っています」

セトナは深く頭を垂れた。
「偉大なる陛下よ、それが真であれば、
あなたの命が永久でありますように」

男は召使に衣を持ってこさせ、
セトナに与えた。

セトナは衣をまとい、
急いでメンフィスへ船を向けた。


プタハ神殿の大列柱室にはファラオが玉座に座し、
その隣にはセトナの子らが並んで立っていた。

セトナは子らに駆け寄り、
彼らを強く抱きしめた。

彼はすべての顛末をファラオに語った。

ファラオは静かに言った。
「セトナよ、私は言ったはずだ。
魔法の書を戻さなければ、
ネネフェルカプタハが何をするかわからないと。
だが、そなたは聞く耳持たなかった」

セトナは黙って下を向いた。

「さあ、懺悔しながら、
この魔法の書をネネフェルカプタハの元に戻しなさい」

セトナは魔法の書を抱え、
再び墓へ向かった。

第六節につづく

※こちらからお読み頂くと、更に楽しめます。

本叙事詩は、大城道則氏『神々と人間のエジプト神話』に収められた
「セトナ・カエムアスとトト神の魔法の書」をもとに、
守護女神メルセゲルの視点から再構成した創作作品です。

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