春のお彼岸に
水路にぽとりぽとりと椿の花が落ちていた。
花の終わりも美しく、水面に映えて見えた。

・・・椿、だよね?と、ふと思った。
上に目をやると、八重の花びらをわんさと抱えた大ぶりの花が咲いている。
椿、なのか???

調べてみると、どうやら椿らしい。
「荒獅子」なのか「紅荒獅子」なのかよくわからないけれど、とにもかくにもこれは椿のようだ。薔薇のようないでたちで、空高く咲き誇っていた。見とれていると風がびゅんっと吹いて、その瞬間、満開の形を残したままぽとりと花が落ちていった。
あぁ、これは確かに椿だな、と思った。

白いのもあった。


え?まさかのサザンカ??
よく見る「椿と言えばこれでしょ?」の椿も咲いていた。

椿はバラ科だと思っていたけれど、どうやら違うらしい。椿はツバキ科。
満開の荒獅子も八重咲の白も、薔薇のように見えたのに・・・。
今回撮影した椿たちは、すべてご近所のお寺の敷地内で咲いていた。春のお彼岸でお墓参りの方々が出入りする中、ご住職のご厚意に甘え中に入って撮影させていただいた。ありがたい。
寒さが少し緩んだ晴天の春の日に、心躍るひと時だった。
(おしまい)
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